へなちょこかいご

アルツハイマー型認知症・80代の母との暮らしで思う事。
母は2021年秋に亡くなりました。父の事も少し。

認知症12年目・1月

2023年06月10日 | 日記
《認知症12年目・87歳》

〈1月〉
デイサービスも買い物もないという張り紙も効かない。デイサービスという言葉はわからないが、迎えに来る、
車に乗って行くことはわかっていて、ずっと待っている。来ない、休みと伝えると「じゃあなんで今来るようなこと
言ったんだ」と怒る。

兄が仕事に行くのを引き止めていた。「もう帰るんだって」遊びに来て帰るのだと思っていた。

こたつでうとうとしていて、ネルルがしゃべり出した声で起きた。「ここに入りたいんだ」「おいで」
「さみしいんだ。入らせるから」と、こたつを出たのでネルルを連れて来るのかと思ったら、
廊下に出て自室へ。

呼吸器科定期検査。採血の前の本人確認で名前を聞かれて、私の名前を言っていた。BNPが高い。
心臓に負担がかかると上がる数値。様子見に。

母部屋のごみ箱は極小の物も撤去。排尿はトイレかおむつ。

精神科。先月の検査結果。海馬の萎縮など進んでいる。画像のプリントや数値で表した物をもらい、
脳の病気なのだとつくづく思った。

外食で、かわいい小鉢に「これ…あれ…おかずごっこ」→ままごと、が出て来なかった。
トンネルをえんとつ、など言い違えが増えた。

デイに持って行く、また、持ち帰りの防止のため、ズボンのポケットは全て縫い合わせた。

足の動きが悪く、浴槽に入るのを手伝う。

右足が痛いと言うので病院へと言うと、「行かない」「行ってもしょうがない」「痛い痛い」
「早く死にたい」「死んだ方がいい」 デイへは行くので、リハビリ担当のスタッフさんがみてくれた。

整形外科。歩行困難のため家の中、車イス移動。便失禁2回。レントゲンは異常ないが、痛みがひどく
動きが悪いので、別の病院に紹介状。

紹介された病院・整形外科。検査の結果、骨折なし、筋肉が炎症を起こし、腫れて水がたまっている。
1週間程で良くなる。投薬。母は診察・検査の間ずーーっとしゃべっている。歌い、手踊り、脈略のない事を。
夕方から不穏で、薬を飲むため、やっとひと口ふた口食べさせる。おむつも替えたい、お尻も拭きたい、が、拒否。

朝、髪や身じたくを整えると「気持ちいい」「ごめんなぁ」
支えると歩ける。デイにも行ける。

夜中に起きて家庭内徘徊。様子を見に行くとベッドに斜めに寝ていた。足が上げられないようだ。
痛い痛いと言いながら、自分でやりたがる。

家庭内車イス移動だが出掛ける気満々。温タオルで清拭。兄が連れ出してドライブと外食。
ファミレスで後ろの席の会話に反応。後ろから、昨日…と聞こえると、兄に「昨日どこに行ったの?」
上機嫌だが食は進まず。駐車場で、車の外にいた兄に窓越しに、「また来て下さいね。一杯やりましょう」と、
昔ながらのお酒を飲むジェスチャー。

夜中の家庭内徘徊何度も。夜中3時頃、玄関のカギが開く音がしたので行ってみると、外へ出て、道路をスタスタと
歩いていた。カーディガンを着て、腕時計をしながら早歩きしているのであわてて追いかけ、そっと並んでから、
帰るよ、と声をかけると戻った。初めての徘徊(外)だった。
母が夜中トイレに行きやすいように小さな灯りをつけ、予定がわかるようにホワイトボードに書いていたけれど、
それで混乱したかも知れず、母をベッドに寝かせて、電気と予定を消した。「あんたもここに寝なさい」などと
言っていたが、すぐに朝まで眠っていた。

デイの車を待っている間、私をスタッフさんと思っていたようなので、娘さんがいましたよね、と聞いてみた。
「娘は…学校に行って仕事をして」後は手踊りしてごまかした。息子さんもいましたね、と聞くと、
「息子?! 死んだの」と大真面目に言う。「栗拾いに行って、足すべらせて」とのこと。

家のことはデイサービスと思っている事があり、「こういうの(タンス)置けていいね」と言うので、うちは狭いの?と
聞くと「6人きょうだいだもの」と生家の事を言う。

リハパンのパッドをはずして洗っていた。

夜中ひと晩中ひとりごと。ベッドから寝具を全部下ろしたり。朝、身じたくの間もずっとひとりごと。デイには行ったが、
様子がおかしく発熱ありと連絡。病院へ。軽い風邪とのこと。投薬。

要介護度3。



⭐︎言い聞かせるのはあきらめつつあるが、投薬、清拭など体調や衛生に関わることだとちゃんとしたい。反抗と口答えが
 ひどいので葛藤。
 初めて外に出ての徘徊。これが徘徊か、と実感。足が痛いはずだが結構な速さで歩いていた。
 リハパン着用だが、デイでは交換する時にテープ式おむつの方が替えやすい。
 



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