視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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本当は法隆寺を視に行く予定だった

2009-04-28 05:20:44 | 星望★雨読
放送大学の授業で京都にきたのですが、せっかく関西まできたのだからと最初は阿修羅展繋がりで法隆寺にいこうと思っていました。
しかし放送大学で同席した方から京都御所が特別公開されていることを教えてもらい、急遽京都御所を最初にいくことにしました。

9時開門を5分早めて8時55分の開門となりました。20名くらいのグループで誘導の係員にくっついて見学します。なかが広いのにびっくりした次第。


いろいろと建物を視てまわったのですが、御所で一番印象的だったのは庭の木々の手入れが行き届いていること。


最初は京都御所を朝一で視て法隆寺にいこうと考えていたのですが、京都御所の向かいの同志社大のバス停の表示に「銀閣寺行き」の文字を見て、昨年暮れの沖縄旅行中、機内で読んだドナルド・キーンの「足利義政と銀閣寺」を思い出しました。

その本で記憶に残っていたフレーズ。
~むしろそこに見ていいのは、自分を取り巻く終わりのない紛争に解決を見つけることを断念した一人の教養人の姿である。~

急遽行き先変更、銀閣寺にむかいました。

いってみるとご覧のように解体修理中で、これはこれで面白い。
さらに池大雅と蕪村の襖絵が特別公開されていました。

ラッキー!

公開されていた蕪村の鳥が飛び立って飛行する様を描いた襖絵は以前どっかで視たような気が・・・?
エティエンヌ=ジュール・マレーの鳥の飛行の高速写真を思い出しました。



銀閣寺まできたのだからと詩仙堂にむかいました。
徳川家の家臣であった石川丈山の隠居場所「凹凸窠」です。



59歳で隠居し90歳で天寿をまっとうした丈山の生き様に惹かれます。

丈山の角ばった隷書体の書も好きです。

写真は"月見"のための部屋です。
天文ファンにはたまらない造りです!



詩仙堂を後にして、近くの芸大付近で昼食をとろうと思っていたのですが、バス停にいくと京都駅行きのバスがきてました。

また急遽変更!飛び乗りました。

四条河原町で下車、錦市場の野菜の兼松で、京野菜弁当を昼食にしようと思ったのですが結構待ちそうなので、傍のもちつき屋の錦市場弁当にしました。


今回の旅もいきあたりばったりの旅となりました。

P.S.
法隆寺はつぎの放送大学の面接授業が大阪、四天王寺であるのでそのときいってこようと思います。
四天王寺、曽我氏、聖徳太子繋がりでちょうどよいでしょう。


足利義政と銀閣寺 (中公文庫)
ドナルド キーン
中央公論新社

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表象と倒錯―エティエンヌ=ジュール・マレー
松浦 寿輝
筑摩書房

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艶隠者―小説 石川丈山
中薗 英助
新潮社

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