視人庵BLOG

古希(70歳)を迎えました。"星望雨読"を目指しています。
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クリスマス・キャロル

2005-12-23 08:42:59 | 映画・テレビ他
街はクリスマス一色!

劇団昴公演のクリスマス・キャロルを観てきました。

チャールズ・ディケンズ原作のクリスマス・キャロルは小さい頃、寝る前よく母にせがんで本を読んでもらった記憶はあるのですが、あまりよくストーリーは覚えていませんでした。
たまたま劇団昴のクリスマスシーズンの定番芝居だということ聞いて、是非観て見たいと思ったものですから・・・

芝居はセットも綺麗で、歌も踊りもとても素敵で、久しぶりに楽しいお芝居を観たきがします。
お話として、何か3つの幽霊が出てくることだけは、なんとなく記憶していたのですが、金持ちだけど、ケチで偏屈なスクルージじいさんの過去、現在、未来の幻想話であることはまったく記憶にありませんでした。

小さい頃、何がそんなに面白くて母に何度も本を読んでもらったのか、芝居を観終わった後もわかりません。幽霊が出るのがただおもしろかったのかな?
一度原作を読み返してみたいと思います。

クリスマス・キャロル

岩波書店

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夜の部のせいか観客も子供がおもったより少なく、カップルがクリスマスシーズンのイベントとして観劇するには格好のお芝居でしょうね。

閉幕後、観客のひとりが「心が洗われる芝居だ」といっていましたが、

スクルージの心情が、最近とてもよくわかる小生にとって、本当は少々身に詰まされる芝居でした。
(小生自身は下流社会へまっしぐらの状況なのですが)

どうも最近、昔の忘れ物を取りに行くような行動が多くて・・・・
歳を取ったということなのでしょうね。

皆様、よきクリスマスをお過ごしください。




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航空朝日

2005-12-19 21:37:34 | 読書


時々行く地元の古本屋で、またまた珍しい雑誌を手にいれてきました。
「航空朝日」、朝日新聞社が戦前発行していた航空関係の雑誌です。
それもなんと!昭和17年1月号です。
そう、太平洋戦争が開始された昭和16年12月に発刊された雑誌なのです。
この雑誌が発刊された時にはすでに真珠湾攻撃(12月8日)が行われた後だったので、巻頭に緊急特集としてその記事ものっています。
日本軍の攻撃した米英軍の艦船の写真が掲載されています。



目次です。
この号はアメリカ空軍特集です。



特集記事の内容です。ロッキード設計室の組織図まで載っています。
軍から提供されたものかもしれませんが当時の情報収集能力のレベルを知ることができます。



巻末の編集後記に載っていたKという編集者のコメントです。

日本人の誰もがひとしく期して待ってゐた、自惚れに高めきった米英の鼻つ柱をまづガツンと叩きつぶす時期を遂に、今日現実に目のあたりに見ることが出来たことは、何と気味の良かったことか。
本号所載の「アメリカ人の日本空軍観」の認識不足な、或ひは頭からなめてかかってゐたやうな筆者どもがいまごろ、どんな顔をしてゐるか見たいものだ。
それにしてもわが空軍の神速健闘ぶりは敵にとっては意表外だったらうが、對米戦の場合は西太平洋で戦ふを有利といふ作戦常識論にならされてゐた我々にとつても南方各地のみならず、遠くハワイまでも遠征してすばらしい大戦果をあげるなどとは想像を絶した果敢さで、我々の認識不足だったとを喜びたい。しかし大東亜戦争は始まったばかりだ。今後更に現れる敵のあることも十分に覚悟してわが皇軍に精一ぱいの感謝と声援をおくるとともに、一層心して銃後人の本分をつくさう。(K・12月9日記)


戦後60年たって、このコメントが書かれた当時の国民感情、もしくはこのコメントを書かせた状況に、日本が追い詰められた経緯を、推測するのは容易ではありません。
ただ、現在思われているよりは、この種の軍事情報は、開戦前は広く公開されていたのではないでしょうか?
それは、「外国」との優劣を軍事力の差で測る「国民感情」を形成するのに必要だったのではないでしょうか?

追記
戦前、戦中の兵器関係の雑誌についての考察は「印度総督府」さんのホームページ「兵器生活」が参考になります。


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山中湖

2005-12-17 08:49:24 | 
研修会で山中湖に来ています。寒い!の一言のみ。


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頭文字D その後

2005-12-15 05:57:32 | 映画・テレビ他
今年の9月に日本で公開された 頭文字[イニシャル]D THE MOVIE の中国本土の評判についての記事を見つけました。
比較文学者の張 競氏が2005年12月14日 日本経済新聞夕刊「プロムナード」 に書かれた-境界が漂流する時代― です。

~今年の初夏、ある映画が中国でブレークした。封切の初日、興行収入はいきなり七百万人民元に達し、今年の封切日の興行収入トップに躍り出た。その後も映画館の入場者数が増え続け、わずか三週間で六千万元( 約九億円弱、一元 = 一四・九円 )を記録した。
映画の題名は『頭文字 D』。アンドリュ ― ・ラウ と アラン・マック の共同監督で、香港の寶亜映画会社が制作した。従来の区分法だと、香港映画であろう。
しかし、封切発表会が行われた会場は北京飯店。最初から中国の映画市場を狙って作られたものだ。
俳優の顔ぶれを見ると、主演男優 は台湾の ジェイ・チョウ で、主演女優は日本の鈴木杏。それ以外のスタッフはいずれも台湾や香港か中国大陸の出身者である。出演者が中国語を話しているから、「華語片」つまり「中国語映画」と呼ばれている。

(中略)

高倉健主演の映画は以前から根強い人気があった。しかし、それはあくまでも日本映画として見られていた。しかし「頭文字 D 』は明らかに違う。この場合、「外国」は文化の他者として見られていない。むろん、制作者によるハイブリッド化や土着化のイメージ操作も効果があったのだろう。一方、文化消費の過程において、従来の「国民文化」の意識がかなり変わったことも明らかだ。
この現象が当面、若年層に限られている。大人たちは従来の意識がなお強いであろう。いや、若い人たちにも、ナショナリズムの感情に共鳴する人がいないわけではない。一方、違った動きがあるのも事実だ。もはや文化の越境ではなく、境界自体が漂流する時代の入口に差し掛かっているのかもしれない。~

<全文:2005年12月14日 日本経済新聞夕刊「プロムナード」 (PDF FILE 328KB)>



 中国本土を単一民族、文化の国と考えるのは無理がありますが、すくなくとも同一政治体制の中で、ここ20年間生まれ育ってきた若者にとって、前にも書いた、日本の地方都市の豆腐屋やガソリンスタンドの商売、高校生活、援交、そして勿論峠でのレースなど、「頭文字D」の世界は共感できるものなのでしょう。
それがこの映画の製作につながり、評判を得たのだと思います。

東アジアの若者にむけて、日本の庶民(?)の生活に魅力を感じ、共感を得られる原作マンガの、文化交流の意味は大きいと思います。

P.S.
頭文字[イニシャル]D THE MOVIE のDVDが来年2月に発売されるそうです。
現地語版日本語字幕スーパーで見れるとおもしろいですが。


コメント (1)
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寒いです。

2005-12-14 07:10:08 | 
東京西北部は零度!
これから出動です。

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