外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南 & 北京

~旧タイトル:日本語教師LIFE~

お別れ会

2010年11月30日 | 日記
11月30日(火) 晴れ

暖冬なのでしょうか、11月1日に雪が降った昨年に比べ今年の冬は
まだ零下になりません。昨年が寒すぎたのかもしれませんね。

今日はKさんのお別れ会。
今月の初め頃に私が勝手に企画したものですが、学生達に『30日に送別会を
するよ』と伝えたものの、果たして何をするか・・・なかなか決まりませんでした。
Kさんのご年齢などを考えると再びこの地で教鞭を取られるのはほぼ不可能。
ならば、何か一生の記念になるものをお渡ししたいと考え、学生達の寄せ書きに
しました。中国語で「横幅」と呼ばれる、日本でいえば横断幕。
中国の至るところで見られるものです。それを4mのものと6mのものを注文し
1年生から3年生のほとんどの学生に名前とメッセージを書かせました。
学生に書かせるのに一生懸命で私は何も書いていないのですけどね。。。

会は普段の午後の授業が始まる2時に開始。学生達がほぼ集まる時間を
考えてKさんには15分後に教室にご案内しました。
予定時間は30分未満。中国人の先生からの感謝の言葉と学生代表の
感謝の言葉、そしてKさんのお言葉、歌、記念撮影。
司会進行は私、通訳兼サポートにたけしです。

最初に私の挨拶から始めたのですが、しばらくするとやはりこみ上げてくるものを
抑えられなくなりましたね。言葉に詰まってしまいました。抑えようとすればするほど
涙がこみ上げてきます。
これはアカンと早々に中国人の先生にバトンタッチしました。
その次に3年生代表の女の子二人。
姉妹のように仲のいい生徒でKさんに懐いていたので予め指名していました。
私の涙が彼女達の涙を誘発してしまったのか、壇上に上がる前から既に
目が赤い状態でしたね。
2年生代表はたけしと私の部屋によく遊びにくる周。こちらは無難でした。
そしてKさんの挨拶。
日本の某大企業の工場長をされていたご経験はやはり素晴らしいものです。
しっかりとした口調でお話をしていただきました。

最後に「贈る言葉」を歌って、横幅の贈呈と記念写真。
残念ながら横幅が大きすぎて記念撮影に一緒には収めませんでした。

会を終了した後は、泣きながらKさんに抱きつく3年生が数人いました。
学校側から再契約を要請され、3年生が学校を離れるまでの3ヶ月限定で
再び維坊に戻ってきたKさん。
高校卒業時にこの学校を志望した学生は少なかったとは思いますが
Kさんに出会えたことは人生の貴重な体験になるものと思われます。
2年生からの1年と3ヶ月、Kさんの授業を受けることのできた3年生は
幸せだったのではないでしょうか。

私から見てもKさんの学生との交流は羨ましくもあり、自らの行動を考える
指針にもなるものでした。もちろん、私の年齢や経験からしてKさんの真似は
できるものではありませんが。

今日の会がKさんの一生の思い出の1ページになればいい。
この1ヶ月間いろいろ迷って考えて、今日完結しました。
寂しさと共にやり終えた充実感もあります。
あとは明日からのKさんの旅のご無事を祈るばかりです。
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