さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

虫探し(ナガサキアゲハ・アオバハゴロモなど)

2020年08月30日 | 昆虫
残暑が続く中、とても鳥写真どころでなく、それでも、体がなまりそうなので・・・・
8月21・22日の二日間、K自然観察公園へ虫探しに出かけてきました。
もちろん涼しい午前中に出かけたのですが、甘かったようです。
目的は昨年出会ったムツバセイボウ!!しかし、残念ながら目的は果たせず、園の人に聞いてみると、今年は昆虫全体が少し遅れてるとのこと。
やはり、長雨のせいか??     仕方なく、辺りを散策しながら、虫たちの様子を見てみます。

キバナコスモスには、お腹が赤い蜂と目の模様が綺麗なハナアブ(?)らしき虫だけです。
調べてみると、お腹が赤い蜂は、ハラアカヤドリハキリバチです。
このハラアカヤドリハキリバチは、オオハキリバチの蜂の巣に卵を産み付ける「労働寄生蜂」だそうです。
労働寄生蜂といえば、先日ここで紹介したルリモンハナバチと同じ習性を持ったハチですね。


次の写真、ハナアブの仲間だと思うのですが、名前が分かりませんでした。目の模様が面白くて撮ってみたのですが、この子の名前は???



クサギの花は見ごろを過ぎてましたが、ナガサキアゲハがやってきます。
ナガサキアゲハは、もともと南方系のチョウなのですが、最近は関東地方でもよく見かけるようになりました。




葉っぱの根元に潜むようにいたのは、薄緑色にピンク(光の具合かオレンジ色に見えますけど)の縁取りがあるアオバハゴロモ(青羽羽衣)です。
体長は6~7mm、翅を含めても1センチほどの小さなカメムシの仲間です。(カメムシの仲間?? ビックリですね!)
調べてみると、面白いことに、学名は「Geisha distinctissim」で、学名の中に「Geisha(芸者)」という文字が入っているんです。


湿地帯のある木道では、オオシオカラトンボシオカラトンボが混じり合って、たくさん飛び回ってます。
比較してみましょうか!!典型的なオオシオカラトンボ(上)とシオカラトンボ(下)の雄です。目の色で判断するのが一番わかりやすそうですね。



ぐるっと回ってみましたが、太陽が昇ってじりじり暑くなってきたので、ここで撤収。
昆虫マニアではないのですが、初めて見る面白そうな虫を見つけて、自宅でゆっくり名前や生態を調べるのが好きで始めた虫探し。
頭の老化防止には役立ってるようです。(笑)
虫探しの際、参考にするサイトの一つを紹介しておきますね。特殊な昆虫以外はここで解決しそうです。 「昆虫エクスプローラ」です。サイトはこちら
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オオスカシバ(大透翅)のホバリング

2020年08月28日 | 昆虫
8月19日、久しぶりに大宮第2公園へオオスカシバ探しに出かけてみました。
オオスカシバやホウジャクの仲間はアベリアの花が大好き!!
我マンションの近くにもアベリアの花が咲いてるのですが、最近は姿を見せてくれません。

この日も朝から猛暑日、さすがに公園を歩く人も少ない!!  アベリアの花にいるオオスカシバウ(大透翅)を見つけました。


花の近くをホバリングする姿は、いつも見れる光景ですが、今回は空中でのホバリングを見せてくれました。





ホシホウジャクもいるようですが、この日は姿を見せてくれませんでした。

花壇にはまだ数種類の花が咲いていますが、大半は枯れていて、クマバチや数種類の花蜂とハナムグリの仲間だけ。
日差しが強い中、のんびり花壇を散策してると・・・・突然青い蜂が・・・・オオセイボウです。
まさかこんなところにやってくるとは・・・・お好みの花がないのか、少しの間、花を物色しただけで、すぐに飛び去ります。
写真は??  一瞬のことで、とても撮れる状態ではなく撮れませんでした。
15分ほどして、再びやってきましたが、それも一瞬、花を物色して、あっという間に飛び去ります。残念!!
花壇の花には、ほかのハチがいるのにどうして??? ハチによってそれぞれ、好みの花があるようですね。
帰り際、ほかの花壇ものぞいてみましたが、居てくれたのは、ツマグロヒョウモンだけでした。


このツマグロヒョウモン、温暖化の指標生物になっていますが、いまや食草のスミレの花の流行のあって、日本に完全に定着したようですね。

まだまだ残暑厳しい日が続きそうで、いよいよ鳥ネタが尽きそうです。



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ホシゴイ兄弟?

2020年08月25日 | 花と野鳥
8月14日、久しぶりに沼の様子を見に行ってみました。
現地に着くと数人の鳥撮りさんたちが・・・・・聞いてみると・・・・
直前まで、蓮の中にいるヨシゴイが見えていたようですが、「蓮の茂みに入ってしまって出てこない。」とのこと!
暫し待つも、一向に姿を見せる様子もなく、諦めて周辺を散策。

古代蓮の花が一輪、朝日を浴びて咲いてます。古代蓮の花もすっかり枯れて、枯れた蓮台(ハスの実)があちこちに見えます。



朝の青空に星が・・・・・・!!(笑)
沼の上空では、逆光の中、ホシゴイが四羽、並んで何度も旋回してる姿が見えます。 ホシゴイ兄弟??





コサギも餌捕りに一生懸命!!


田んぼではアオサギがフェンスの上で一休み!


時間が経つにつれて、日差しが強く、肌がじりじりしてきます!! ヨシゴイが現れる様子もなく、セイタカシギもまだ現れず、空振りの半日でした。

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幸せを運ぶ青いハチ(ブルービー)

2020年08月22日 | 昆虫
オミナエシの花にはいろんな虫たちが集まってきますが、もしかすると、オオセイボウがいるも??
集まってくるハチたちを注意深く追ってると・・・・少し離れたところに青いハチが飛んできます。
動きも早く、なかなか近づいてきてくれませんが、よく見ると・・・・・オオセイボウではなく・・・・
幸せを運んでくれるというブルービー、その名はルリモンハナバチ(瑠璃紋花蜂)です。



ルリモンハナバチ(瑠璃紋花蜂)
ミツバチ科コシブトハナバチ属のハチで、希少な種類の昆虫の中の一つです。
生態も謎が多く、絶滅が危惧されている昆虫で、青森県で絶滅危惧Ⅰ類、京都府や群馬県・大分県で絶滅危惧Ⅱ類、栃木県で準絶滅危惧種となっています。
東京都や千葉県でも絶滅危惧種に指定されてるようです。
体長は13.0~14.0mmで、体は黒色で、青緑色の分枝した毛からなる斑紋があるのが特徴です。
花粉や花蜜が大好きですが・・・・・
巣に花粉や蜜を集めるのではなく、コシブトハナバチ類やケブカハナバチ類の巣に産卵し、幼虫はその巣に蓄えられた花粉を食べて育つ労働寄生。
(労働寄生とは、宿主が餌として集めたものを餌として利用するためか、盗み寄生とも言う。)
幸せを呼ぶ青いハチ(ブルービー)とも言われ、この時期になると、このハチを求める愛好家たちも多くおられるようです。





オミナエシの花畑の中に入ることができないため、なかなか大きく撮らせてくれませんが、少し大きくトリミングしてみました。
いかがですか、黒い体に青緑色の毛状の斑紋がよくわかりますね。


花粉を舐めてるのか?蜜を吸ってるのか?忙しく動き回ります。



あちこち動きまわるので、時々姿を見失うこともありましたが、なんとか撮らせてくれました。
目的のオオセイボウは見つかりませんでしたが、こちらは、またの機会ということで・・・・・


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オミナエシの花に集まる虫たち

2020年08月19日 | 花と昆虫
南口から「野草コース」の七草園に向かいます。途中の茂みの中でキンミズヒキを見つけました。


七草園では、今、オミナエシが見頃と聞いていたので、その花に来る虫たち狙いです。
カワラナデシコの花はすでに見ごろを過ぎているのか、あまりきれいな花は残っていませんでした。


「秋の七草園」では、300株ほどのオミナエシが咲いていて、予想どおり、たくさんの虫たちが集まってます。
蝶はツマグロヒョウモンとコチャバネセセリだけで、主にハチと甲虫の仲間が集まってます。

コチャバネセセリは特に珍しいチョウではなさそうですが、この公園では大量発生してるようです。


お馴染みのシオヤアブ!! ひげ爺さんみたい!!


ニホンミツバチでしょうか??


ハラナガツチバチ??


ヒメトラハナムグリ(姫虎花潜
こんなに毛深い甲虫も珍しいかもしれませんね。上翅のトラ模様がお洒落です。
飛翔姿は、ハナバチに似てるとか・・・・どんな飛翔姿なのか、一度見てみたいものです。


そのほかにもたくさんのハチや甲虫がいるのですが、花壇の中に入れないため、100ミリマクロではさすがに難しい!!

そして、幸せの青いハチブルービー・・・・・・・次回載せますね。

「野草コース」周辺で見つけたそのほかの花も紹介しておきます。
フシグロセンノウ(節黒仙翁)
日本固有種でナデシコ科センノウ属の多年草です。茎の節が黒褐色になることからこの名前が付けられたそうです。
最近は、森林の伐採や園芸採取などによる減少が危惧されています。鮮やかな朱赤色の花が、暗い林の中でよく目立ちますよ。


キツネノカミソリも、すでに見ごろを過ぎていたようです。



次回はブルービーの予定です。




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