さきたま自然日記(別館)

埼玉中心になんでもありの写真日記です。
花鳥風月、自然を中心に撮ってます。

アサザ(浅沙・阿佐佐)2015

2015年08月31日 | 
腰のリハビリも兼ねて、久しぶりにフィールドに出て見る事にしました。

8月27日、曇り空でしたが、急に思いついてK公園のアサザの様子を見に行くことにします。

昨年もこの花を撮りに行ったのですが、あいにく最盛期を過ぎていて、あまりいい写真が撮れなかったので今年こそは・・・・

アサザの事は3年前のブログにも載せたことがあるのですが、普段なかなか見れない花なので久々にワクワク気分で出発です。



目的地の公園の池では、案の定、アサザ(浅砂・阿佐佐)の花が満開です。



午後だったせいか、花も閉じたものが多く、時間的にはあまり良くなかったようです。

それでも、岸辺近くで開花してるアサザをいくつか見つけました。







アサザ(浅沙、阿佐佐)はミツガシワ科アサザ属の多年草で、ユーラシア大陸の温帯地域に分布し、日本では本州や九州などに生育しています。



アサザの花の群生はあまり見かけませんが、私もこの公園以外ではまだ見たことがありません。

以前は、この花も池や水路の護岸工事や水質汚濁などにより、各地で個体群が消滅・縮小して、絶滅の危険があるとされました。

その後少しずつ増えて、2007年に環境省のレッドデータブックが改定された際に、ランクが絶滅危惧II類から準絶滅危惧に下げられたそうです。

また、東欧では、絶滅が危惧されていますが、北米などでは侵略的外来種とみなされているそうですから面白いですね。

前述したように、花を閉じた個体が半分以上あって、やはり午前中のほうが綺麗な花が見れるようです。



ポツンと離れたところに咲いていたアサザ、池映りが綺麗でした。



アサザは他の植物と同様に「種子」→「芽生え」→「定着個体」→「成熟個体の開花・種子生産」という過程を経ながら繁殖します。

また、一方では、水面に葉を広げて毎年開花するほど成長した個体は、地下茎を伸ばして成長(クローン成長)します。

この池には、人工的に植栽された時期は分かりませんが、多い時には池一面を覆うほどに成長してるようです。



花だけ見ると、キュウリの花に似てませんか?



今回のアサザの花、午後だったため、あまり綺麗な個体が少なく、再度、日を改めてくることにします。

もう少し綺麗な花を撮り直してきますね。


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ああ上野駅

2015年08月29日 | ひとり言
8月25日(火)、1か月ぶりに都内に出かけてみます。

この日は月一回のOB写真部の定例会。

腰痛のため、行くのを悩んだのですが、思い切って行って見る事にしました。

もちろん、まだ長時間座ることが出来ないので、電車も立ったまま、目的地の押上まで・・・・

腰の状態が良ければ、久しぶりに上野界隈を散策しようと思っていたのですが、あいにくの空模様で、散策を断念。

いつもの通り、JR[上野駅」に着いたのが、午前11時半ごろ。

まだ約束の時間まで余裕があるので、上野駅構内を撮ってみます。

上野駅は、日本の鉄道黎明期に日本初の私鉄である日本鉄道が、1883年(明治16年)に上野ー熊谷間(現在の高崎線)が開業した折に造られた始発駅で、以来日本を代表する駅として栄えてきました。

その後、今の駅舎に改装され、長い歴史の中、人々に親しまれてきた駅です。

「津軽海峡雪景色」や「ああ上野駅」などの歌でも有名ですね。



駅の建物の外壁は多胡石と小松石の砕石が入ったモルタル塗りで、臍壁には花崗岩が用いられたそうです。

また、構造上の大きな特徴として、本屋の中央には、広間空間があるのが特徴です。

この空間は正面玄関の機能を持ち、2階部には業務エリアの移動のための回廊が設けられていたそうです。

その名残でしょうか、むき出しの鉄骨が印象的です。





中央改札口の電光掲示板。

1985年(昭和60年)3月14日 には 東北新幹線の駅が開業し、始発駅としても賑わったのですが、その後、上野ー東京駅間が延長され、今は通過駅。

また、もともと宇都宮線や高崎線・常磐線の始発駅でもあり、サラリーマンたちが乗り換える事でラッシュ時には混雑していたのですが、上野東京ラインが開通し、今や常磐線の始発のみ。

「北の玄関口」としての機能はなくなり、発着本数が少ない日中のホームや構内は以前ほどの活気はありません。



この日の目的地「押上」に行くために、東京メトロ「銀座線」で浅草に向かいます。



銀座線は・・・・・・・・・・

1927年(昭和2年)に浅草ー上野間で営業を開始した日本で最初の地下鉄です。

相対式ホームの駅ではそのほとんどで線路間の支柱がリベット組みの鉄骨となっており、日本最初の地下鉄の歴史を偲ぶことができます。

また、トンネル断面が小さいゆえに車両自体も小さく、天井も非常に低いです。



次の写真は、都営浅草線「浅草駅」のホームですが、銀座線「上野駅」のホームと比べると雰囲気が全く違いますね。

ここからスカイツリーのある「押上」駅まで2駅。



ちょっと上から見下ろしたスカイツリーの足元です。



和やかに例会が終わった後、スカイツリー近辺でも散策しようと思ったのですが、空を仰ぐと、相変わらず今にも雨が降り出しそうな空模様。

そのまま帰宅することにします。

再び上野駅で・・・・・暫し、構内を歩いてみます。

これが、上述した2階の廻廊でしょうか??エスカレーターで2階に上がって下を見下ろしてみます。



天井や壁面には、昔の面影がそのまま残ってます。



以前は、高崎線や宇都宮線の始発ホームとしてにぎわった場所も、今は、閑散としています。



啄木の詩が刻まれたプレートが、どことなく空しく見えますね。



時代の流れとはいえ、かっての「北の玄関口」としてにぎわった上野駅も寂しくなりました。。

それでも、上野駅は新幹線・在来線合わせて11面21線と、東京駅とほぼ同規模のホーム数を有しているそうですから、これからの奮起を期待したいですね。


腰痛の方も、まだ長時間座ることはできませんが、通常の生活には支障が無くなりました。

皆さんにもいろいろご心配をかけましたが、ボチボチ活動開始できそうです。

有難うございました。




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ツユクサなど

2015年08月27日 | イベント
前回の続きです。

公園のあちこちに、ツユクサがひっそり咲いていて、花も少なくなった殺風景な公園の散歩道を彩ってます。



小さな花ですが、ユニークな形が好きで、毎年撮っていたツユクサですが、ここ2~3年は真剣に撮った事が無く、近いうちにゆっくり撮りに来たいと思います。



ベニイトトンボもだいぶ少なくなりましたが、まだその姿を見る事が出来ます。



ウチワヤンマはなかなかいいところに止まってくれず、草陰から……しかもお尻からです。(団扇がよく分かりますね)



さて、次の鳥の羽根はどんな鳥の羽根でしょうか?地面近くにある細い枯草の茎に引っかかってました。

オオタカの腹部の部分の羽根でしょうか?



フヨウの花もあちこちで咲いてます。



まだ、腰痛が直って無いため、今回も在庫から、雑な更新です。


*今回のコメント欄は、閉じてます。
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トンボの体温調整

2015年08月23日 | 昆虫
腰痛の様子があまり芳しくなく、5日ぶりの更新です。

前回にも書いた通り、日常生活には影響が無いものの、長く座ってると辛い状態が続いています。

ご存知の通り、腰痛には特効薬はなく、気長に養生するしかないようですね。



そんな訳で、今回も8月前半の在庫からです。

8月某日、久しぶりにM公園を訪れて見ると、辺りは真夏の様相で、草いきれがムンムン漂ってきます。

まず最初に見つけたのは、マユミの木にいたマメコガネ。(バックにぼんやり写ってるのはマユミの実です)

このマメコガネ、日本ではどこにでもいる日本在来種ですが、アメリカでは、「ジャパニーズビートル」として恐れられてるんです。

日本でも最近は外来種の繁殖で大いに迷惑してることも多いのですが、このマメコガネは日本からの輸出版。

もともと、日本から輸出されたアヤメの球根に幼虫が紛れて移入したものと考えられていますが、何故アメリカで大繁殖してしまったのでしょうか。

調べて見ると・・・・・・・豆知識です。

マメコガネの天敵は鳥などの他に、土壌中に存在する細菌でバチルス・ポピリエと呼ばれるもの乳化病菌があります。

この乳酸化病菌は、マメコガネなどコガネムシ類の幼虫に寄生し、数週間で殺してしまうそうで、日本では、この菌がマメコガネの大繁殖を抑制しています。

ところが、アメリカには、この乳化細菌などのマメコガネの繁殖を抑制するような天敵があまりいなかったので、大繁殖したのだとか・・・・・



そして池の周辺では、こんなトンボの逆立ち姿を勅見かける事があります。

次の写真はショウジョウトンボ

この逆立ちは、トンボの暑さ対策。

太陽の方向に身体の向きを変えて、できるだけ日差しが当たらないようにしています。

特に、赤トンボの仲間は、暑さに弱いためよく逆立ちをすると云われてますね。



チョウトンボも、器用に逆立ち姿。

最近では、トンボの翅の翅脈には、何か体液のようなものが流れていて、体温調整の役目をしているとも言われてます。



この日のチョウトンボは、雄と雌が入り乱れて、あちこちで婚活活動が盛んでした。



日陰では、ハグロトンボが・・・・・

半分日が当たった部分の翅脈の模様が何とも言えず綺麗でした。



ガマにはコシアキトンボが・・・・・

いつも見慣れたコシアキトンボですが、久しぶりに撮ったような気がします。



今回は面白いスローモーション動画を張ってみました。

スイレンの傍で水浴びをするカルガモと、チョウトンボの飛び立つ時のスローモーションシーンです。

どちらもミラーレスカメラニコン1V3で撮ったものですが、特にチョウトンボの飛び立つシーンはタイミングが合わず苦労しました。

水浴びをしてるカルガモの手前をチョウトンボが横切ります。よく注意してみて下さいね。見えますか??(笑)






*これからしばらく、キジの更新や皆さんへの訪問・コメントのお返しなど少し遅れるかもしれませんがお許しくださいね。
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セイタカシギ、今年もやって来た

2015年08月18日 | 野鳥
低気圧が通過して、さすがにここ数日は秋の気配を感じるようになりました。

お盆休みも終わり、街は活気を取り戻しましたが、私自身は、またまた再発した腰痛でダウン!  何時ものことながら、困ったものです。

今回は、歩くのには支障が無いものの、長く座ってるのが辛く、立ってる方が楽なんです。(笑)

そんな訳で、相変わらず、皆さんの所に訪問するのが相変わらず滞っています。




今朝は雨が止んで腰も、少し楽になったので久しぶりの更新です。(湿気と腰痛は関係あるのかな?)

もちろん在庫からですけど・・・・・・

8月3日、猛暑日が続く暑い中、セイタカシギの様子を見に、I沼まで出かけてみました。

今年は、例年より少し遅く、この沼に顔を見せたようですが、今年も元気な姿を見せてくれました。



すでに古代ハスの花も散り、所々名残のハスの花が咲いてる中をのんびりお食事中。



午前中のため、こちらからは逆光で、特徴の赤い目が見えませんが、水位が下がったところに2羽います。





柵の向こう側にも他の個体がいるようなので、東側に移動してみると・・・・・

さすがに距離が遠くて、久しぶりにデジスコの出番ですが、日差しがあまりにも強いため、長居できそうにありません。

こちら側には、親子(?)が3羽います。

まずは雄と雌が一緒の所。



こちらはお母さん(?)、雌です。



そして、こちらはお父さん(?)、雄です。



すぐそばには、今年巣立った幼鳥でしょうか。1羽だけいました。



もう立派に一人立ちして、自分で餌を捕ってるようですね。

最近は、日本で営巣するセイタカシギが増えてるようですが、この近くでは昨年も雛の姿が見れたので、今年も無事巣立った雛がいたということでしょうか。



ところで、この猛暑の炎天下、セイタカシギは暑くないのでしょうか??

そこで、今回は、鳥たちの暑さ対策について、調べてみました。

暑さ対策と云っても、鳥には汗腺が無いため、人間のように、汗をかいて体温を調節するわけにはいかないんです。

そのため、日陰に避難したり、大きく口を開けて呼吸したり、翼を広げて腋窩に外気いれて腋窩の表層に走る太い血管からの放熱したり、水を飲んだり水浴びをして体温を下げています。

実は、この避暑対策以外に、鳥には体温が高温にならないよう、秘密兵器をを持ってるんですよ。

鳥たちは、体内に熱が溜まって体温が上がらないように肺などにある「気のう」に外気を送って体温調整をしているのだそうです。

この気のうは,空気を送るポンプの役割をしていて、新鮮な空気が気のうから肺の中へ一方向に流れ、肺と気のうが接している面ですれ違うとき、酸素と二酸化炭素を効率よく交換できるのだそうです。

またこの機能があるために、7000メートル級の山越えも可能になるそうですから驚きですね。

それでは、鳥の体温って何度くらいなのでしょうか??

鳥の体温は40~42度Cといわれ、非常に高体温です。これは静止状態から直ぐに飛び立つために高いエネルギーが必要だからだそうです。

ちなみに、スズメの体温が鳥類で一番高くて42~43度Cだそうですよ。(かなり熱いお風呂並みの温度ですね)



セイタカシギと撮りの体温調整とは直接j関係ないのですが、暑い中を元気に動き回ってるセイタカシギを見て、フッと思った疑問を解決してみました。(笑)




今回は久しぶりに動画も載せてみますね。









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