前回の続きです。
K自然観察公園では、前回載せた花以外にもたくさんの秋の花が楽しめます。
木道付近の湿地帯ではミズアオイ(水葵、雨久花(中国名))の花が見頃です。
湿地帯では100ミリレンズでは届かないのですが、管理棟のすぐそばのプランターに数株が・・・じっくり観察できるように配慮されてました。
ミズアオイのことは以前にも何度か書いたのですが、今回もおさらいのつもりで・・・・
ミズアオイ(水葵、雨久花(中国名))
日本全国に分布し、湖沼・水田・水路などに生育する1年草です。
以前は水田に生える雑草として駆除されたこともあったようですが、近年農薬に抵抗力を持ったミズアオイが増え始めてるとか・・・・
1年草の種子の一部は簡単には発芽せず、土の中で埋土集団(シードバンク)を形成することが多く、
ミズアオイもそんな性格を持っていて、いったんは姿が見えなくなっても、土壌を耕したりすると、再生することが知られているそうです。
東日本大震災で津波の被害を受けた東北地方の沿岸域では、震災後、このミズアオイが復活した場所もあり、「再生の使者」と呼ばれています。
プランターのミズアオイの隣には小さなイボクサ(疣草)の花も咲いてました。
湿地に生える雑草で、水田では畦によく出現するツユクサの仲間ですが、有史 より前に日本にやってきた「史前帰化植物」だそうです。
葉の汁をつけると疣(イボ)が取れるといわれて名付けられたとか!!
この花の名は??? キツネノマゴの花に似てるようですが、豆粒のようで、園内のあちこちで咲いてました。
定番のツユクサ。見かけるとつい写真を撮りたくなります。
スズメウリ(雀瓜)も可愛い実が・・・
タコノアシ(蛸の足)の花はまだ咲いてませんでしたが、蕾がいっぱい!!
一見、蛾のように見えますが立派な蝶、ダイミョウセセリ(大名挵)です。
この蝶の面白いのは、こうして開翅して止まることでしょうか。普通セセリ蝶の仲間は翅を半開きの時が多いのですが・・・
まるで葉っぱに吸い付いてるようです。
この公園にも間もなく渡り途中の野鳥たちが立ち寄るはずなのですが、この日はウグイスの鳴き声だけが聞こえるだけ。
(おまけ)
台風14号がまだ東北地方に向かってる9月20日早朝、東の空は朝焼けが綺麗でした。