つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

家族ゲーム

2005-04-23 23:18:43 | マンガ(少女漫画)
さて、またもやこのひとの登場の第144回は、

タイトル:そりゃないぜBABY(全11巻)
著者:立野真琴
出版社:花とゆめコミックス

であります。

第135回の「カードの王様」より前の作品で、高校を卒業してプーをやっていた主人公の桃子が、家政婦としてある作家の家に住み込みで働くことに。

その家が作家と4人の子供という構成で、最初は追い出す算段をしていた子供たちをやりこめるところから。

ほんとうに「家族ゲーム」みたいな感じで、基本的には1話完結の連作。
桃子を始めとするメインキャラ6人、それぞれを中心に据えて1話を作っていて、誰かに贔屓目にもならず、まんべんなく、上手に話を作っている。

まぁ、キャラの性格上、作りにくいのもいないわけではないけどね。(のぞみとか)

全巻数の前半は、完全に家族もの。
いろんなエピソードを用意して作って、後半に入ると少女マンガらしく恋愛ものになっている。

相変わらず、話の中で「こいつが本命」と言うキャラとはくっつかない話ではあるけれど、メインキャラがこれだけいても、しっかりとまとめてるのはさすがと言うべきかな。

ただ、いつも思うんだけど、このひとの描くキャラって涙腺緩いぞ(笑)

女性キャラならまだしも、男性キャラまで年齢問わず、そこまで涙腺緩くないと思うんだけどなぁ。

でも、素直に楽しめる作品でございます。
大昔の「ミッキー&一也シリーズ」とか、「D-Walk」とか、男女問わず、おもしろい作品を作ってくれるひと、ってのは少ないと思う。

花とゆめは少女マンガのジャンルだけど、このひとは男性にもお勧めできる。
「カードの王様」とともに、男性にも読んでみてもらいたい少女マンガって感じだね。

あ、ちなみに、SEN-LINNともにオススメなので、木曜劇場に登場する可能性あり(笑)



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