のんびり娘の謎

10円が2個で、、、12円?今日の前の日は、、、前の日?のんびり娘のお答えは、理解できない謎ばかり。さぁ、どうする?

セシウム降下物

2012-01-11 22:44:45 | 1年算数
お正月、妹ちゃんのお尻叩きに夢中で、しばらく放射線情報を仕入れていなかったのですが、
空気中の降下物に、一度落ち着いたはずのセシウムが検出されるようになっていたんですね。

中部大学武田先生のブログで読みました。

こういう情報って、ぼけーっとしていても入ってくる状況の時は、あんまり心配しないんですけど、
流れてこないとなると、なんとなく不安になります。

一度ばらまかれてしまった放射性物質が、東日本の地表にあるのですから、
強い風などで舞い上がり、また降ってくるなんていうことは
これからだって、当たり前にあるのでしょうね。

今や「花粉予報」とか「お肌指数」とかまで、親切に放送してくれる時代なんですから、
「放射線物質」の飛散についても、ちゃんと予想して情報流してくれるように
してもらえたらいいなと思います。

花粉に関しては、マスクとか、付きにくい繊維の洋服とか
すでに工夫が色々とされています。
舞い上がる放射性物質についても、同じように
対策がとれると思うんですね。

食品に関してもそうですが、「情報」があればむやみと怖がらなくても済むので
楽になると、私は思うんですけど・・・。




やるだけのこと。

2012-01-10 23:27:34 | 中学受験
今日、塾の先生からお電話をいただいたので、
妹ちゃんの現状と鬼母の方針をお話ししました。

国語系と社会系(グラフの読み取りなどです)の適性検査対策は
塾にお任せするとして、複合問題系の適性検査対策は、この後
塾を休んで家でマンツーマンで取り組もうかと思っていること。


複合系の適性検査は、各校で難易度や取り上げるネタなどにかなりばらつきがあるんです。
塾は、その性質上、「全体的」な傾向を見て生徒たちに教えるしかないわけですが、
かなり癖のある問題を作ってくる妹ちゃんの志望校対策という意味では、無駄な時間になるかなぁと、
素人ながら判断しました。

妹ちゃんの志望校の問題は、「大量にばらまかれている情報をいかに整理して考えるか」
というところが肝になります。
そこを練習するためには、同程度にややこしい問題を解いていかないとどうにもならないと
鬼母は判断いたしました。
特に、注意力という点では課題の多い妹ちゃん。塾で皆と楽しく取り組んでいく程度では
とても太刀打ちできません。


実は、私、ついこの間車をぶつけちゃったんです。
初めてはいるレンタルレコードやさんの、マンション下型の有料駐車場に車を止めようとバックしていたら
そのマンションの躯体になっている大きな柱に思いっきり後ろをゴツン(涙)。
自分でいうのもなんですが、私結構運転うまいです。
この東京で、あちこちの狭苦しい駐車場にしょっちゅう出し入れしていますから、
車庫入れも得意なんです(ちなみにナビもバックモニターもありません)。

バックミラーもサイドミラーも確認してる。
両隣に止まっている車との間隔も計っている。
切り返しもろくに出来ない狭いスペースでしたが、
ハンドルの切り方も計算して、自信満々でバックしたんです。

それなのになぜぶつけたのか。
それはもう
「そんなところに柱があるとは思わなかった」
からなんですね。
車4台くらいしか止まれない狭い有料駐車場のど真ん中に
太い柱があるということが考えられなくて、見えてなかった。見ようとしていなかった。

でもね、今は見えますよ。痛い想いをしたから。
「ないはずだ」と思いこむ自分に気づけたから。


テストも同じだと思うんです。
その学校の過去問で、「こういうところに落とし穴を仕掛けるんだ」
ってわかれば、いえ
「落とし穴があるかもしれない」
と思うだけでもいいんですね。
突っ走る脳みそ、思い込む脳みそにちょっとだけストップがかけられたら、
結果は違ってくるように思うんです。

それを妹ちゃんに掴んでもらえるよう、
過去問の嵐、続けていこうと思ってます。

漢検2級に続き、崖っぷちからのチャレンジ、果たしてどうなりますやら。
こうしてブログ書いているときは「他人事」のようで面白いんですけどね(笑)。







適性検査

2012-01-10 23:01:34 | 中学受験
妹ちゃんの志望校は公立の中高一貫校。
ここで行われる入試は、「試験」とは呼ばず、
「適性検査」と呼ばれます。

同じように選抜に使うのだから、名前なんて一緒で構わないと思うのだけど、
色々あるようです。

私立型入試と何が違うのかというと、
「知識」を答えるような問題は殆どなく、
教科横断型、複合系の、記述(しかもかなり長文)式の問題が多いということです。

問題文の分量が長くて多いため、読み取る早さや力が必要となります。
そして、45分という限られた時間に、トータルすると600字くらいの作文を
書かされたり模試ますので、文章構成力と書くスピードも必要になります。
(この辺りは、妹ちゃんの得意分野なので手を出したのですが・・・)

一見同じように見える各校の適性検査ですが、
子供と一緒に問題を解いてみると見えることがあります。
それは、各校でかなり傾向が違うということです。

妹ちゃんの志望校の適性検査は、他の学校のものより複雑に出来ている気がします。
問題自体は狙いを定め丁寧に解いていけば解けるものです。
情報の処理がきちんとできれば、それ程難しいとも言えません。
でも、その情報が文章や表、グラフ、時刻表や地図などといった形で
バラバラに提示されてくるので、どうかすると見落としが出るんですね。

最初は、妹ちゃんが不注意だから(不注意です)見落とすのかと思っていましたが、
過去問を片端から何度もやって気がつきました。
これ、意図的です。見落としやすいように作ってる。

私立型入試と違って、正答がいくつもあるというタイプの問題もあります。
「こういう問題はこれを聞いているはず」
というような思いこみで解き始めると痛い目に遭います。
問題文にある条件をキチンと読みとらないと、別の方向に案内されちゃうように出来てるんです。

受験勉強って、ある程度「型」を覚えて行くような面があると思うんです。
算数だって、いろいろな問題を何度も解いていくうちに、
「これは、こうして解く問題だ」
と振り分けられるようになってくる。
繰り返しやっている子ほど、その振り分けのひらめきが早くなり
問題数をこなせるようになってくるのだと思います。

でも、妹ちゃんが志望している学校の適性検査でそれをやってしまうと、
落とし穴に落とされる可能性が高いんですね。
「ひらめき」は必要だけど、「思い込み」恥ぜずに、一つ一つ何を聞かれているのか、
必要な情報は何なのか、落ち着いて選択処理していく力が問われているのです。

妹ちゃん、これ決して得意じゃないです。
周り見ずに突っ走るタイプだからね。

でも、非常に巧妙につくられている問題なので、
妹ちゃんでなくても、落とし穴にはまる可能性は高く、
現に、開示されるここの適性検査の平均点はかなり低いようです。

ということは、現状かなり厳しく思える妹ちゃんも受かる可能性があるってことよね。
って、またまた楽天的に考える鬼母。
後3週間、時間と妹ちゃんのさぼり癖との闘いになりますけど、
やるだけのことはやってみますわ。








中学を選ぶということについて4 お金編

2012-01-08 23:59:53 | 母の作戦、考え
妹ちゃんの試験勉強は、ようやく軌道に(と言っても予定より大幅に遅れてますが・・)乗り始めました。

そんな中で、鬼母の頭は「中学選択」についてまだまだぐるぐる回っています。
受験校をいくつにするのかでまだ少し迷っているのです。

1、最初から志望している公立の中高一貫校だけを受験する。
 
2、1の学校に加えて、のんびり娘の通っている私立中高一貫校を受験する。
  (特待生入試があるので、それを受験し費用の軽減にもチャレンジする)

3、1,2に加えて、別の私立の中高一貫校(共学)を受験する。


1の場合は、駄目だった時に行く学校の選択でもう一度悩みます。
2の時は、1が駄目なら2へ行くと心を決めやすいです。

今現在悩む候補としては、それだけでいいような気もします。
でも、ちょこっと3の選択も気になるのです。

なんででしょう。
2の、のんびり娘の学校の良さが身にしみているというのに
なんで色気を出すんでしょう。偏差値が少しばかり高いから??

違うな、たぶん。
妹ちゃんのキャラクターが2の学校に合うのかどうかにまだ迷いがあるんだな、鬼母には。

女子高でいいのか。比較的まじめでおっとりした生徒の集まるその中に彼女の型破りな部分は
どう適応するのか。いや、適応させていいものなのだろうか。

そもそも、妹ちゃんにぴったりの学校なんて存在しないだろうに、
それでもなんだか考えてしまう。
2の学校は、私たち親子にとってとても大事な学校だから、
「合わなきゃ、高校で出ればいいじゃん」
というような気持では受けにくい。だから余計に悩んじゃうんだな。

3は、私立で面倒見の良さも歌っているけれど、2の学校より規模が大きい。
そして共学。そんなところから、2の学校よりも少し幅があるんじゃないかなって思えたりするから、
塾の先生の受験の勧めを受けてみようかと思ったりもする。

でも、費用を調べてみると、2の学校より随分多くかかるのね。
再来年からは3年間ののんびり娘の専門学校学費も予定に入れなきゃいけない。
家計的にギリギリの選択をしてしまうと、プラスαに回すお金がなくなるよね。

そこまで無理をしてでも入学させたいところなのか。
そこが判断の基準になるのだろうけれど、一度も行っていないから判断がつかない。

結局、第一志望に受かればそれで悩みは解消するのだから、
まずは合格を目指すほかないのかな。

2も3も、受験30分前に手続きをすれば受験可能だから、
2月1日も面談で合格して、2日に発表を受けてしまえば私立は受験の必要がなくなるね。
それが一番だわ。

ということで、
「面倒だから、面接で決めろ!!」
と、無茶を言いだす鬼母なのであります。


妹ちゃんとの二人三脚は・・

2012-01-08 11:09:05 | 家族のこと(主に妹ちゃん)
とーっても面倒なことになってます。

正月も、バトルの連続。
脅したりすかしたり、おだてたり、餌で釣ったり、
で、結局、脅したり脅したり・・・で、何とかやっておりますが、
この3日ほどで、ようやく妹ちゃんの脳みそにエンジンがかかり始めた感があります。

妹ちゃん、親の欲目ではなく(かもしれませんが・・)、瞬発力、
判断力、理解力、表現力、一定レベル以上の力はある子です。

でも、やる気と根性に問題ありで・・。
それには、「出来ないに違いない」というあきらめが入っているのもわかってますから、
これを「出来るかもしれない」まで持って行かないとどうしようもないわけで・・・
「出来ない」ものを「出来る」ようにするためには、「やる」という作業は必要なんですね。
でも、「出来ない」と思ったら「やらない」にしてしまう妹ちゃん。
「出来るかも」というラインまで持ってくるのがもう本当に大変でした。

実家から戻ってからの3日間は、それこそぴったり張り付いて、
次から次に、過去問をやらせる作戦に出ています。
漢検と同じで、一度やったものを見直しさせてもう一度。
これを繰り返してます。

コーチとしては、いろいろな問題にもっともっと触れさせたいところですが、
ハードルが高いと投げ出しちゃう妹ちゃんには、
一度やった=できる または もう一度やれる=出来なくても大丈夫
という気持ちが必要なんですね。

このやり方が定着してから、妹ちゃんが集中できる時間が明らかに変わりました。
「なかったことに」したいので、いい加減にやっていた答え合わせも、
2度目がかかることで、じっくり丁寧にやるようになります。

そうすると、「どこでつまづいたのか」「何に気をつければいいのか」
「どんな力が足りないのか」が見えてきて、教えるのも楽だし、教わるのも楽になります。
良い方向にまわりだしていくんですね。

とはいえ、残り時間はあとわずか。
回りだした歯車の回転をどこまで上げられるか。

・・・やっぱり最後までハラハラドキドキなのね、妹ちゃんは・・・



いつから新学期?

2012-01-08 11:04:02 | 娘の事・謎
これも、お正月の出来事。

おじいちゃんから、
「いつから学校始まるんだ?」
と聞かれて、答えられなかったのんびり娘。

鬼母は口を酸っぱくして、
予定をカレンダーに書き込め!
と言っていますが、ついてさせないとすぐやらなくなってしまうのんびり娘です。

「時間が大事。日にちが大事。」
と、毎日鬼母に怒鳴られても、身につかないものですが、
こうして親戚の中で呆れられたり笑われたりして、
ちょっとは心に染みたようです。

おじさんからは、
「携帯に入れておくといいんだよ。」
とアドバイスされました。

そうね、そうしたらたとえ日にちを忘れていても、
「ちょっと待ってください。確かめるから。」
と誤魔化せるものね。




大家族だったらなぁ・・・。

2012-01-08 10:38:51 | 娘の事・謎
のんびり娘のお正月は、毎年私の実家です。
祖父母がクラス実家に、正月は私たち家族一揃いと、兄の家族の一部(奥さんは来ないのよ)、
姉のところは、姉が亡くなってからは姪っ子一人ですが集まります。

普段は女3人だけの家で過ごしているのんびり娘にとって、
これって、良い社会教育の場だと、鬼母は捉えています。

今年の正月は、こんなことがありました。

連日、鬼母がびっしりついて勉強三昧の妹ちゃん(といっても、のんびり娘ほど長時間じゃないよ)。
イライラの矛先を、鬼母の目を盗んでのんびり娘に向けました。
鬼母も食事の支度などで、子供たちのそばを離れる時が結構ありますが、
そうした時間に、結構喧嘩をしていたようです。

それは、私たちより一足早く、パパが単身赴任先へ帰ることになり、
私が車で最寄りの駅まで送っていこうとした時の事。

家にいる皆が玄関外まで送ってきたのに、のんびり娘の姿が見えません。
電車の時間もあるので、そのまま出てきましたが、
ちょっと気になる出来事でした。
戻ってくると、子供たちの昼食タイム。
先に終わった、私の兄が、
「のんびり娘、なにかあったのかな?なんか変だぞ。」
と、私に耳打ち。
見に行くと、下を向いてテーブルをにらみつけそうな顔で
食事をしているのんびり娘。
それを気にして、でもあたりさわりなく接しているおばあちゃんと、
我関せずの妹ちゃん。

ピンときました。

「けんかしたの?」
黙ったままののんびり娘ではなく、妹ちゃんに聞きます。
「うん。」
と、あっさり答える妹ちゃん。

「ね。妹ちゃんとなにかがあっのか、今ママは聞かないよ。
何かあって嫌な気持ちになったんだろうけど、でもね、
それをあなたが見せるから、おじさんが心配してママにいう。
おばあちゃんだって、ハラハラして見てるんだよ。
せっかく作ったご飯がまずかったのかな?
とか、自分のせいで何か嫌な気持ちにさせたのかな?
とか、他のみんなが心配するんだよ。
あなたは、そういう風に人に嫌な気持ちをさせたい子じゃないでしょ。
人にやさしくしたい子でしょ。気持ちよくしてもらいたい子でしょ。
でも、妹ちゃんに腹が立ってる自分の気持ちだけで一杯で
見えなくなってるよね。」

そういうと、じわっと涙を出したけど、
おばあちゃんが、
「なんだ、そうだったの。おばあちゃん、何かしたかと本当に心配だったわ。」
というと、ぐっとこらえて顔を洗いに行きました。
そうして、そのあとで姪が帰る時にはちゃんと笑顔で見送れました。

その後、
「いつもは、3人だけしかいないから、
そういうことに気がつかないで、いつまでも自分の気持ちを出してるけど、
他の人がいたら、他の人の気持ちも考えなきゃいけないよね。
それが、ここでは練習できるんだから、良かったね。」
と話しました。

家ではいつも、
「他の人がどう見るのか、ちゃんと考えなさい!」
と話しているのだけど、やっぱりこういう状況が現実に作られないと
わからないんだなぁと、そう思いましたし、
逆に、
わかればちゃんと考えられるんだ。とも思いました。

この話し、更にあとがあって、
私の兄からは、
「けんかしてたようなんだけど、すごい言葉で妹を怒鳴るから止めたんだよ。
僕がいる前なのに、そういう言葉を使うので、何か心がささくれているんじゃないかと
心配したんだ。」
とも言われました。

たぶん、というか確実に、その前に妹ちゃんが怒らせるような言動を
かなりしつこくやっているんですよね。
でも、人目のある中で発してはいけない言葉や態度がある。
その辺りの判断が、まだまだ出来ていないのだということも鬼母肝に銘じました。

他の人には言わないでしょう。妹ちゃん限定に使う言葉、態度ではあるけれど、
他人の前で使えば、それはそのままその他人に向かって行くものになりうるのだということ、
それを3人暮らしの中で教えるのって案外難しいです。
「大家族だったらなぁ・・」
と、こういう時に思います。








「より○○大きい」という問題。

2012-01-07 14:22:14 | 1年算数
コメント欄で

「おはなしの本が7冊あります。まんがの本はおはなしの本より8冊多いです。まんがの本はなんさつありますか。」
という問題がなかなかイメージできないというご相談をいただきました。


私のやり方が正解というわけではないといつも思っていますが、
皆さんのたたき台の一つになればと思いますので、「こんな方法もあるよ」ということで書いてみますね。


躓きを見つけるのには、問題文を絵で描かせたり、具体物を動かさせたりするのが良いと思うのですが、
最初の一文の
「おはなしの本が7冊あります。」
は、殆どのお子さんが、すんなり本を描けるのではないでしょうか。
次の一文、
「まんがの本は おはなしの本より8冊多いです。」
この文がわかりにくいんですよね。

「より」っていう言葉、私は学校の子供たちには「スタートなんだよ。」っていう風に伝えてます。
或いは、「〝同じ”が隠れているんだよ。」って。


実際に絵を描く時はこんな感じです。

「お話の本より8冊多いです。」では、
「お話しの本」で、
さっき書いたお話しの本の最後まで手を持って行って、
「より」だからここからスタートだね。と確認。
どっちに行くのかな?
「おおい」だから増えていくんだ。
「8冊多い」んだからこっち(右向き)に8だね。

っていう感じで声掛けしながら手を動かします。

この問題は、これから、
「より少ない」に展開していくはずです。
その時に、刷り込んだものが使えるように、
「より」をスタート地点にして、「大きい」時には右に増えていく感じ。
「小さい」ときには左に減っていく感じ。
それを繰り返し刷り込んであげたいですね。

そうして、8冊の本を描きこんでいって、最後の文章
「漫画の本は何冊ありますか?」で、
どこからどこまで数えたらいいか指ささせます。
あとから描いた8冊しかさせないようなら、「同じ」が見えてないのですから、
絵でも「同じ」がわかるようにします。

お話しの本を7冊描く。→「より」をキーワードに7冊目の右側に縦線を引く。
→(よりっていうことは「同じが隠れている」んだよ)と、お話しの本の下に
同じだけ漫画の本を描く。→「お話しの本より」で、「より」だからここからスタートだね。」
と、さっきの縦線を意識させる。→「8冊多い」では「多い」から増えていくんだねと確認。→
8冊漫画の本を描きこむ(お話しの本と漫画のホントがわかりやすいように色替えなどしてもいいと思います)

と、こうしておいて、「漫画の本は何冊?」と聞けば、どこを見たらいいかわかると思うんです。

すっごく細かいようですけど、こうして教えていって、どこで躓いているかが分かったら
これから後教えていく時にも重点を置くところがわかると思うんですね。


そして、これとよく似た「比べっこ」の問題。
「どちらがどれだけ多いですか?」
については、
私は2本の鉛筆で繰り返し見せてたずねるようにしています。

2本の長さの違う鉛筆を握って、
「どちらが長い?」と、まず長い方を指ささせ、
「どれだけ長い?」で、「違い」の部分を指ささせます。
言葉の概念が弱いと、この2問目で、長い方の鉛筆の下から上までを
指すことがあります。
或いは、さっと指でさせないことも。

それが、すっとできるまで、
「どれだけってどこかなぁ??」をやってあげると、
「違い」とか「どれだけ大きい」が何を意味しているか分かりやすくなるようです。

で、最初に「同じが隠れているんだね」というように教えることもあると書きましたが、
結局、「違い」というのは「同じでない部分」なんですね。
「違いを求める」計算というのは、多い方、長い方から短い方を引くのではなくて、
(だって、短い方の鉛筆とったら、長い方が丸々残っちゃうでしょ)
長い方から「短いものと同じ部分」を取り去る計算なのだというように刷り込んでおくと、
「より大きい」「より小さい」にも対応しやすいようです。

「より大きい」というのも、「同じ」があって、そこからスタートなんです。
比較をさせるときには、まずこの「同じ」に気付かせること。
これが、後になって効いてくるように思います。

こうしたことは、「算数」というよりもむしろ「言葉」とか【概念】の問題なので、
日常の生活の中でも少しずつ刷り込んでいくことはできると思います。

昔、兄弟がたくさんいて物が少なかった頃は、おやつの大きさや数など、日常的に「比べっこ」をしていたのでしょうが、最近は物も豊富で家の中で「比べっこ」の言葉を聞く機会が非常に少なくなっていると思います。親が意識して使ってあげたいですね。