勝浦の漁港近くにある共同湯です。見た目はいかにも銭湯といった風情ながら、その実は自家源泉を持つほんまもんの温泉です。下駄箱に靴を入れ、番台のオバチャンに320円を払い、服を木製のロッカーに出でて鍵を手首に巻く…ここまでは普通の銭湯と同様の行為だが、ここからが特別です。
浴室の引き戸を開けると芳しい匂い(普通なら臭いと感じる硫化水素臭)が漂っていて、それほど大きくない浴槽には少し色づいたお湯が満たされています。
浸かってみると、優しい温泉の多い勝浦周辺にしては珍しい高温のお湯で、ガッツリの入浴感が味わえます。ここでは塩素臭とは無縁。こんなお湯の恩恵に毎日のように授かれる地元の人たちがうらやましいですね。
- 泉質:含硫黄‐ナトリウム・カルシウム‐塩化物温泉 46.3度
- 場所:南紀勝浦駅から徒歩10分
- 訪問日:2008年10月31日
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