愛媛県第二の都市にして、最近の造船不況や、中国製のタオルの普及、そして百貨店の大丸の閉店によって、いささか元気のない今治市。そんな今治でも、街随一の繁華街、今治商店街は、やや賑わっていて多少安心します。そんな商店街の少し東側、甘味のお店から駅方面に戻る途中、たまたま見つけた居酒屋らしいお店に入ってみました。このお店を選んだのは緑の提灯があったから。地場産の食材が期待できるからですね。
早速お通しが出てきました。豆腐と小芋の炊いたのです。お!いい味付けやな。ギネスを飲みながらじっくりメニューを見てみると、寿司・お刺身・炭焼きやら、なんとパスタまである。何でもありやなぁ…
まずはおすすめメニューの「さんまの塩焼き」と「たこ地獄」を。「たこ地獄」は、この店のお得意である激辛料理で、その名の由来は、辛く炒められたたこはもとより、作るも地獄、食べるも地獄…とのこと。一口食べたらブワッと汗が吹き出てきました。
これは「宇宙一旨いせんざんき」。「せんざんき」とは、このあたりの呼び方だが、なんのことはない、鶏の唐揚げです。衣がパリパリで身はジューシーの、確かに旨い唐揚げですね。「宇宙一旨い…」とは、言ったモン勝ちです。
里芋の空揚げはホクホクした食感。ポテトサラダとともに癒しの一品。
ここの店主は寿司職人だそうで、ならばお寿司を…あなご鮨はフワッとしていて口の中でとろける。レベル高いな。
今回、なんの情報も無く、飛び込みでこのお店に入りました。飛び込みっちゅうのは少なからず緊張と警戒があります。最初、恐る恐るドアを開けると、中は明るく健全な印象。少し安心し、店内に進もうとすると、先客の靴でけつまずく…店内はスリッパに履き替えるようになっているんですね。自宅のように寛いでもらおうとの配慮でしょうか。このお店の建物は今治城のくろがね御門を代表作の、かなり腕利きの棟梁に依頼したとのこと。確かに見事な梁だわ。結果的に、お料理のクオリティーが高いうえに。実にいい感じの店主とママさん出会うことができました。こんなお店、近くにあったらなぁ…
- 営業時間:17:00 ~23:00
- 定休日:日曜・祝日
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