バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

大黒屋(温泉)@筋湯温泉

2013-09-29 15:36:39 | 温泉(大分県)

ここ筋湯温泉は、九重山系・桶蓋山の山麓の標高1000mの山峡に、身を寄せ合うように30軒ほどの旅館が集まっている静かな温泉街です。P9220120

久大本線の豊後中村駅から日田バスに乗って1時間あまり、筋湯温泉BSを下車してすぐのところに、予約してあったこの温泉旅館を見つけました。

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ここは古民家の造りにリノベーションされているたった6室の小さなお宿で、布団を敷くのはセルフサービス、食事は懐石料理ではなく1階の居酒屋風食堂で、お鍋や別注文のアテをいただくなど、簡素なサービスだが、その分、格安な料金という、旅館と民宿と湯治宿のいいとこばかりを合わせたような、ちょっとユニークな旅館です。

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館内に備える4か所の温泉はすべて貸し切りで入浴できるようなっていて、ふたつは屋内の階段から地階に下りていったところ。あとのふたつはいったん屋外に出て、川沿いの階段を降りて使います。「赤石湯」はその名の通り赤い石をだ円形に積み上げたお風呂。

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「切石湯」には底に川石が敷き詰められています。どちらも湯口から澄明のお湯が掛け流されています。舐めてみるとほとんど無味無臭、わずかに鉄の匂いが感じられます。泉質は塩化物泉だそうだが、塩辛さはありません。浸かってみると、肌触りが実に滑らか。このトロッとした感触はアルカリ泉なのかな?龍神温泉に似た、いわゆる「美人の湯」だと思います。少し長めに浸かっていたら、肌の表面の薄皮が剥がれてきました。

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屋外から入っていくお風呂はどちらも「石湯」と名付けられています。浴槽も床もすべて砥石のように少しザラついた石なので、足元が滑りにくくていいですね。ここに寝転がると、ちょっとした岩盤浴にもなりそうです。

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時間制限のない貸し切りなので、実にゆったりとさせていただきました。そして、宿のご主人の朴訥としながらも心温まる「おもてなし」のこころ…実に印象に残る温泉宿となりました。

  • 場所:日田バス・筋湯温泉BS
  • 泉質:塩化物泉 58~63℃
  • 訪問日:2013年9月23日



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