バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

山川天然砂むし温泉「砂湯里」@指宿温泉郷(伏目温泉)

2019-09-15 19:14:01 | 温泉(鹿児島県)

指宿駅から開聞岳に向かうバスで20分ぐらいのところ、伏目口BS近くにある温泉です。日本最南端の鉄道駅として有名な西大山駅を使うことも可能だが、かなり歩くことになるのでバスの方が賢明です。

火山地形の海岸に向かって崖を降りる急な坂道を進んで行き、眼前に恐ろしく尖った竹山、後ろに美しいコニーデの開聞岳(曇っててその裾しか見えなかったが…)を眺めながら防波堤沿いを200mぐらい歩いたところ。温泉の蒸気がもくもく立ち上っているからすぐ判りました。

コンクリート造りの質素な建物が山川天然砂むし温泉の本館です。温泉と行ってもここは指宿。砂蒸し温泉です。まず、受付で入浴料(800円)を支払い、浴衣を借り受けます。脱衣所で素っ裸になって借りた浴衣を纏い、タオルを持って外へ。

砂場でタオルを被り、タオルの両端を口で噛んで砂の上に横たわります。そしたら麦わら帽子のおっちゃんがスコップで砂を掛けてくれます。

この状態で10分から15分蒸される訳だが、想像以上に砂が重くて少し苦しい。それより、足の先が熱い…というか痛い。これで10分も耐えれるのか?っと最初は思ったが、だんだん慣れてきて、つま先の痛みも心地よく感じてきました。

波の音を聞きながらジッと耐えていたら、恐ろしいぐらいの汗が噴き出してきました。それより、全身が圧迫されているので、ドクドクと脈打つのが感じられる。それは相当新陳代謝が得られそうです。

さすがに15分もすると耐えられなくなり、砂をかき分けて脱出。すると、不思議なことに全身に清涼感が駆け巡る。これが実に気持ちいい。砂に埋まってる間、砂ををかけてくれるおっちゃんが写真を撮ってくれるのもありがたいサービスです。

砂蒸しの後は浴場で汗を流します。ここのお湯、ここ単体でも充分の値打ちがあるお湯が掛け流されています。排水がそのまま海に流れていくため石鹸類は使えないが、ここで石鹸を使うのはもったいない、トロトロで塩気の強いナトリウム泉です。

指宿の旅館街にもきれいで立派な砂蒸しの浴場があるようだが、こちらの方が小ぢんまりして素朴なので好感が持てます。

・場所:鹿児島交通、伏目口BS
・泉質:ナトリウム-塩化物泉
・訪問日:2011年6月27日