バスde温泉

バスで行く温泉旅日記

四国の西側半周・美味なる旅(3)

2010-11-01 09:16:59 | ☆バスde温泉(四国)

四国の西側半周・美味なる旅(2)の続きです。

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3日目のスタートはホテルの朝食から。イギリス風ホテルのレストランで優雅?にいただきます。

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ちょっとゆっくり目にホテルをチェックアウトし、再び市内電車で松山市街へ。

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大街道の電停から北に進むと、ロープウエー街と呼ばれるエリアです。この辺りは電線が地中化さるとともに、道に沿った各店舗も落ち着いた色調の外装に統一され、ちょっとお洒落な雰囲気になっていますね。こんな町並みの中で和菓子屋さんを発見。ここはかなりの人気を得ているお店のようです。

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松山城へのロープウェイ乗り場・東雲口駅は、ガラス張りのモダンな駅舎です。ここは駅としてだけでなく、イベントスペースもあって、3年に渡って放送しているNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」に関連する企画展が行われていました。

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松山城ロープウェイはこの駅から長者ヶ平(ちょうじゃがなる)駅まで2台のゴンドラが釣瓶のように上下する4線交走式で、全長327m、高低差62mを約3分で登ります。そこからしばらく歩いて標高132メートルの松山城の本丸に辿りつきました。ロープウェイのお蔭で宇和島城より楽ちん。

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松山城は1603年(慶長8年)完成の松山市街のほぼ中央に位置する平山城で、姫路城、津山城と並ぶ日本三大平山城にも数えられています。現在も保存されている大天守は、1854年に落成した3代目で、日本の12か所に現存する天守のひとつです。

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天守閣は資料館になっていて1635年に松平定行が藩主となって以来、四国の親藩として明治維新まで235年間続いた松山藩の栄枯を解りやすく展示しています。幕末には幕府側に立ったため、維新後は冷遇。特にお隣の土佐藩はだいぶ苛められたようですね。

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天守の最上階からは松山市内を360度の眺望。これは気持ちいい。遠くから坊っちゃん列車の「ホヘー」と鳴る汽笛が聞こえてきて脱力します。街全体が静かなんですね。

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下りはロープウェイに平行している、一人乗りのリフトを使います。こちらの所要時間は約6分で、足元がスカスカして気持ちいい。

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大街道に戻って三越百貨店の北側あたり、ここに「坂の上の雲ミュージアム」が2007年の4月に開館しています。建築家・安藤忠雄の設計で地上4階、地下1階の鉄骨鉄筋コンクリート造。三角柱状の建物は、その三角形を描くスロープでつながれた展示室を回遊しながら「坂の上の雲」の世界を楽しむことができるというもの。

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ひとつの小説をテーマにした恒久的なミュージアムは、非常に珍しいとのこと。総工費30億円っちゅうのは、松山市はよほどこれに賭けているな。これを核に松山を活性化するのはいいことかと。ただ、今はそれなりににぎわってはいるが、放送が終了した後、ブームが去ってしまったらどうするんやろう?ハコモノだけが廃墟を晒すような事態に陥らないよう、今から展示や企画テーマを充実させてほしいですね。

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大街道の商店街をまっすぐ進んで、銀天街の商店街と交わる辺り、ここで松山のB級グルメで昼食です。

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松山駅からJRの「特急しおかぜ」で今治を目指します。車両はJR四国の看板車両の8000系、別に特急に乗るほどの距離でもないんだが、いっぺんこの電車に乗ってみたかった。

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この電車、登場から既に20年近く経過しているので、顔周りのデザインは少々古臭く感じるものの、内装はリニューアルされていて、落ち着いた雰囲気でいい感じ。

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制御付き振り子機能を生かして瀬戸内の海沿いをぶっ飛ばしていき、30分とかからずに今治に到着しました。

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今治市は造船とタオルの生産が盛んな町で、愛媛県では松山市に次ぐ都市で、四国では各県庁所在地に次ぐ第5位の人口とのこと。でもその割には駅前は静かやなぁ…この今治で密かに人気を集めるカキ氷のお店と、飛び込みで入ってみた緑提灯のお店を…

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美味しい料理とお酒ですっかり気分よくなった夜の21時、今治駅前でバスを待ちます。暗闇の中から現れたのは西工ボディーのせとうちバス。このバスで東予港に向かいます。

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これは四国オレンジフェリーのリムジンバスでもあるんですね。このバスでフェリーに乗り継ぐと運賃は無料とのこと。今回のバスde温泉、実はこれが最大の楽しみだったのかも知れない。実はワタシ、船も大好きなんです。あのまったりした乗り心地が…

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しかし、今の日本では、純粋の客船はもはや絶滅していると言ってもいい状態です。そんな中、その質感において昔の旅客船の名残を留めているのがカーフェリー。この瀬戸内海はそんなカーフェリーの大動脈なんですね。四国中央市の東予港と大阪南港を結ぶ四国おれんじフェリーに乗って大阪に帰ることにしました。船体は総トン数9975トンの「おれんじ8」。おれんじ会に入会していたら一律2割引きになるということなので、今回は一等船室を奮発しちゃいました。だって、沈没してもいちばん最初に助けてもらえるやん。本当はワタシ、泳げないってことは内緒ですよ。

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乗船時間となり、大勢の乗船客がターミナルと船を結ぶボーディングブリッジを渡ります。どこかまったりした雰囲気なのは、飛行機と違って手荷物検査がないからに違いない。岸壁では船員が忙しく離岸の作業をしています。しかし東予港の夜景は殺風景やなぁ…

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船内に入ると、いきなりエスカレーターで上部デッキへ。

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そこにはホテルのロビーのような広間があり、そこに、これまたホテルのフロントのようなカウンターがあります。そのカウンターに乗船券と提示すると客室の鍵が渡されます。

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部屋は風呂とトイレが無いことと、窓がはめ殺しで小さいことを除いては、ホテルのツインルームそのもの。むしろ風呂・トイレの分、ホテルより広いぐらいで、もちろんテレビもあるし、洗面もある。

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あんまりお腹は空いてないけど、荷物を置いて早速レストランへ行くことにしました。プロドライバーや団体の観光客を客層とするレストランはカジュアルな意匠。豪華客船と違ってドレスコードもありません。てか浴衣でOKな感じ。

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カフェテリア方式で好きなものをチョイスします。以前、さんフラワーの別府航路に乗船したときは、チープな料理なのに結構な値段がしたんだが、このおれんじフェリーでは案外安いし品数も豊富。焼酎の利き酒セットみたいな、酒飲みには泣かせるメニューもある。はい、乗せられてその利き酒セットを…瀬戸内の夜景を見ながら、ゆらゆら揺れながらの食事もいいもんやね!

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温泉好きのワタシには船の大浴場も体験してみたいところ。広い浴室には浴槽にお湯は七分目程に貯められています。目いっぱい貯めないのは揺れでタップンタップンと溢れるからですね。浴槽に身を沈めてても、お湯が揺れるので妙な感覚ではあるが、実に愉快。

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瀬戸内なので波は静か。それでも少しは揺れるが、その揺れが心地いい。ベッドで横になっていたらいつの間にか眠りについていました。部屋のアラームで目覚めると、外は白々明るくなってきています。身支度を整えたら神戸港の沖合辺り。大阪港も間近です。

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ここで、昨夜、非常に気に入ったレストランで朝食を。もうすぐ着くのに、そんなのんびりしていていいのかって?ええ、いいんです。この船は大阪港に早朝6時に着くが、8時まで船内に居られる。これはありがたいサービスですね。朝食の真っ最中に大阪南港のフェリーターミナルに着岸しました。

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時間に余裕があるのでデッキで散策もできる。ただし、外の景色は大阪港内ですが…

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下船し、長いボーディングブリッジを歩きます。振り返ると、白い巨体から大量のトラックが吐き出されています。フェリーターミナル駅から乗ったニュートラムには通勤のビジネスマンでいっぱいです。今年の遅かった夏休みもこれで終了。今日は家のベッドで残り少ないお休みを満喫しようかな…

  • 訪問日2010年9月25日~29日
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