伊予鉄の松山市駅から銀天街のアーケードを東へ、通りが左にカーブした辺りの裏通りにある食堂です。ここは、松山のソウルフード・鍋焼きうどんのお店なんですね。松山で知らない人がいない老舗店らしいが、外観もかなり古くなっていて、実に昭和な風貌です。
手前がテーブル席で、奥がちょっとした座敷になっているようです。それにしてもテーブルが小さいなぁ…メニューは、鍋焼うどん(500円)、鍋焼玉子うどん(550円)、いなりずし2個(220円)、いなりずし1個(120円)のみ。実に潔いですね。
お腹もすいていたので鍋焼玉子うどん(550円)といなりずしを注文しました。いなりずしは、大きくもなく小さくもなく、甘い揚げさんのシンプルなもの。
そうこうするうちに鍋焼うどんが運ばれてきました。この時点で料金を支払うのがここのスタイル。昔懐かしいアルミの鍋で出てきました。昔の給食を思い出しますね(年齢がバレるって!)。レンゲもアルミ。どうやらこれが松山のスタンダードのようで、熱伝導率の優れたアルミのこと、テーブルの表面も傷んでいます。
ちくわ、かまぼこ、牛肉、揚げ、葱とともに、玉子が半熟状で載っています。まずはだし汁を啜ってみると…うっ!甘い!意外な甘さに驚くが、甘さの中にも深みが感じられる。なんだか懐かしい味ですね。饂飩はかなり柔らかい…と言うか、くたくたなぐらい。しかしこれはこれで出汁を吸って美味しく感じるのが不思議ですね。全体の量は少ない目。この時期まだ暑いのに箸が進んでしまい、あっという間になくなりました。
訪問した時間帯による(午後3時ごろ)によるのかもしれないが、買い物ついでに寄ってみた女性客が多いようです。確かにこのうどん、大の男の昼食には物足りないが、こ腹が減ったときのおやつとしてはちょうどいいですね。
- 営業時間:10:00~18:00(売りきれ閉店)
- 定休日:水曜