沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

雨のにおい

2011年02月26日 | 日々のこと
  
 デスクワークをしていると、一日に3500歩ぐらいしか歩かない事がよくある。よし、今日は散歩しよう、明日は散歩しようと、ついつい流されてあっという間に一年が過ぎ去って行く。
 椅子に座ってばかりいると、お尻が椅子の形になってくると言うが本当らしい??なので、夕刻散歩に出た。ちょっと雨も降りそうでもあるので、小さな傘を持って出た。
 上の写真は「モーシヌ森」。通り過ぎるのもなんだからちょっと上がって見た。昔はよく遊びに来たが、子どもが少ない所為かここは、訪れる人もなく、草も伸びていた。
 
 途中、息子の同級生が壁に向かってキャッチボールをしていた。私が、「しょうた!」と呼びかけると「散歩?」と声を掛けてくれた。
 上の写真は途中で見つけたハイビスカス。片手で傘を振りまわして、スージ(路地)を散歩。楽しい。近所なのに、全然通ったことのない道をこんな機会に通って見る。主なしとて花は咲く・・ではないが、誰も住み手がいないのか、草木が生い茂っている家がある。すっかりジャングルのようになっている所もある。そう言う所に、昔はよく見かけた懐かしい植物があったりする。今時は、アタイ(屋敷の中にある小さな畑のこと)の野菜たちが青々としておいしそうだ。

 やっぱり散歩は楽しい。大分歩いたかしらと、時計を見ると、まだ20分しか経っていない。それではと、帰りかけていたコースを変更して大回りすることにした。雲ゆきがあやしくなってきた。

 ぽつぽつ雨が降り出してきた。傘をさして坂道を下りた時、雨の匂いが・・・した。
 実際は、昼間暖められた地面に雨が降って、巻上げられた砂ぼこりのにおいと言った方が正しいのかも知れない。

 でも、この匂い、懐かしい と思った。遠い記憶の中から呼び覚まされた感覚。ある光景が蘇ってきた。

 だから、散歩っていいな。いいな。

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なんとかできた

2011年02月26日 | 日々のこと
  昼過ぎに、実家へ行った。実家のトイレに通販で買った「手すり」をセッティングしてきた。玄関わきの段差には、妹が手すりを取り付けてくれた。トイレにも必要を感じていたが、一日延しにしていた私。頼んだ通販も二週間も待たされた。

 座ってから立ちあがるという行為が、年寄りにとって、こんなにも大変な事だとは思わなかった。簡易手すりをセッティングして、いざ、トイレへ入れようと三人で四苦八苦するが、入らず、仕方なく片方のねじをはずして、もう一度中で組み立てた。途中でねじをトイレの中へ落としてしまって、「あ~~」トイレへ手を突っ込む羽目に!すると、今度は、母が洗面所のすの子の中にねじを落として「あ~~」3人でわいわいしながらようやくセット。しかし今度は、手すりがぐらぐらする。体重の重い父は、「動かないように出来んか」と。両脇に入れる板を探していたら、使い残しのレンガが沢山あったので、それを運んで並べたら、何とか固定された。

 何度もトイレに座って試していた父。やって欲しいことは、具体的にはっきり言うので助かる。我が家の次男(妹)と似ている。
 
 気丈で子どもに頼らず、なんでも自分でやってしまう父だが、「上等だよ」と言ってくれた。
 
 しかし、この二年でぐっと老けてしまった父を見ていたら、家の段差が無ければ歩行器で廊下を歩く運動も出来るのに・・と思ってしまう。「家」って言うのは、老後のことも考えて作らないといけないのだなと改めて思った。後から取り付けるのは、年寄りには苦労である。体力、筋力は嫌でも衰えてくるのだ。

 私達子どもに、どれだけ父のプライドを尊厳しつつ、良い老後を送らせて上げるかが、これからの課題である。

 (写真は先日行ったタイ料理屋の前で父母)

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