沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

金武町立金武小学校

2011年05月21日 | 金武町の風景
 仕事帰りに、国道329から脇道に入ったら、金武小学校が西日に照らされ、ひと際明るく映えていた。
 金武小学校は、明治15年3月15日に開校し、今年で129歳となった。町内の高台に位置し、沖縄で最初の鉄筋コンクリート校舎だった。だったというのは、その後古くなった校舎は壊されて、現在あるのは、昭和59年3月26日に完成した新校舎である。

 建て替える際には賛成反対で大分もめたそうである。沖縄で最初の鉄筋コンクリート校舎ということもあり、移民の先駆者たちの送金などもあって建てることが出来た村民の自慢の建物であり、誇らしい校舎であったのだ。
 私も、屋上に鐘を吊るしたあのアーチ型の建物が無くなるのは寂しいなと思っていたが、村民の思いは同じだった。
 屋上のアーチ型の独特の懐かしい形は、新校舎にも受け継がれたようある。
 いついつまでも残して欲しい。

 金武小学校校歌

  作詞:新屋敷幸繁
  作曲:中山興真

 1 みどりしたたる大川の 
   国土深く湧きいずる
   泉を汲みて東海の 
   波よりのぼる日を拝み
   若き勇士の  立てこもる
   城のごと建つ  我が金武校
 
 2 いざいざ行かん五大州 
   我らの家は 世界ぞと
   東海をさす 当山翁  
   黄金花咲く 金武の里
   言葉の花も実を持ちて 
   貫き通す 金武魂

 3 守る国頭山遠く 
   静かにこもる蔡温の
   七尋の池掘りそえて 
   そそぐ池原金武田原
   かけてゆたけき農村の 
   文化の花ぞ咲き匂う

 4 ここに巣立つか金武校に 
   わが魂を育て上げ
   人材出でよ世に出でよ 
   金武の洞穴ちえ深く
   島々こめし金武湾の 
   清き誇りを世に立てよ

 5 いざいざゆかん五大州 
   東海望窓あけて 
   朝に文読む椰子のかげ 
   誠一つの金武世界
   磨く力も限りなく 
   理想に燃える我が金武校

 金武小学校の校歌、二番までは行事の際に歌わされたので覚えているが、三番四番五番は、全く歌ったことがなかった。
 小学校の校歌は移民先のブラジル、アルゼンチン、ペルー、ボリビア、ハワイなどでも一世二世の人達には忘れられない故郷の歌となっている。
 時間が許すなら、せっかくある校歌、五番まで歌うように仕向けた方がいい。成長していく子どもたちへ、立派な人になってほしいという願いが込められている。
 
 (写真は、金武湾を挟んで向かいの島、平安座島が見える。)
 校歌にも歌われているように、金武村の頃は、米や畑作中心ののどかな農村であった。今は「金武町」イコールキャンプハンセン、基地の街がクローズアップされ過ぎていて寂しいかぎりである。
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1 コメント

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Unknown (てんてん)
2019-03-23 10:54:40
昨日、床の間の掃除をしていたら沖縄資料集成という本を見つけました。
私も金武出身ですので金武の所を見ていたら当山久三の知られざる話が書かれていて驚きました。
頭の良いリーダー的な人としか思っていませんでしたがそうではなく男気溢れる方でこの方を描いたドラマでも作れば良いのにと思ったほどでした。
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