沖縄の日常

日々変わり行く沖縄と自然とつれづれなるままに

住み家

2011年02月01日 | 日々のこと
 親友M子は子どもたちが家を出て行ったので、大きな家に夫婦だけになった。妹もやはり、子どもたちが出て行ったので、夫婦だけになった。そんな人が周りに多くなった。彼女達が言う「家を作るなら、平屋がいいよ」「子どもたちが出て行った二階には中々上がることが無い」と。
 家が欲しい家が欲しいと言って、平屋がいいのか、二階がいいのか夢を抱いている私に、ため息のように言うのである。
 アメリカのように、家族形態によって住み替えることができれば問題はない。が、日本人は住み慣れた地域に対して愛着がある。また、しがらみも多くて煩わしいと思うことも多々あったりするが、隣に住む人の顔を知っているという「安心感」は何物にも代えがたい。
 長い間に培った隣近所との関係も財産のひとつである。

 いつまでも変わらないで欲しい故郷とは、そこに住み家が残っていて、慣れ親しんだ人たちがいるということなのかも知れない。
  いつか子どもたちの故郷を持ちたい。

 (写真は慣れ親しんだ金武の町並。上の毛から撮影)

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