今日のわたくしゴト

今日書いておきたいこと。

また、テンプレート、変えてみました。

原作のほうが、ジョンハンさんに似合うかもしれません

2010年06月24日 13時59分36秒 | ins Theater Korea
子供向けのダイジェスト版、『巌窟王 モンテ=クリスト伯』(矢野徹訳、講談社青い鳥文庫)を読んだら、ミュージカルよりも、原作のほうが、ジョンハンさんのキャラに似合うかもと思いました。

でも、興業的に、だめかもなあ。
ミュージカルだと、メルセデスがぐーーんと可憐に、待つ女を演じ、出番や持ち歌が多くなってます。
ミュージカルはエドモン&メルセデスの愛がメインに据えられていますが、
原作は、さほど、メルセデスに重きを置いてない。

ダイジェスト版だと、けっこうつまらない女、普通の女メルセデス。

原作だと、新聞小説だったようで、
エピソードが細かい。

エドモンが、神父に化けて、情報収集したり、
船乗りシンドバットと名乗ったり、
時にはイギリスからやってきたとある商会の紳士だったり、
変装の要素が多いです。

ミュージカルだと、ヤコポに手伝わせていますが、
原作だと、伯爵自ら実行部隊なところも、笑いを誘います。

ただ、伯爵が復讐したり、冤罪の証拠を押さえたり、伏線を張ったりするにあたり、
圧倒的に、登場人物が、おじさんたちが多くなり、
女性陣は働きや活躍が小さい。

ということは、おじさんの年齢をちょっと若くすれば、
男性キャラ短い場面ながらも、続々出てきて、宝塚向きって、ことかな、この原作、、、。

絶世の美女エデも、添え物で、お飾り的だし。
女海賊ルイーザは、出てきません。
ヴァランティーヌは、アルベールの恋人じゃないし。
メルセデスと元の鞘に納まらないし。

伯爵のロマンスの要素、少なし。

このあたり、原作に忠実では、ユニバーサルのような大劇場では興業的に無理かなあと。

小劇場で、ジョンハンさんメインで、
伯爵の冒険譚として、
早替わりばんばん、怪人二十面相的にやるのには、いいかな。