今日のわたくしゴト

今日書いておきたいこと。

また、テンプレート、変えてみました。

劇団四季「ジーザス・クライスト=スーパースター」

2007年07月08日 19時47分57秒 | ins Theater
7月7日17:15の回、見てきました。
四季のトイレのドアの工夫いいねえ、、、。空いたって分かりやすい。

まず、バス隊は、私好み。
カヤパ 青木朗さん
ピラト 村俊英さん。

ピラト、やぱり、群衆の圧力にジワジワ、負けていくんだねえ。

ウィーンコンサート版で、数回、ピラト役を演じているAndre Bauerさん。
ウィーンでは、「エリザベート」クロージングキャストのフランツヨーゼフ2世でおなじみですが、
CDでも、見事な負けっぷり。
ミュージカルでも、愛と欲でエリザベートに負けたあたり、
役の上では、圧力に屈するのには、慣れているのか、、、。

よく考えたら、ローマの悪代官五人組の衣装は、ジャポネスク版でも、ローマ風だよね?
エルサレム版だと、衣装どうなるか、気になる。

韓国で見た、シニカルで現代的な演出、今回のジャポネスク版をみると、オリジナル演出が見たくなります。

ただ、ジャポネスク版だと、
ユダ&ジーザスにスポットが絞られるものの、
「スーパースター」というシニカルな部分が、ちょっと置き去り。

ジーザス役の柳瀬大輔さん、クラシック全開で、周囲から際立ってます。
髪型と白塗りのため、どうしても、X-JAPANから離れられない私。

マグダラのマリア役、高木美果さん。
歌声が、柳瀬さん同様、クラシック系で、マグダラのマリアというより
聖母マリアを連想させますね。

初登場の時、他の女性を従えて3人で登場するのですが、
衣装が他の女性をそんなに違わない。

韓国版で見たとき、イ・ヘギョンさんは、バックを肩からかけて、
仕事帰り風に、赤い裾ビリビリなスカート姿で、一人登場します。
そんなわけで、マグラダのマリアと分かりやすい。

一人で登場することで、マリアが孤立していることも
分かりやすかった。

韓国で見たイム・テギョンさんが、
オーラ出てない(出していないのか)ため、
群衆にまぎれるのとは、対照的に
柳瀬さんは、歌声で、カリスマーなところを示してしまいます。

見た目では、普通な点では、イム・テギョンさんと柳瀬さんは、似ていて、
持ち味も似ているんですが、
柳瀬さんが歌って、周囲をなぎ倒すところが、決定的に違います。

イム・テギョンさんの「普通」なところ、悪くない。
歌わないと「普通な男」に見えるあたりが、
マリアやユダから見て、「just a man」であることを示しています。

しかし、今回の劇団四季を見て思ったのは、
「JCS」ほど、タイトルロールが舞台上を引きずりまわされ、
主役なのに、酷い扱いを受けるのも、珍しい。

キャスト全員裸足だし、あ、裸足じゃない人もいるか、、、。
八百屋舞台だし、キャストにとって、体力勝負で、厳しい舞台なのが
よーく分かりました。

竹の棒で、群衆と刑場を隔てる演出もいいですね。
大八車、小道具としても、装置としても秀逸ですね。

ソウルガールズ、「まちゃまちゃ?」と思ったのは、
私だけじゃないよね、、、。

ヘロデ王、下村尊則さん、衣装でも、歌でも、
短い登場時間で、一人美味しい所を持っていっちゃうよね。

さて、最後に、ユダ。金森勝さん。
ゆずさんのブログでも紹介されていますが、
まさに「駆け込み訴え」のユダそのものな気がしました。

もう、初めて登場したときは、シン・ヒョンジュン氏かと、、、。
あごひげに、髪型。「天国の階段」のテファ兄ちゃんだよ、、、。
シン・ヒョンジュンさん、ユダキャラよね、、、。

韓国で見たときのユダは、ビジュアル重視の若いユダ。
若いユダは、「自分が思っているのと違う」方向へ行っちゃったジーザスを抹殺しようとしちゃった感がありました。
マリアの扱いも、足蹴にしそうなほどの酷い、ユダでした。
イエスが、自分の思い通りにならないことへの若さゆえの焦燥。

金森さんのユダは、それに比べたら、マリアに酷い扱いをしないし。
無視、黙殺の方向ですよね。

劇団四季の「ウィキッド」 7月7日13時~

2007年07月08日 19時01分19秒 | ins Theater
スターバックスでお昼ご飯を食べながら、
劇場のある建物に入っていく人々を見ていたら、
お子さま連れが多かったので、お子様向けなのかと訝っていましたが、
子供は子供なりに、
大人は大人なりに楽しめる作品でした。

大人が見ると、風刺に富んだ作品。
これ、アメリカでやってたんだよねえ、、、。

私としては、
国内で見た「ダンス・オブ・ヴァンパイヤ」、「オペラ座の怪人」、「M.A.」の不満足だった作品を総合各60点とすると
「ウィキッド」は、頭一つ抜け出す80点の高得点を叩き出しました。

やはり、初めて見る作品は、比較対照がないから、有利なのか、、、。
でも、初見でも、気に入らないものは気に入らない、、、。

今回、作品がいいというより、
グリンダのキャラとエルファバの歌声が良かったんです。

ドライでポジティブなエルファバ役の濱田めぐみさん。
濱田さんののびのびとした、
飛翔する心地良い歌声を聞いていると、いい意味で、
オリジナルキャストのIdinaの演じる
エルファバを見てみたくなります。

時々おばちゃんキャラのあやや。
キャラの立った、グリンダ、沼尾みゆきさん。
初登場の歌声が、演歌歌手のようで、どうしようかと思いましたが、
NHK教育「明日をつかめ」見ちゃったよ。

グリンダのような、キレイで、お馬鹿なキャラは難しいと思います。
でも、グリンダには、既に、笑いのツボ演技と振り付けが決まってるようで。

グリンダ、良く考えたら、狂言回しですね。
「エリザベート」なら、ルキーニ。

男性二重唱はいいなあと、思えるミュージカルはこれまでいくつかありましたが、
女性二重唱は無かったので、
濱田めぐみさん&沼尾みゆきさんのニ重唱が聞けて、嬉しかったです。

濱田さんのような素晴らしい人材が
劇団四季にはいらっしゃったのですね。
濱田さんの他の舞台も見てみたくなりました。

フィエロ、ルックス、歌&日本語は無問題なのですが、
初登場のダンスが、、、。

体が柔らかすぎるのか、パキパキした、堅さを表現する動きが苦手そう。
多分、タメ、見得を切る、決めポーズのタイミングが悪いのかなあ。
あとは、ダンス、よろしくお願いします、、、。

李涛さん、軍服姿で登場すると、「カルメン」のホセ風。
私の中でのあだ名は「ホセ」に決定。
「アンドレ」でも、可、、、。

アンコールも、客電がついても、4回くらい、繰り返してくれて、
こういう舞台とお客さんの回にめぐり合えると幸せです。

グリンダ 沼尾みゆきさん
エルファバ 濱田めぐみさん
ネッサローズ 小粥真由美さん
マダム・モリブル(私のなかでは、野際陽子さん) 森以鶴美さん
フィエロ 李涛さん
ボック 金田暢彦さん
ディラモンド教授 武見 龍磨さん
オズの魔法使い 松下武史さん

そして、スポットライトを浴びて熱い指揮者井上博文さん