ささかのブログ

雑多な思考整理のためにブログを活用中。
自分が生きやすくなればいいと思うけれど、教祖になるつもりはない。

子供の頃の夢

2018-05-13 21:46:40 | Technics
小学生の頃、BASICのマンガ本をボロボロになるまで読んでいたのですが、その中か「マイコンBASICマガジン」か何かで、

「プログラマになるにはどうしたらいいですか?」

という質問があり、

「全教科全てをちゃんと勉強して、大学に行くぐらいの基本的教養をつける必要がある」

という、至極まっとうな答えが書いてありました。

すべての職業に共通なんですが。


私といえば、工業高校の機械科に入り、機械工学の奥深さを噛みしめるとともに、趣味としてコンピュータや情報技術をやり続けていたわけです。

で、大学院にまで行ってしまった。

今思うと、下手に情報工学だけを学んていたら、システムエンジニア(SE)という仕事だけしか選択肢がなかったと考えると、ゾッとします。

怖いですよ。SEという職業は。

プログラミングだけでは、人の活動の全ては知ることができないのです。

例えば、駅の券売機のシステム構築のみを考えてしまうと、実際に人が使ってどうすれば便利になって、どうすれば不便になるかまで考えなくてもいいわけですから。

実際には、子供からお年寄りまで幅広い人が使うわけで、身体障害者も視覚障害者もいる。

プログラムの問題だけではなく、実際の券の材質や形状、お金の入れ方からカード決済。またはICカードの発行やチャージなど、プログラムだけではどうにもならない部分にまで関わらないとシステムは動かない。

「インターフェースには関わりませんよ」

というスタンスをとっても、実際には操作の時間や表示の時間、待ち時間の表示や音声応答の質など、多岐にわたるインターフェースに関わることになるわけです。

仕様が落ちてきていたとしても、それを実時間で処理させるのはプログラミングの問題なので、インターフェースにも関わらざるを得ない。


プログラムは一種の芸術だと考えているのだけれど、最低仕様は満たしていないといけない。

SEのこだわりはそこにあるとも思うのだけれど、情報工学だけにとどまらずに、実際の社会や人の五感の関わる部分に直接アプローチできる、実態のある機械工学の考え方をもとに、システム全体に関わることができる今の立場のほうが、向いているのだろうとは思います。

単純に言えば楽しいです。
コメント
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