間違いはなくならない

他国の常識は常識ではない。

日本の常識が他の国でも通用するかというと、それはない。


天動説を唱える世界で、一人で地動説を唱えると、異端者になる。


環境と時が変われば、常識は常識ではなくなる。


3Dプリンターは欲しいけど、あるものの形を作ったら、次は機能部品として使いたい。

となると、表面処理をしたい。

0.05μm以下の鏡面仕上げをしたいなら、それなりの加工工程が必要になる。


小難しい例えを出すまでもなく、間違いはなくならない。

時と環境によるエラー。

また、技術が進歩すれば加工の精度が上がるとともに、検査精度もあがる。

すると過去につくったものは、全て誤差になる。

昔のSF映画の合成が、今ハイビジョンで見ると明らかになるとか。

技術だけでなく、正義や悪も変わる。
子の立場、親の立場で考えると変わったり。


間違いはなくならないのだけれど、「間違いはなくならない」が間違いだとすると？

これもまた論理矛盾となる。


自分の信じる仕事の精度を、極限まで高めてから考えようと思う。


ちなみに、他の人に、
「私のようになれるわけがない」
と言うのと、
「私のやっていることなんか、誰でもできるよ」
と言うのは、後者がいいと思っている。

もっともその後に、
「それからが、大変なんだ」
はつけますけれど。