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アパートの価格が下落し始めている。

2010年07月19日 | 南域内情勢
KBSのニュースを見ながら、いよいよ大変なことになるのかもと不安がよぎる。

アパートの競売物件が急速に増えているという。しかも、その競売が流れているというのだ。二度三度競売価格を引き下げてもなかなか落札されないというのだ。

全国で数十カ所のアパート団地造成事業が停滞しているという。途中で工事がストップしてしまっているというのだ。

韓国に行くたびに思ったものだ。
少子高齢化が急速度で進行し、人口が増えない時代を迎えているというのに、こんなにたくさんのアパートを作って需要があるのだろうか…

アパートがいつのまにか、本来の目的である居住のためではなく、投資のために買う時代になって久しい。これは、金大中時代の最も深刻な負の遺産だと言ってよい。
IMF統制下から最も早く脱出した韓国は、その実、もっとも先鋭的な金融万能、新自由主義国家となってしまったからだ。

韓国の銀行では、アパートを買う時に巨額の融資をしながら、金利分だけを返済すると聞く。そう、数年後にはアパートの価格が高騰するのだから、転売益で十分返せるというのだ。
そんなバカなことがあってはならないと、アパート価格の上昇を抑制するための政策を打ち出した大統領が、盧武鉉だった。
彼は、憎しみを買った。あまりにも多くの国民が、アパートバブルに関係してしまっていたのだ。
アパート価格の上昇なしには生きていけない韓国民は、李明博大統領を誕生させた。

6月の選挙で、韓明淑は、ソウルの21区で勝利しながら、4地区で敗北し、ソウル市長に落選した。4地区というのは、江南を中心としたアパート長者たちが住む地域だ。
そう、アパート価格の下落をもっとも、そして深刻に恐れる人々は、MBなしには生きていけないのだろう。そこには、道徳とか、品格なんぞかまってられないむき出しの欲望があるのみなのだ。彼らは、セレブと自称しながら実のところ成り金に過ぎないということを、よく自覚しているのであろう。
呉セフン市長は、それで江南市長という不名誉なあだ名が付けられることになった。

呉セフン市長も自ら吐露したように、勝ったとは到底思えなかったようだ。
そして、ソウル広場をはじめとした広場が市民に開放されることになった。

88万ウォン世代という言葉が聞かれるようになって久しい。あまりにも多くの若者たちが低賃金非正規労働者として働いている。
その責任を彼ら自身に押し付けるのはあまりに酷だ。彼らにはあまりにもチャンスが用意されていない。
企業が低賃金を求めて中国やベトナム等に出稼ぎに行くようになってから、若者たちは、そのような国の低賃金労働者と低賃金競争を強いられている。
労働市場のグローバル化は、資本家には甘い蜜かもしれないが、労働者にとっては行くも地獄帰るも地獄、希望が閉ざされた洞窟だ。

このような層が着実に増え続けているのが、韓国の実相だ。
マネーゲームから脱落するものが増え、一方新規参入するものは増えない。
アパートは、もう下落するほかないのだ。

さて、アパート価格が下落していくのを、彼らは、指をくわえてただみているのであろうか。

私の不安が杞憂であることを祈るばかりだ。

my maneappa


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1 コメント

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有権者が李明博を支持する本音 (通りすがりの在日)
2010-07-20 14:58:53
李明博が不道徳なことは腐ってもわかりきって
いるがそれでも支持せざるを得ない一部有権者のホントの理由はやはり、、


アパート価格の上昇なしには生きていけない韓国民は、李明博大統領を誕生させた。

にあるんでしょうね。これは理想よりも利害関係だけの支持であって利害関係が崩れるといっきに支持が撤回されるでしょうね。
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