統一ニュースに、長文の論文が発表された。金正日の健康異常説の真相?なども明らかにしている。平壌・ワシントン間の激しいつばぜり合いが、就任前から始まっていたのだ。namsang
‘試験台’に上げられたオバマ政府(抜粋)
ハンホソク(在米統一学研究所・所長)
大統領就任演説で言及できなかった激戦地
2008年 1月 20日、ワシントンは 180万人が超えるおびただしい人波に沸き立った.
18分 31秒間続いた就任演説で人目を引くことは,アメリカ戦争史を言及した時だ.
アメリカ戦争史に関心のある人々は,アメリカ軍が世界最初の反共戦争をした激戦地が韓半島という事実を知っている. ところで大統領就任演説ではコリア戦争の代わりにベトナム戦争を言及した.
コリア戦争を言及しなかったわけは,アメリカがその戦争をまだ終わらせていないからだ.
アメリカが韓半島に残した遺産
アメリカの韓半島反共戦争の残した遺産は、アメリカ軍の核脅威だ.韓半島とその周辺で機動するアメリカ軍の空母船団,核推進潜水艦,戦略爆撃機たちは、海外展示用軍事装備ではない.アメリカ軍の各種軍事装備は、敵対国戦闘員だけを選んで殺さない。軍人と民間人を選り分けないで無差別な大量殺戮で皆殺しさせる殺人機械たちなのだ.
2007年現在、アメリカ軍核兵器庫に積んである各種核兵器は 5千47基なのに,その内実戦に配置されて直ちに使うことができる核兵器は 2千163基だ.特に注目することは韓半島を狙った(B)61 系列の各種戦術核兵器たちだ.
アメリカ軍が実戦用に再配置した(B)61 系列の各種核兵器の中で 1996年に開発された戦術核兵器雨(B)61-11は,在来式ブロックバスターで破ることができない堅固な地下軍事施設を爆薬 340kt(34万t)の破壊力で破る地下貫通核爆弾だ.精密誘導装置付き地下貫通核爆弾で地下軍事施設を破壊する空襲作戦は、(B)-2 ステルス戦闘爆撃機が引き受ける.アメリカ本土ミズーリ州にあるファイトモン空軍基地で出撃したステルス戦闘爆撃機が、爆薬 34万tの破壊力を持った地下貫通核爆弾を投下する場合,被爆地で 40万人が核惨禍により殺されると推算した資料がある.
世界で地下軍事施設を一番多く建設した国は北側だ.北側が地下に建設した施設物は他の国でも建設する通常的な地下防護施設ではなく,全土要塞化軍事路線に沿って特殊工法で建設した 8千個所が越える各種地下施設だ.作戦指揮所と住民待避施設は言うまでもなく,ミサイル基地と各種砲陣地,軍需工場が地下要塞化になったし,甚だしくは戦闘機が離着陸する空軍基地滑走路と格納庫も地下要塞化になったし,軍艦と潜水艦が出入りする海軍基地まで地下要塞化になった.
核脅威の根源的清算とは?
2009年 1月 13日、北側外務省が談話を発表した.
第一,北側の主張する非核化の根本目的.外務省談話は “アメリカの核脅威が除去されて南朝鮮に対するアメリカの核の傘が消える時” 非核化が実現すると指摘した.
第二,北側は核脅威清算が先との原則を主張.“関係正常化と核問題は徹頭徹尾別個の問題”と区分して,“アメリカが朝米関係正常化を核放棄の対価物だと思ったらそれは誤算だ.
第三,外務省談話は “アメリカ核兵器の南朝鮮搬入と配備,撤収経緯を確認することができる自由な現場接近が担保されて核兵器が再搬入されるとかパスしないかを正常に査察することができる検証手続き不可欠”と指摘した.
オバマ政府が北側の核交渉期間を限りなく長期化することができない。その論拠は?
第一,イランの核開発能力が時々刻々成長しているからだ.
第二,もしオバマ政府が核検証交渉を引きずる場合,北側が強硬措置を取るでしょうからだ.
*ブッシュ政府が 2008年 8月 11日にテロ支援国指定解除公約を履行しなかった時,北側は地下核実験準備に突入すると超強行措置を取った.2008年 8月 15日から 10月 4日まで北側言論が金正日総書記の挙動を全然報道しなかったわけは,その期間に彼が地下核実験準備事業を非公開で指導したからだ.北側の超強硬措置にやる気を失ったブッシュ政府は 2008年 10月 11日テロ支援国指定解除公約を元どおり履行するしかなかった.その時、アメリカと南側の情報機関,保守言論は ‘健康異常説’を捏造,流布した。
交渉の ’試験台‘に上がったオバマ政府
核検証交渉は 6者会談で進行する多者交渉ではない.北側が自国の核兵器に関する極秘軍事情報を南側,日本,中国,ロシアが参加する多者会談で公開することはありえない事だ.
北側とアメリカがすなわち再開する核検証交渉で扱う議題は 6者会談のフレームを脱した韓半島軍事問題だ.具体的に言って,韓半島軍事問題とは、北側とアメリカ双方皆公開的に論ずることを避けるほど最高で敏感な事案なので、非公開で進行する高位級両者会談でしか扱えない問題だ.