NPO法人 三千里鐵道 

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ムングニョンーSBS演技大賞受賞

2009年01月03日 | 管理人のつぶやき

当ブログにも載せた女優ムングニョンが、2008年度 放映されたドラマ部門のSBS演技大賞を受賞した。作品は「風の花園」男装の主人公を演じた。少女期から芸能界入り、学業と女優を両立させながら、一方で慈善団体に匿名で寄付を行ってきた。たまたま個人寄付額が全国一位になったことで図らずも名前が世に出た。本人も当惑したそうだが、その後彼女の祖父がパルチザンに関連していたことがニューライトの学者から「暴露」?され、物議をかもした。そのことに一切のコメントをせず、学業と演技に集中している姿に、多くの市民が激励を送っていた。
受賞式クライマックス大賞発表の瞬間、彼女は両手で顔を覆い嗚咽した。会場からの鳴りやまぬ拍手に促され、やっと席を立ち舞台に上がってもノドを詰まらせるばかり。周囲に励まされ、やっと二言三言…「ありがとうございます。皆さんのおかげです。…」、と。
翌日、激励と賞賛のカキコがネットにあふれた。
僕はKBSを見ているので、「風の花園」は見られない。いつか見たいものだ。














私と三千里ー西村寿美子

2009年01月03日 | NPO三千里鐵道ニュース
ニュースレター14号掲載予定の記事を載せます。尚、13号は17日までには発送する予定です。ご期待下さい。(編集部)



「三千里鐵道」と私

 「三千里鐵道」に出会ったのは、亡くなった父が抱いていた朝鮮の人たちへの思いをどう表そうかと思っていた時でした。新聞記事で朝鮮の非武装地帯を鉄道でつなぐ運動をみつけ、これこそ朝鮮に行きかった父の願いだと思いました。それで母と夫に事業の目的を話し理解してもらい、法要に使うお金を寄付金とさせていただきました。
 その後、2002年3月のセミナーに参加しました。一世の方と話したことがなかった私は、そこに参加された特に朝鮮籍の一世の方々が韓国に来て感動されている姿を間近に見、「こんなに長く分断されるとは思わなかったから、すぐに帰れると思っていたから」という言葉を直接聞き、「三千里鐵道」に託された想いを知りました。
 私は日本軍「慰安婦」問題の解決を求める市民運動に参加しています。ソウルの日本大使館前の水曜デモに行くと被害者のハルモニたちが歓迎してくださいます。その中の一人、キル・ウォノクさんが67年ぶりに故郷のピョンヤンの土を踏まれました。13歳の時、騙されて中国に連れて行かれた彼女は、解放後も分断のため故郷に帰れず家族の安否さえもわからないまま過ごしてこられました。「日陰ばかり、日陰ばっかり探して歩いていた」というハルモニが勇気を振りしぼり被害の申告をし、今では世界各地を回って問題解決のため活動をしておられます。しかし、そのハルモニがそれでも故郷には行くことができなかったのです。「これは奇跡だよ」と言い、北の人に会うたびに「姓は何といいますか?」と尋ねておられたそうです。「統一すれば私たちの問題ももっと早く解決できるだろう」というハルモニの言葉に、私は背中を押されたような思いです。
 このような多くのハルモニ、ハラボジたちが、北と南の人々が自由に行き来できるよう、私たち日本人に出来る運動として「三千里鐵道」があると思います。現在の政治状況からは簡単ではないかもしれませんが、あのベルリンの壁が崩れたように、思いを一つにしてあきらめずに続けていきましょう。2007年5月の鉄道再開の感動を力にしながら。