散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

森孫右衛門供養塔(築地本願寺)

2012-06-04 06:03:53 | Weblog
     

     

 森孫右衛門は江戸時代以来、隅田川河口に佃島を築き、日本橋魚河岸のもととなる店を開い

た人物として伝えられています。この供養塔は文久元年(1861)森孫右衛門の200年忌

に、子孫の森幸右衛門勝鎮と親族の佃宇右衛門寛敏の両名が建てたものです。  

 供養塔の右側面の銘文には、孫右衛門は摂津国(現・大阪)佃村の人で、二代将軍秀忠の時

漁猟の許可状及び33人の漁師の漁業権を拝領したことなど、佃島の漁師と徳川家の関わりが

書かれています。また左側面には寛永年間に百歩四方の土地を賜り、正保元年(1644)2

月に築成して「佃島」と名付け、代々佃島の名主を務めたことが刻まれています。佃島の造営

を伝える貴重な資料といえます。