久しぶりに南千住コツ通りの延命寺に寄ると、お地蔵さまが震災で被害を受けたとのこと。
なんでも3月11日の地震で左腕が落下したとかで分解されていました。3.6mのお地蔵さ
まが無くなっていたので吃驚です。江戸時代の寛保元年(1741)建立から関東大震災にも
耐えてきた「首切り地蔵」が、やられたのです。
このお地蔵さまは、江戸の刑死者をはじめとする無縁者の供養のために、小塚原の仕置場に
建立され、この場の象徴として柔和な顔で時の流れを静かに見守り、江戸の歴史を今日に伝え
てきたものです。
延命寺では、修復のために浄財を募っていますので、私も貧者の一灯を寄進して早い復活を
祈ってきました。