石祀型庚申塔
「庚申講(庚申待ち)とは、人間の体内にいるという三尸(さんし)という虫が、寝ている
間に天帝にその人間の悪事を告げに行くのを防ぐため、庚申の日には夜通し眠らないで天帝や
猿田彦、青面金剛などを祀って宴会などをする風習」だそうで、中国から伝来した道教に由来
する庚申信仰というものだそうです。江戸時代には各地に庚申講が結成され、庚申塔を造立す
るようになったといいます。
塔の形態は多様ですが、綾瀬天神(北野神社)の境内にあるのは「石祀型庚申塔」というも
ので、社殿の形を模したものです。このようなものは東京都内でも類例を見ないそうで、足立
区有形民俗文化財に登録されている珍しいものです。
天神様と言えばこの「撫で牛」も立派で、人々に撫でられてピッカピカですね。