愛宕神社に上る石段は「出世の石段」と呼ばれています。その由来は講談などで
お馴染みの話。三代将軍徳川家光さんが芝増上寺に参詣しての帰り道、愛宕神社の
下を通りかかり、梅の花が見事に咲いているのを見つけました。
「誰か 馬にてあの梅を取ってまいれ」、しかし、この急勾配ですから皆さんは
尻ごみしてダメ。家光さんはご機嫌が悪くなってきた時、この石段をパカッ、パカ
ッと上り始めたのが曲垣平九郎で、見事に梅を手折り献上しました。家光は喜んで
「日本一の馬術の名人」と讃えまして大いに出世したというお話です。
しかしこの石段、上から見ると恐ろしくなるような急勾配ですね。平九郎さんは
立派です。その後も2人、馬で上り下りした人がいるそうです。