散歩の時に見つけた

東京都内を散策しますが、こんな所にこんな物がと再発見します。写真等を添えて記録します。

神田川・柳橋 

2006-12-23 08:25:47 | Weblog
 

 

 柳橋は神田川が隅田川に流入する河口部に位置する第一橋梁です。その起源は江

戸時代の中頃で、当時は下柳原同朋町(中央区)と対岸の下平右衛門町(台東区)

とは、渡し舟で往き来していましたが、不便なので元禄10年(1697)に南町

奉行所に架橋を願い出て許可され、翌11年に完成しました。

 その頃の柳橋通りには隅田川の船遊び客の船宿が多く、「柳橋 川へ布団を ほ

うりこみ」と川柳に見られるような賑わいぶりでした。明治20年に鋼鉄橋となり

関東大震災で落ちてしまいましたが、昭和4年に現在の復興橋が完成しました。

 完成から70余年、現在、区内では復興橋梁も少なくなり、柳橋は基重な近代の

土木遺産として平成3年に整備し、現在は区民有形文化財に登録されています。

 

 神田川の上流を見ますと屋形船が舫ってあり、遠くに浅草橋が見えます。橋の

たもとには船宿もあり、長谷川平蔵の「密偵の粂八」が障子のかげから見ているよ

うな気がしました。(参考資料・中央区教育委員会)