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オペラ座の怪人

2005年01月15日 | あ行 外国映画
ミュージカル「オペラ座の怪人」が映画になった。話はあまりにも有名、皆様ご存知のとおり。ジャーーーン、ジャジャジャジャジャーーーン♪の音も、必ずどこかで聞いた事があるはず。パリのオペラ座に住むというファントム。彼を音楽の天使として師事する若き歌姫クリスティーヌ、そして、クリスティーヌと相愛の貴族ラウルの3人の愛の物語。

オペラ座の悲劇が起こったのが1870年、それから50年近く経った状況から物語りは始まった。オペラ座でオークションが行われ、かつての忌まわしいもの、懐かしいものが次々と競売に掛けられる。そして、よみがえる50年前の悲劇。

そのときの今をモノクロにし、回想の過去を絢爛豪華なカラーにする。この対比も見事だし、絢爛豪華といっても、何か物悲しい色の使い方なのだ。派手な色のドレスなどは登場しないが、ファントムの差し出す真っ赤な薔薇が、印象的なポイントを残す。さすが、業師、シューマッカー。

その彼がミュージカルを描くというので、ミュージカルが少々苦手な私も、これは結構興味を持ってしまった。ミュージカルが苦手な理由は、かつても書いたが、自分の集中力が途切れてしまうのだ。映画に対して、全神経を集中させ、かなり真っ向勝負で構える。なのに、なぜかミュージカルはどうにも集中力が途切れてしまうのだ。途切れさせないくらいの圧倒的な音楽で迫ってもらうのが一番いいのだが、大事なのはバランス。過剰な音は禁物。あとは何といっても音の質だろう。

話はうまい。さすが。舞台の豪華な調度もなかなかの迫力だ。初々しい感じの主役三人もぴったりはまっている。(私の苦手な)ミニー・ドライヴァーも達観の演技で、目を見張る。そして、決定的なのは音。

山形の旧県庁、文翔館という施設がある。重要文化財になっており、大正ロマンあふれる情緒たっぷりの建物だ。その中の旧議事堂。ここで、上映会を行うというのだ。まあ、雰囲気はぴったり。山形でおどろおどろしい雰囲気を出せるのは、ここしかない。でも、音はどうなんだろうと、一抹の不安を抱いて行ったが、その予想はまさに的中。音が命の映画なのに、まるで音がダメ。われるし、はねるし、のびないし、過剰。画像とも合っていなかった。音量も許容量を超えた。はっきり言って耳が痛くなった。音を聞かせる映画なのに、音をダメにしちゃ、映画に失礼というものだ。映画の醍醐味を見事に壊してしまった。

この試写だけ見て、判断を下す人はたくさんいると思う。是非、映画館で、本当に聞かせたかった音を聞きたいと思った。

『オペラ座の怪人』

原題「The Phantom of the Opera」 
監督 ジョエル・シューマッカー 
音楽 アンドリュー・ロイド=ウェバー 
出演 ジェラード・バトラー エミー・ロッサム パトリック・ウィルソン 2004年 アメリカ=イギリス作品

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2 コメント

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今年 (miyu)
2010-01-02 21:18:39
1本目の映画記事はこちらにしました。
これはやっぱり映画館で観たいかなぁ。
ってか家で見ててもミュージカルシーンになると
音がすっごい大きくなってビックリしちゃいました(´▽`*)アハハ
>miyuさま (sakurai)
2010-01-04 15:27:38
やっぱ映画館でしょうねえ。
それも音響のものすごくいいところ。
このときから、2,3度、リバイバル上映もあって、何度も見る機会があったのですが、なぜか行けずじまい。
でも、絶対またやると思いますので、今度は見よう!!

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