迷宮映画館

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サン・オブ・ゴッド

2015年02月16日 | さ行 外国映画
ものすごくまじめでまっとうなイエスの物語だった。というより聖書そのもの。馬小屋で生まれ、総督ピラトがイスラエルにやってきて、過酷な支配を。

ユダヤ教のラビは、事なかれ主義のルールを守れと言うだけ。そこに現れたのが我らがイエスであります。現れ方が若干唐突で、なぜにこの男に人がくっついていくのか・・・の説得力はあんまりない。なんか知らんけどくっついていく。それが徐々にバカにできない集団になっていき、ラビたちがおそれを感じていく。

お説教で人がついて行く・・というよりは、神の御業の体現ですから、病人を治したり、食べ物を出したり、ミラクル系。マリアを助ける逸話もちゃんと入れ込んで、押さえるところはちゃんと押さえてる。そうなのです。聖書のまんま。あたしたちが伝え聞いて、知ってることがその通りに表されるのであります。

三回知らないといい、ユダは裏切り、バラバは助けられ、鞭打たれ、ゴルゴダの丘を十字架担いでよたよたと登っていく。

うーん、クリスチャンならほぼ周知のことで、そのとおりのまんま。これって、何のために作られたんだろうと、ふと疑問になりました。確認のため?今どきの聖書読まない人への手っ取り早い方法?定期的にこういうものを作らないとならない?やっぱイエスの受難は、ちゃんと目で見て、確認しないとならない・・・のかな。

そんな風にも思ってしまった作品。なんとテレビシリーズだったのだとか。日本風に言えば、「劇場版 イエス!」みたいなもんか。もちろん全編英語。トーラーはルールだし、「エリエリレマサバクタニ」は「主はわれを見捨てた・・・」(英語で言ってた)になってたし、そんなもんか。イケメンという噂のイエス。優しげな雰囲気がらしいのかもしんない。あたしはあんまり好きじゃないタイプ。上着もぎ取られたとき、お腹がぽよよーんとしてて、ちょっとちがうんじゃね・・・と思ってしまったのでした。

磔のあとのイエスにはちゃんと手の甲にアナを!ありのままです。

こういう話はどこまで脚色して、どこまでリアルに描いて、どこをぼやかしたら・・・と言うの境界線がとっても難しいのかもと思った次第。

◎◎◎

「サン・オブ・ゴッド」

監督 クリストファー・スペンサー
出演 ディオゴ・モルガド ローマ・ダウニー グレッグ・ヒックス エイドリアン・シラー アンバー・ローズ・レバ


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2 コメント

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TBお返しありがとう! (パピのママ)
2015-03-02 15:29:24
こんにちは、たくさんのトラバ返しを、お忙しいところお手数かけました。本当にありがとうございます。
この映画は、クリスチャンじゃないけれど、前の「エクソダス」にしかり、宗教映画は信者じゃないけれど公開されれば大作なので観に行ってしまいます。
宗教がらみの映画を製作すると、バチカンからいくらか製作費を援助してもらえるのかもしれませんね。
私もイケメンすぎるイエスキリストに、惚れ惚れはしなかった。この映画を観て教会へお祈りしに行くこともないですね。
それでは、またTB貼りに伺います。
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>パピのママさま (sakurai)
2015-03-12 12:27:56
いつもTBありがとうございます。
沢山見られてるのですよね。
なかなかUPが追いつかなくているのですが、どうぞよろしくです。
余りに聖書に忠実すぎて、一体何が目的で作るんだろう~と思ってしまいました。
日本の大河みたいなもんなんでしょうか。
あくまで忠実にってのが、この作品の大事なとこなんでしょうかね。
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