迷宮映画館

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スティーブ・ジョブズ

2013年12月14日 | さ行 外国映画
最近の傾向として、あまり時間が経ってないのだけど、その人のそっくりさんでも作りだして、伝記ものやっちゃおう!というのに、あまりいい作品があるとは感じられないような。たまには傑作もあるのだが、なんだか、「まずそっくりでしょ!」ってのを見せられても、中身が伴わなくては、どうしようもない!

ということで、こちらも期待薄目で、アシュトン君のそっくりぶりを見に行った次第。うーん、さすがに噂にたがわず、似てた。てか、似せてた。歩き方とか、雰囲気とか、しゃべり方とか、稀代のカリスマと言うとってもポピュラーな方を、自分を滅してなりきってたような感じがした。

じゃあ、中身はと言うと、随分と薄っぺらいもので、アップル草創期から、おっきくなっていって、いろいろと問題が起こって、干されて、また戻ってくる・・・というのを、ざっくりと、本当にざっくりと描かれていたような。感心したのは、彼が思い描く夢のようなことを、実際に基盤をはんだ付けして、作り上げているのは回りの人だった!!みたいな。

いや、その夢みたいなことをイメージするのがすごいのかもしれないけど、実際に作り上げてく力があったからこそ実現できた。彼ひとりがクローズアップされがちだが、彼を支えてきた人たが、夢みたいなもんを作った!!・・・・と言うふうに見せたかったのか。私には、そう見えた。

こんな人だったんだよ~というほども描かれておらず、あんまり出来のよくない伝記ものの典型。人生のつまみ食いの部分と、知れ渡ってる伝説は、押さえてたが、あの人生を2時間で表すってことが土台無理なんではないかと思った。

「テルマエロマエ」で、一世を風靡されたヤマザキマリさんの「スティーブ・ジョブス」のコミック。こっちの方が、ずーっとおもろいです。さすが!!

◎◎

「スティーブ・ジョブズ」

監督 ジョシュア・マイケル・スターン
出演 アシュトン・カッチャー ダーモット・マローニー ジョシュ・ギャッド ルーカス・ハース J・K・シモンズ

スティーブ・ジョブズ(1) (KCデラックス)
ヤマザキ マリ
講談社


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