迷宮映画館

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わたしの可愛い人 シェリ

2011年02月19日 | わ行 映画
ミシェル・ファイファーと、張り合う気なんかさらさらありませんが、このとき、50歳超!?すごい!ゴージャス。いやーーーーー美しい。19歳の少年(?)がマジになる気持ちもわかります。

20世紀初頭、ベル・エポックの最後の最後を飾る古き良き時代ってやつですね。高級娼婦、ココットは、それだけでステイタス。若いころに浮き名や武勇伝などは数知れず。その中でも、最高のココットと言われたレア。どれだけ男を傅かせてきたことか。。。。

片や、レアの元同僚、ミス・プルー。一人息子のフレッドは19歳にして、女遊びに飽きてしまった遊び人。幼いころからレアにあこがれ、シェリという愛称もレアがつけたもの。

で、プルー女史。自分の息子を母親みたいなレアにささげちゃう・・。。。言い方はちょいと変ですが、下心あるとはいえ、自分の息子をココットとくっつけるというのも、豪気ですなああ。百戦錬磨の二人ですから、お互いすぐに飽きちゃう!と思ったところ、6年も一緒に暮らすことに・・・。



居心地がよかったのでしょうね。でもそこに衝撃!息子にはちゃんと縁談を練ってて、別れがたくなった所にガツンと別れ話を持ってって、レアに打撃を与えるという策略だったわけですな。このやーーらしいプルー女史を演じるキャシー・ベイツが絶品です。

恋なんていつでもやめられる。本気の恋なはずがない。まさか自分が息子みたいな男を本当に好きになるなんて・・・・・。でもそれは本当の恋だったことを、やっと気づくレア・・。でも、そうだなどとは、絶対に言えない。口が裂けても言えない。それがココットとしてのプライド。あるいはただ単に女としての意地なのかもしれませんが、このレア@ミシェルの心の機微がもう!!!素晴らしい。

最初はゴージャス!としか言いようのない完璧な女っぷりを見せるのですが、恋する女性になり、プライドを保って毅然としつつ、心の中は少女のよう。。。。そして、年とった女性と思い知った寂しさ・・・。お見事。素晴らしいですわ。

かつての「危険な関係」の時の、妖しく、でもどこかコケティッシュな美しさを思いだしながら、見入ってました。でも、こういう女性の武器を使える限界・・・かなあ、という雰囲気を見事に演出しておりましたわ。素晴らしい。

端正なお顔は、あまり好みではないのですが、なかなか時代もんがはまるルパートさん。悩める若き二枚目ってのがぴったりでした。本当はフランス語のやり取りでみたいとこでしたが、しようがないか。それでもさすが、スティーヴン・フリアーズ!納得の一本でした。

◎◎◎◎●

「わたしの可愛い人 シェリ」

監督 スティーヴン・フリアーズ
出演 ミシェル・ファイファー ルパート・フレンド キャシー・べイツ フェリシティ・ジョーンズ イーベン・ヤイレ フランセス・トメリー アニタ・パレンバーグ ハリエット・ウォルター ベット・ボーン ギャべ・ブラウン トム・バルク ニコラ・マックリーフ トビー・ケベル スティーヴン・フリアーズ


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2 コメント

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Unknown (KLY)
2011-02-19 22:30:24
ミシェルもさることながら、流石はキャシー・ベイツだと。(笑)お金はありながら育ちの悪さみたいなものを感じさせるおばちゃんぷりに思わずニヤニヤしちゃいましたよ。
なんで彼女からルパートが?って、現実と役がごっちゃになってる…。
『クレアモントホテル』もそうですが、なにやらルパートくん好青年役が多いですが、ここらでちと違う役も見たいなぁと思わないでもありません。何か佇まい的にはオーランド・ブルームと重なるんですけどね。オーリーの方が演技の幅は広そうな気がします。
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>KLYさま (sakurai)
2011-02-20 22:42:53
キャシー・ベイツは、ほんとにどん役させても見事に演じますよね。
今回のこの俗っぽいおばちゃん役はまたぴったり。ミシェルとの対比がまた面白かったです。
でも、どっちもわかるわあ。
これの後、「クレアモント・・」見まして、これからアップしますが、現代ものは目に慣れませんでした。
育ちの良さが、ちょっと邪魔してますかね。
ま、これからいろいろがんばってもらいましょう。
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