迷宮映画館

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アイ,ロボット

2004年09月11日 | あ行 外国映画
近未来のシカゴ。USR社製作のロボットが街にわんさかいる今日この頃。いままでの主流ロボットNS4に替わって、新型のNS5が普及されようとしていた。しかし、ロボットに不信感を抱いている刑事スプーナーは、その状況がどうにも面白くない。そんなときに、USR社の科学者、スプーナーの命の恩人ラニング博士が自殺をしたというニュースが飛び込んできた。

ラニングは本当に自殺をしたのか。新型ロボットNS5は本当に安全なロボットなのか。彼の心配を裏付けるように、次々と事件が起こる。

アシモフ博士のロボット三原則は、「鉄腕アトム」のおかげで、日本人で知らない人は、いないと思ったのだが、もしかしたら、今の若い世代は「アトム」を知らないのでは・・・。いや、アトムを知らないわけはないが、実際にどんな話なのか、中身の細かいところまでは知らないかも。

私等より、ちょっと上の世代は、これしかないみたいに、「アトム」を見た。でも、考えてみるとアトムが作られたのは1963年。私でなんとかみたいなお年頃。ハイティーンから30代くらいまでは、見ようにもみれない。

去年、【2003年・アトム誕生】を記念して、アニメが制作されたが、大人は見なかったでしょう・・。

アトムという話は、実にすごい話だ。当然手塚氏も、アシモフ博士の影響を強く受けたたが、アトムは苦悩するのだ。感情を持ってしまったロボットの悲劇を理解する。人間を理解してしまうと、ロボットの行動は一体どんなものになるのか。その先見性と、苦悩と、人間のおろかさと、ロボットの純粋さ。これを手塚氏は50年も前に、だれにでも読める漫画という手段で描いた。つくづくすごい人だった。

これは『アトム』だった。いやそういうと語弊があるか。アトムの精神そのものだった。あとはウィル・スミスのキャラと、すごいCGが加わった。ちょっと暗めかな。彼のキャラを生かすなら、もちっと明るく作った方がいいと思ったけど。


ロボット三原則

 1. ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。(A robot may not harm a human being, or, through inaction, allow a human being to come to harm.)

 2. ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。(A robot must obey the orders given to it by the human beings, except where such orders would conflict with the First Law.)

 3. ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。(A robot must protect its own existence, as long as such protection does not conflict the First or Second Law.)

『アイ,ロボット』

原題「I,Robot」 
監督 アレックス・プロヤス 
原作 アイザック・アシモフ
出演 ウィル・スミス ブリジット・モイナハン 2004年 アメリカ作品


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2 コメント

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>miyuさま (sakurai)
2009-11-25 09:55:46
「ATOM」は、なかなかよく出来てたと思いますので、機会があったらぜひ。
別に見なくても・・と思わせちゃうのがアトムなんですよね。
そこがもったいないです。
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そういや (miyu)
2009-11-18 20:48:13
今年のアトムは日本でもアメリカでも元気がないみたいですね~。
実はちゃんと見たことがないのですが、
それでもキャラクターには馴染みがあるので、
いつかは観てみたいと思うのですがね。
これも結構楽しめたので、アトムも楽しめるかな?
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