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アップサイドダウン 重力の恋人

2013年11月13日 | あ行 外国映画
最近、やけにネタが被るなあ・・と感じる作品が多い気がします。二極分化、上と下、豊かな社会と貧しい社会、搾取する側とされる側。普遍的な問題ではありますが、こんだけ作られると、なんだかな~の感は否めず。

惑星の誕生のいきさつによって、上下の世界ができてしまった・・・とのくだりは若干納得がいかなかったのですが、そこに捉われることもないので、さらっと流そうと思ったのですが、上と下って、どこで決まるんだろうと。。下と言いつつ、惑星は回ってるはずなんだから、上に行くことだってあるのではないかと。

何が上で、何が下になったのか?どこに差が生まれ、搾取する側と搾取される側になったのか?人間の欲ってのは、本当にすごいものを作り出すんだなあ~と、変なところに感動してしまいます。

と言うことで、物語は、上と下の社会がある世界。上のものは上でしか生きられず、下もまたしかり。上の社会は下から燃料を搾取し、機械からの油漏れは下の世界にぼたぼたと落ちてくる。それぞれに重力が働いており、上のものは上に引っ張られ、下は落ちていくしかないと。下から吸い上げられた燃料がなぜに上で使用できるのか・・あたりが疑問だったのですが、違い世界のものがある程度以上ふれていると、発火してしまうという厄介なことが起きる。

上と下の人間が会うことは許されず、厳しく取り締まられるのですが、でもでも出会ってしまうのでありました。運命の恋人同士は。究極の相いれないものを、どうやってくっつけるんだろう?と言う興味はあるのですが、そこは物語なんで、どうとでもできます。都合よく物語はできると。

なもんで、ストーリーははっきり言って二の次。とにかく映像です。この映像見るだけで十分価値あり。上と下の対比、上っていくのと、落ちていくもの。自分も巨大なトランポリンで跳ねているかも・・と思わせるくらいに、縦横無尽に・・・いや、上下に行ったり来たり。お見事な映像でした。素晴らしい。

何とかして、上の世界に行くために奮闘するジム君。何と申しましょうか、貧乏くさい、健気でなかなか報われないという役が、なぜにこんなに似合うのか。本人自体は、決して貧乏くさくないし、ゴージャスなとこもあるってのに、薄幸な雰囲気が似合いすぎます。ロミオがぴったり。

こういう物語は、ハッピーエンドに尽きます。ちっちゃな恋物語が世界を変える力を持つなんて、悲劇することないです。ハッピーになれるのが一番!

◎◎◎○

「アップサイドダウン 重力の恋人」

監督 フアン・ソラナス
出演 ジム・スタージェス キルステン・ダンスト ティモシー・スポール 


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2 コメント

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こんにちは (maki)
2014-05-21 09:45:09
ラストのエデンの台詞に

ええええええ
そんな暇なかったじゃぁぁぁぁん!!!と
突っこんでしまいました…

映像はステキでしたねー!
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>makiさま (sakurai)
2014-05-29 16:06:19
早業、一発必中?(笑)
ファンタジーと思って入りこむのが一番な作品かなと。
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