迷宮映画館

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大奥

2010年10月02日 | あ行 日本映画
はい、ニノ!!好きですよ。
あたしのタイプからいって、ほとんどすべてに合致。
たっぱは少なめ、寂しげな表情、決して悪が強かったり、バタ臭くない。
情けなさを醸し出し、おばさんがついててあげないと!と思わせる人。いいっすよねえ。
とまあ、自分の好みを押しださせていただきましたが、ここはニノ君をたっぷり堪能できるのが、何といってもこの映画の醍醐味ということで、前日に見た「十三人・・」とは、全く違う見方が出来る作品でございました。

原作は全然知りませんが、なかなか時代考証に忠実で、背景もうまく描かれております。
現実にY染色体は滅びる運命だそうですから、遠からず男性はこの世から抹消されるものなのかもしれません。
じゃあ、生命体は滅びるのか?というと、どうやら女性は、女性だけで生き延びるすべを見つけるような・・・。

やっぱ女性はしたたかです。
男女逆転の世の中。。。。と言ってもさっぱり違和感はなし。肉体的、腕力的には弱くても、精神の強さと、生きるしたたかさは女性の方が絶対にまさってますから・・と勝手に思ってます。

原因不明の病気で、男性の数が激減してしまった江戸時代。男の貴重さといったらない。道を歩いているのは、女ばかり。力仕事も、人足も、駕籠かきも女、女、女。
で、丈夫な男は貴重な存在で、種付けなんかは、超喜ばれると。

貧乏旗本の水野ユウノシンも貴重な存在。いまどき剣の腕が立って、顔がよくって、病気にもかかってない。いくらでも有力な家に婿に行けるところを、好きな町人の娘も振り切って、大奥に!! 

そこはパラレルワールド!!一人の女将軍に、男が3000人!!!
町ではめったに見ない男が、このお城の中ではわんさかいるわけで、ああー勿体ない。贅沢の極みってやつです。

そこでも、着々と力を発揮して、のぼりつめていく水野。でもって、将軍のお目にとまり、そして・・・・。

というわけで、この辺は見ていただくことにしまして、はい、おばさんは満足しました。ほとんど出ずっぱりのニノに満足。憂いの表情に、凛とした仕草に、はかなげな佇まいに、どれも大変よく出来ました。

羽織はかまの姿は、思わず七五三かい!と思ってしまうほどのかわいさでしたが、ありです。許します。チュッの安売りは、おばさん的には、メっでしたが、華奢ながら剣の力強さはあった。

まあ、前日に刺客をみてしまったもんで、あまりの剣の違いにがくぜんとしたのも事実ですが、それはしようがないです。

将軍の粋な計らいもなかなかよかったし、柴崎コウちゃんのきつめの顔が、揺るがない吉宗に似合ってて、よかったと思いますわ。着物着て、あんなに大股でばっさばっさ歩くのは大変そうですが、それもこの物語を表しているということで、ありでしょう。

実際に吉宗が大奥を開放した事実と相まって、それなりによく出来たお話だと思いますが、いかんせん、きらびやかな男の子たち!!!と言っても、好みなのはニノだけだったあたりが、ちょっとなあ。

真逆な時代劇を続けて見てしまいましたが、男の本懐!としたら、やっぱ出て映えるのは刺客ですかな。これもこれでいいのですが。

何気に竹脇無我にびっくり。最初、だれだかわかんなかったです。よかったのが、仕事人でも雇いだしそうな和久井さんと、阿部サダでした。

◎◎◎○

「大奥」

監督 金子文紀
出演 二宮和也 柴咲コウ 堀北真希 大倉忠義 中村蒼 玉木宏(特別出演) 倍賞美津子 竹脇無我 和久井映見 阿部サダヲ 佐々木蔵之介


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8 コメント

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Unknown (KLY)
2010-10-03 01:33:06
漫画での美男子はそれこそ女性並みに美形ですが、実写の場合は流石に男は男ですね。
正直言って最初にニノが堀北真希と歩いてるシーンでは頭抱えました。学芸会かよ!と。
でも大奥に上がって阿部さんが出てくるあたりからそれなりに締まってきたと思います。
柴咲さんは確かに吉宗ってのは良くわかりますねぇ。イメージ的にはピッタリです。
>KLYさま (sakurai)
2010-10-03 08:41:27
はいはい、あたしは七五三かい!と思ってしまいました。
そこは千歳あめの方が似合うかも・・・みたいな。
でも、いいんですよ♪
大奥に上がってからがぐいぐいと来ましたね。
阿部サダがうまーく生きてました。
あんな落ち着いた役柄、初めて見たかも。
原作お勧めですよ~~ (mariyon)
2010-10-03 10:16:49
ニノだったんですね~~(*^_^*)
かなり意外(笑)
でも、嵐の中で唯一のハリウッドスターですものね。七五三は言いすぎだけど、原作のイメージとはちょっと違うの。
歴史に詳しいsakuraiさんなら、原作は絶対お勧め。特にこの後…と言うか、この以前の話がほんとうに面白くって、歴史好きにはたまらないかと(笑)なぜこういう世界になったのかの説明が秀逸です。
>mariyonさま (sakurai)
2010-10-04 08:01:17
意外でしたか・・。でへ。
昔から、結構好きです。
嵐なんてのを知る前から、「青の炎」で、「一体、こいつは何者だ??」で、チェックしてしまいました。
羽織りを羽織ったり、刀をさすときは、ある程度の肩幅がないと、サマにならないんですよね。
その辺のアンバランスもまたよかったのですがね。
そうか!面白いのね。
ちょっと古本、探してみますわ。
付きもの… (オリーブリー)
2010-10-06 00:15:49
こんばんは。

少女コミックに美男は必須(笑)
昔、昔、「はいからさんが通る」の少尉に憧れていました(爆)
この物語の世界観は斬新で面白い設定ですが、実写から入ると?になっちゃいました。
>オリーブリーさま (sakurai)
2010-10-06 16:02:11
ニノを美男というのかは知りませんが、あたし的好みの大好き少年、もとい青年。
他はいまいちだったかも。一番よかったのは、もしかして阿部サダでしたから。

はい、「はいからさん・・大好きでした。少尉、かっこよかったですよね。
でも、大和和紀さんの絵が、途中でやけに変わりましたよね。最初の頃より、ずいぶんと顔が長くなって・・。最初の頃の方がすきだったです。
あとは「ラブパック」の源氏の君じゃなくて、帝の方。
「ヨコハマ物語」のしんさんだなや。
こんばんは (はらやん)
2010-10-13 20:59:47
sakuraiさん、こんばんは!

sakuraiさん、ニノファンなんですねー。
ほぼ出ずっぱりだったので、この作品はニノファンにはたまらないですよね。
男子的にはきりっとした柴咲コウさんがいいなーと思ってしまいました。
原作にも興味でてきました。
読んでみようかな。
>はらやんさま (sakurai)
2010-10-15 21:04:29
恥ずかしながら、いい年こいて、ニノファンです。なはは。
ていうのはさておいて、ちょっと歴史がわかる人なら、あのコミックの出来の良さはほんとにお見事です。
よくもまああんなにうまくリンクさせられるもんだと、感心することしきり。
で無理がない。
是非一度どうぞ。

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