人生の最期。その脳裏に浮かぶものは何だろうか。自分がおかしてきた過ちか、それとも、幸せな日々か、それとも・・・。
50年ほど前、アンは、親友の結婚式のために、彼女の別荘に呼ばれていた。そこで待っていたのは、アンを憎からず思っていることがありありとわかるバディ。今結婚しようとしている親友ライラの弟。
バディは、姉の結婚は、本当に姉が望んでいるものではないという。姉が愛しているのは別の男。でも、姉はカールと結婚しようとしていることが許せない。
ライラの愛している男とは使用人の息子だったハリス。今は医者になっているが、ライラの愛する男は、彼なんだ。でも、ハリスに遭ったアンはたちまち恋に落ちる。ハリスこそ運命の男。
結婚前の迷いを抱きながら、ライラとカールは結婚。そして、アンとハリスも自然に結びついていく。二人は幸せな道を歩むはずだった。しかし、運命のいたずらは、二人を・・・・。なぜ、世の中はうまくいかないのか?なぜ、思った通りにいかないんだ!!
その自分の若き頃の姿が、今死の床のいるアンの脳裏に次々と浮かんでくる。自分が愛したのはハリス。でも、運命はハリスと添い遂げることを許してはくれなかった。それは過ちだったのか・・・。混乱する記憶と、現実が交錯して、わからなくなってくる。
死の床にいるアンに貫禄のバネッサ・レッドグレーブ。しわだらけの顔を惜しみなく弱弱しい表情で、力強く演じているが、最近、V・レッドG、こういう役しか回ってかないような・・・。彼女のもっとはつらつとした、いいばあちゃん役を見たいと思うのは私だけ?よろよろのばあちゃん役とか、今死にそうとか、なんか辟易。
その50年前のアンを演じるのがC・デインズ。うーん、だいぶ落ち着いた役も似合ってきたが、どうしても今風の感じがぬぐえず、ミスマッチとしか思えない。
とにかく、後悔ばかりしている。それだけでは終わらないが、今死の床にいて、それだけ後悔して、過ちを犯したと言って、自分の生き方をどこか非難しているようにしか見えなかったのだが、それじゃああまりに自分が哀れだ。
いや、そうじゃなかった。それも人生だし、母として生きれて幸せだった。・・・となるのかもしれないが、映画を見ていると、アメリカ人特有の「人の生き方は、こうでなければならない。ちゃんと答えを導き出さなければならない」という妙な主張を、押し付けられてるような気がしてならなくなったのだ。
そして、それを演じているのが、イギリスの俳優たち。しっくりこない。弟の姉に対する妙な思い込みも、どうも自然に感じられない。現代編のいい歳した娘の悩み、結婚すべきか?子供を産むべきか??も「あんたどう見ても30後半。そんな悩みは、10代後半でないの!!」と思ってしまう。
ということで、キラ星のごとくの女優達の共演で、鳴り物入りだったのだが、なぜか得心がいかない。無理な考え方のおしつけのようなものが、普通ならば素直に感動、感涙に行くはずの道の邪魔をしている。
どっちにしろ、私の目当てはパトリックなので、これでもか!の女優連の共演は二の次だったのだが、それでも、いまどきキスして・・・・次のシーンは、腕枕って、文科省推薦映画だったのか・・・。とにかく、全体的にバランスが悪く、せっかくの女優陣たちの魅力が半減。パトリックもいまいちセクシーに感じなかったよ~。という、残念な映画でした。
◎◎●
『いつか眠りにつく前に』
監督 ラホス・コルタイ
出演 クレア・デインズ ヴァネッサ・レッドグレイヴ パトリック・ウィルソン ヒュー・ダンシー トニ・コレット ナターシャ・リチャードソン グレン・クローズ メリル・ストリープ
50年ほど前、アンは、親友の結婚式のために、彼女の別荘に呼ばれていた。そこで待っていたのは、アンを憎からず思っていることがありありとわかるバディ。今結婚しようとしている親友ライラの弟。
バディは、姉の結婚は、本当に姉が望んでいるものではないという。姉が愛しているのは別の男。でも、姉はカールと結婚しようとしていることが許せない。
ライラの愛している男とは使用人の息子だったハリス。今は医者になっているが、ライラの愛する男は、彼なんだ。でも、ハリスに遭ったアンはたちまち恋に落ちる。ハリスこそ運命の男。
結婚前の迷いを抱きながら、ライラとカールは結婚。そして、アンとハリスも自然に結びついていく。二人は幸せな道を歩むはずだった。しかし、運命のいたずらは、二人を・・・・。なぜ、世の中はうまくいかないのか?なぜ、思った通りにいかないんだ!!
その自分の若き頃の姿が、今死の床のいるアンの脳裏に次々と浮かんでくる。自分が愛したのはハリス。でも、運命はハリスと添い遂げることを許してはくれなかった。それは過ちだったのか・・・。混乱する記憶と、現実が交錯して、わからなくなってくる。
死の床にいるアンに貫禄のバネッサ・レッドグレーブ。しわだらけの顔を惜しみなく弱弱しい表情で、力強く演じているが、最近、V・レッドG、こういう役しか回ってかないような・・・。彼女のもっとはつらつとした、いいばあちゃん役を見たいと思うのは私だけ?よろよろのばあちゃん役とか、今死にそうとか、なんか辟易。
その50年前のアンを演じるのがC・デインズ。うーん、だいぶ落ち着いた役も似合ってきたが、どうしても今風の感じがぬぐえず、ミスマッチとしか思えない。
とにかく、後悔ばかりしている。それだけでは終わらないが、今死の床にいて、それだけ後悔して、過ちを犯したと言って、自分の生き方をどこか非難しているようにしか見えなかったのだが、それじゃああまりに自分が哀れだ。
いや、そうじゃなかった。それも人生だし、母として生きれて幸せだった。・・・となるのかもしれないが、映画を見ていると、アメリカ人特有の「人の生き方は、こうでなければならない。ちゃんと答えを導き出さなければならない」という妙な主張を、押し付けられてるような気がしてならなくなったのだ。
そして、それを演じているのが、イギリスの俳優たち。しっくりこない。弟の姉に対する妙な思い込みも、どうも自然に感じられない。現代編のいい歳した娘の悩み、結婚すべきか?子供を産むべきか??も「あんたどう見ても30後半。そんな悩みは、10代後半でないの!!」と思ってしまう。
ということで、キラ星のごとくの女優達の共演で、鳴り物入りだったのだが、なぜか得心がいかない。無理な考え方のおしつけのようなものが、普通ならば素直に感動、感涙に行くはずの道の邪魔をしている。
どっちにしろ、私の目当てはパトリックなので、これでもか!の女優連の共演は二の次だったのだが、それでも、いまどきキスして・・・・次のシーンは、腕枕って、文科省推薦映画だったのか・・・。とにかく、全体的にバランスが悪く、せっかくの女優陣たちの魅力が半減。パトリックもいまいちセクシーに感じなかったよ~。という、残念な映画でした。
◎◎●
『いつか眠りにつく前に』
監督 ラホス・コルタイ
出演 クレア・デインズ ヴァネッサ・レッドグレイヴ パトリック・ウィルソン ヒュー・ダンシー トニ・コレット ナターシャ・リチャードソン グレン・クローズ メリル・ストリープ
でも、今死にそうな時に、あれだけ後悔ばっかりしてるのが、どうにも納得いかず・・・。
あれじゃ、自分の人生を否定してますよ、という風に見えました。
ま、あたしも今の時点で後悔ばっかりですが、それも自分の人生ですからね。
一緒に歩んで行かなきゃ。
素晴らしいと思いました。
今どき、良い年して独身で迷ってる女性なんて
沢山いると思いますけどね。
トニ・コレットは、やっぱり上手いです。
パトリックがいまいちだったのは同意です(笑)
ヒュー・ダンシーの方が目立ってましたね。
バネッサ・レッドグレーブにメリル・ストリープですからねぇ。
なんか、勿体ない映画でしたわ。
パトリック!!いいです、とっても。でへ。
『ハード・キャンデー』のときは、それほどええ男とは思わなかったのですが、やっぱプロム・キングはえかったです。
その辺のフェロモンの露出が少なかったのも不満の一つかもです・・・。
今晩は☆★
確かに、心打つものはなかったですね。
キャストは豪華なのもんで、製作費たくさん
使っただろうななんて考えたり
それに、こんなお話ありそうだしね
アンがバディの死を40数年も引きずるというのも
ちょっとどうか?と思ってしまいました。
お!パトリック・ウィルソンのファンなんですね。
なるほど、それで鑑賞されたのですね。
「リトル・チルドレン」での彼が何かちょっと
重なりました。
やはり貫禄があります。
迷いながら生きるのが人間で、一切迷いもない、などという人は、まずいないでしょう。
そうやって、振り返って、自分の人生って、、、、と自分は思いたくないなあと思ったのかも。
だって、すでに後悔ばっかりですもん。
後悔するより、前向いていたいです。死ぬまで。
これは、女性向けの映画なのでしょうが、女優陣が豪華でしたね。
V・レッドグレイヴ母娘とM・ストリープ母娘と実の母娘の競演に興味がありました。
とくにM・ストリープは自分の若い頃を実の娘が演じていて、やっぱり似てますね。
人生の終末を迎えたとき、人は何を想うのか?
みんな心にひっかかりを持ちながら生きているのですね。
あの時、「あっち」を選んでいたら・・・って思う時があります。
でも、自分で「こっち」を選んだのだから、自分で選んだ以上精一杯生きてきたんだ!「こっち」で良かったんだと言って死にたいですね。
というか、最近予告で、いいとこほとんど見せすぎのような気がしませんか?
この話も、予告見ただけで、ほとんど先まで見えましたもん。
近頃は、予告始まると、なるべく見ないようにして、意識を飛ばしてますわ。
で、死ぬ前に私は何を思うだろ・・・。
でも、あとがないからこそってのもあるのかな?
ってあたしは結構いい方にとって見ちゃいました。
それまで、そうゆう生き方をしてこなかったワケだし、
そこで転換するって結構重いかなぁ~って。