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進化による報酬は偶然か必然か。

2020-03-07 | 学問
 3月 7日 土曜日

 おはようございます。 ウィン・ウィン国王です。


偶然か、必然か。科学的相互作用か。

遺伝子構造は200個のアミノ酸を含む一個のタンパク質の配列順度が

正確に解っていても、それらの構造は偶然なものだという。

生物体の本質は盲目的であり、進化は翼を得た偶然であるそうだ。

遺伝子進化論は本来、

全人類を縛り付けている鎖から解放する為の方法の中で、

企てて社会の眼を晦まし世人を惑わすことに長け、

それをライフワークにする一部の人にだけ役立つものでは決してない。

実際、鎖というのはどんなに丁寧に磨きたてても身に付けるには不快であり、

結局は、自分自身でさえ手に負えずに自らの鎖で縛られることになる。

自然が爪と牙を血に染め、情け容赦の無い生存競争の真っただ中で、

最も気前の良い隣人愛の行為が何故? 過酷な自然淘汰を生き延びたのか。

利他的行為が利己的行為と共に進化してきたのであれば、

そこにはきっと何らかの目的が適っているからであろう。

その秘められた目的が明確になるなら、

適応者を測る尺度として自己犠牲的行為が個人的な利得にも通じる道が見えてくる。

相対的に見ても利己には利他が無ければ、又は利他には利己が必然で必要となる。

それが何を為すのか。また何を為すべきか。

選ばれた個体としての利己と利他。進化をもたらした理由。そして最適者。

利己的ジーンと利他的ミームは共に、

生きる上での何らかの利益を袖の下で分け与えられているのだろう。

欲望と仕事。社会貢献と自己犠牲。自己愛と隣人愛。それらの比率。

あらゆる結果がその個体にとって有益であるなら、

突然変異はそれ自体、害を成すものではないはずだ。

もちろん、自己犠牲にも幸福という分け前によって利益を得ている。

ダーウィンの名著「人間の由来」によると、

「下等動物の場合と同じく、間違いなく共同体の幸福のために獲得された人間の社会的本能は、

 最初から仲間を助けたいという欲求や同情心を人間に多少なりとも与えられていた」という。

いつまでも生存闘争が自然法則だと言っていては、

第二のヒトラーを再び生み出すことになりかねない。

報復に次ぐ報復が絶望の科学の代名詞だとすれば、

自然法則を前には、誰も逆らうことができないだろう。

進化は常に環境に適応しているにせよ、

偶然による報酬か。必然的な報酬なのか。

いずれにせよ、何らかの報酬が約束された結果なのだ。




     つづく。