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遺伝子進化論

2020-03-05 | 学問
 3月 5日  木曜日

 おはようございます。 ウィン・ウィン国王です。


生命体は、と言っても、遺伝子を持つ生命体は、

自らの生存のために行動する時や、

自らの存在価値を守るために、

また、自らの潜在能力を発揮するためにも、

自らの遺伝子を使用する。

だからといって、

生命体は自分のためにだけ行動しているわけでは決してない。

行動するのは、

自分と自分が属する種とを結ぶ歴史の軌跡を守るためにも行動する。

これこそが、他者との関係でしか実現出来ない究極の目的だ。

リチャード・ドーキンスの「利己的な遺伝子」を読めばそれが解る。

とても重要な本なので紹介したいと思います。

生命を有する個体がおくる一生は、

その個体を一つの乗り物として通り過ぎていくものである。

同時に、その個体が本質的に有しているものでもある。

これらの自己は全て他者との仲間意識において属性が確立されており、

それだけに自分一人だけでは確立されないのだ。

個体のそして血統の属性は種の系統に位置し、

生命の再生のプロセスで永遠に維持されてゆく。

どんな属性の情報も遺伝子レベルで保有され受け継がれてゆく。

種は長い年月を経て、

遺伝子的に再び復元され別の次元へと引き渡される生物学的属性だ。

ー 私 - 私 - あなた - あなた - 私 - という風に

属性は必ずしも単一体の生命体やモジュール体の生命体だけに付属しているわけではない。

時を経て、個体のパターンとして残されることもある。

個体は種に従属しており、その逆は無いように個人は集団に属している。

目的が何であれ、コード化されている遺伝子には、

明らかにそれを次世代へと伝える個体の所有者であると同時に、

種の所有物、集団の一員なのだ。

つまり、遺伝子は一人で生きていてもあまり意味がないし何も起こらない。

機能する集団が無ければ遺伝子は無意味なのだ。

遺伝子は環境と相互作用して初めて遺伝子たり得る。

関係性の無いところに生きている意味はない。

遺伝子は確かに生命体をコントロールしているが、

環境次第によって情報入力を利用するそのシステムは、

私たちが考えるよりずっと複雑で面白い現象だ。

厳然たる社会現象を受け入れるためにも、

自由と安全、生活の質、社会を通じてどんな地球に住みたいか。

戦争か、平和か。

これは科学か。それとも思想か。

進化においては、

使えるものは何であれ使えるだけ使ってでも、

21世について議論を継続する必要があるのだ。



     つづく。