銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

青山一丁目 かとう清正にて「桜もつ煮定食」をいただきます

2007-05-10 17:35:16 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

先日青山一丁目界隈を散策していたおりに
素敵な黒板を発見してしまった。

さくら肉 かとう清正。

何故「加藤」ではなく「かとう」で、
どうして馬の肉のお店なのか不思議に思い
新たな開拓先として行かずにはいられなかった。



場所は先日ご紹介した
黒胡麻ペーストのカレー屋さん「クヌーギーズ」の
脇道を入り数十メートル。

これまた以前ご紹介したイタリアンの「MIKITA」の
入った建物の2階部分にその店はあった。

写真で言えば地下に降りる赤い部分が
「MIKITA」で黒板の置いてある
登り階段の先が「かとう清正」だ。

時間を外していたので店には先客がゼロ。
一瞬、大丈夫なのか?という不安がよぎったのだが
メニューを見てホッとした。

さくらモツ煮定食。

モツ煮大好き人間でも馬のモツ煮はめったに食べない。
おかわりができることを確認して迷わず注文させていただいた。



やってきたのがこちら。

写真が太陽光で飛んでしまい申し訳ない。

雑穀入りの飯に桜モツ煮、わかめと大根のサラダと
厚揚げの煮物、お味噌汁に新香と中々のボリュームだ。



写真を見てお判りになるだろうか?

たっぷり葱の下には蓮根やら牛蒡やら人参やらが
ゴロゴロの域を越して犇めき合っている。

祖母でもこんなに大きく
野菜は切らないだろうと思うほど
とにかく豪快な具の入りようなのだ。



さっそく蓮華を走らせて
桜モツをいただくことに・・・

旨い。よく煮込まれたモツ煮だ。

根菜中心なので火入れが甘ければ一目瞭然なのだが
どれもこれも栄養価の高いものを
美味しく摂取させていただけた。

唯一物を申させていただけるのならば味噌が惜しい。

好き嫌いがあるのだがこちらの味噌は
麦味噌に白味噌を混ぜているのだろうか?
赤味噌やら八丁味噌が好みの私にとっては
どうも野暮ったく感じてしまうのだ。



小言を言いながらも根菜の充実ぶりやら
小鉢やらに費用面でも十二分に満足したのだが・・・

実は近年の甚平一族は歴史研究を生業に
飯を喰っている者が非常に多い。

そんな家系もありピンときたのが
熊本出身の方が初代熊本藩主の加藤清正から名前をもらい
名産の馬の肉を振舞うお店を始めたのかと思ったのだが、

大外れ。

全くもって逆だった。

さくら肉をクローズアップし、馬肉と言えば熊本。
熊本藩主の加藤清正はたいそう馬の肉に
目が無かったとの逸話もあるそうなので、
お店の名前として頂戴しようとなったそうだ。



このわかめと大根のサラダは旨かった。

わさびをやんわりと利かせながらも
大根の味がしっかりと感じ取れるような絶妙の匙加減。
わかめばかりを食べているような気にさせないバランス。
丁度良いという言葉がしっくりくる。

関東風の雑煮仕立ての汁物といい
こちらの方も全く隙がない。

いい店だと感心していたら実は
「焼きはまぐり」を喰わせてくれる
この間のお店と同じ会社が経営していた。



気持ちの良い接客で
栄養価の高い、コストパフォーマンスに優れたものを
食べさせてくれるお店に夜も訪れてみたくなった。

そうそう、小言がもう1つ。

儲かっているようならば
床板を張り替えると客足がもっと増えそうな気がした。

竹細工やら壁などの内装にせっかく力を入れているのに
安っぽいフローリングが台無しにしていたのだ。

お前は何様だと自問しながら
ご馳走様でした。

かとう清正
〒107-0062
港区南青山1-3-21 1-55ビル2F
TEL03-5411-8298
 11:30~14:00
 18:00~02:00 
土18:00~23:30
日曜・祝日定休 

桜モツ煮定食 ¥1,000(ごはんのおかわり無料!)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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新井 たちばなにて評判の「とん汁」をいただきます

2007-05-09 17:28:36 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

備えあれば憂い無し?

地方ネタは
どうもピンとこないからといって飛ばさないで欲しい。

せっかく写真を撮ってきてしまったので
今日は地方の名店のお話にお付き合いを・・・

とん汁のたちばな。

上越地方では名の通ったとん汁の専門店だ。
場所は新潟県妙高市。
駅で言うと新井という小さな駅にその店はある。



東京の方々の中にも知る人ぞ知るお店で、
ロケバスやら地方巡業の有名人さんやらが
この地方を通過する折に頻繁に立ち寄るお店なのだ。

こちらのお店のウリは屋号の通りのとん汁だ。

先代が九州は熊本だかのご出身で
今から約35年前に九州仕立てのとん汁を改良して
この地でとん汁の専門店を始めたのだそうだ。

今回初めてご厄介になったので
看板のとん汁定食の大¥1,100をライス大盛り+¥150で
注文させていただいた。



やってきたのがこちら。

でっ、でかい!

別に遠近法で大きく見えているわけではない。

とん汁の器と言い、ごはんのどんぶりといい嬉しい悲鳴だ。
田舎の大盛りは全くもって手加減がないのだ。



こちらの自慢のとん汁は少々変わっている。

何が変わっているのかと言うと
具材がたったの3種類だけなのだ。

豚肉、玉葱、豆腐。以上!

越後もち豚がいくら旨いと言っても
たったのこれだけで本当に旨いとん汁が
出来上がるのだろうか?

箸を割り、どんぶりを持ち上げ一口・・・

旨い!

味噌に混じった豚の脂ととんでもない量の玉葱が
テロテロになって搾り出された甘味。
豆腐は味覚が脂と甘味に飽きないように
どんぶり1杯に1丁以上は使っているのではないだろうか?

最初は馬鈴薯も入っていないとん汁なんかと
喰って掛かっていたのだが
流石は行列のできるとん汁屋さんだ。



正直ごはんの大盛り¥150増しは
少々高いと思っていたのだが、
米の量や粒の立ち具合、
仕上がりを見て納得した。

田植えの季節に旨い飯が
喰えるのだから新米の季節ならば
更によだれがダァダァなのだろう。



豆腐の量も信じられないのだが
玉葱はどんぶり1杯で2~3玉程だろうか?

まるで玉葱の味噌煮を喰っているのではと
錯覚する程とにかくとんでもない量だった。



ちなみにこちらのお店

並盛り定食  ¥850
小盛り定食  ¥750
ラーメン   ¥450
とん汁ラーメン¥700

など、決して高すぎるお店なのではなく
単純に大喰い男がいっぱい食べたから
単価が高くなってしまっただけなので悪しからず。

地元の人は自宅の鍋を持参して
とん汁を求めたりと東京では
見慣れない風景にもお目にかかれた。



おひたしは口直しには有り難かったのだが、
あまりの量に直すべき口がありすぎて全然足りない。

追加で¥150で頼めるようだが
久しぶりに満腹メータを振り切ってしまった。

ふぅ。わが家の家訓がひとつ増えてしまった。

田舎の大盛りなめるべからず。

お腹一杯ご馳走様でした。

たちばな
〒944-0007
妙高市栗原2-3-10
TEL0255-72-2450
10:00~20:00
月曜定休(月祝日の折りには火曜休み)

とん汁定食大盛り¥1,250(ごはんも大盛り¥150を含む)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★★

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築地 きくちにて「もんじゃ焼き」をいただきます

2007-05-08 12:04:20 | 銀座・築地・月島 お好み焼き、もんじゃ

今日は久しぶりに銀座、築地ネタを。
しかもグルナビやらでは探せない、
かなりモグリでアットホームなお店を。

長らく私の日記を読んでいただいている方の中には
私の3大メタボリックアイテムをご存知の方もいるはず。

そう!ピザ、タコス、お好み焼きだ。

ここ最近だと新婚旅行の目的が
マルゲリータ発祥のお店に行くことだったりと
記録の端々で片鱗をみせていたのだが
甚平三銃士のひとつお好み焼きの面白いお店を
築地のはしっこで偶然見つけたのだ。



場所は築地の2丁目。

新大橋通りを新富町方面に、
築地駅をすぎたあたりで左折。
高瀬物産のはす向かいにあるのだが
初めて行く場合は到底到達するのが難しいだろう。
近くでお店に電話をするのが一番良い。

実は近くにある有名店、旨いもん屋が満杯で
途方にくれていた折にひょんなきっかけで発見したのだ。

写真ははんぺんチーズ。

焼きはんぺんはめったに喰わないのだが
こんなにもビールと相性が良いのかと驚かされた。



お好み焼きはセルフでも
お店の方に頼んでもどちらでも良い。

こちらのお店で驚いたのは何と言ってもそのお値段だろう。

¥1,000を超えるメニューは皆無に等しく
月島の外れにありそうなアットホームな雰囲気を
お安く築地界隈で味わえる稀少なお店だろう。

実は元々は紙屋さんを営んでいたそうなのだが
息子さんが紙屋ではなくお好み焼き屋をやりたい
というので暖簾を変えたそうだ。

住居が2階でお店は作業場だった
1階を改装してこさえたものなのだ。



今回、お好み焼きを江戸っ子な長女に
焼いてもらうことに・・・

特徴はできるかぎり厚焼きにすること。

中に火を通すために
表面はやや焦げた程度まで火をいれるのだが
焼き上がりの手前でヘラの角で穴を開けるように
空気の通り道を作る。

そうすることで表面はカリッと
中はふわっとしたお好み焼きに仕上がるのだ。



マヨネーズは三連ノズルで
誰でも綺麗に生唾仕様に仕上げることができる。

三連ノズルに狂喜するあまり
鰹節を振りかけ忘れてしまった。

気を取り直して鰹節とソースを更にぶっかけ一口・・・

旨い。企業秘密だという生地が
ソースと抜群に相性が良い。

東京ならば私の中の2強。
吉祥寺の吉祥夢(キッチョム)や
新大久保のおうさか苑には劣るけれども
銀座界隈でならばどれみなんかよりも全然旨い。



鱈腹お好み焼きを満喫したところで
もんじゃを数品注文させていただいた。

写真は見ての通り。

もんじゃは汁となるうどん粉に
醤油を入れるのを薦める店と
ソースを入れるのを薦める店があるが
こちらのお店は後者なのであった。



仕上げに青海苔を振りかけて出来上がり。

もんじゃの良いところは何といっても
同じ釜の飯を喰ってる感をいつ食べても痛感できることだ。

服に付く油の匂いを煙たがらずに
女性にも是非来てもらいたいお店だった。

ご馳走様でした。

きくち
〒104-0045
中央区築地2-5-9
Tel03-3541-7052
17:00~23:00
土・日・祝日定休

平均価格帯¥500~¥700

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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善光寺 角の大丸にて「更科蕎麦」をいただきます

2007-05-07 14:16:07 | 旅歩き(国内・海外で食べる)

連休中に越後の国へ北上するついでで
長野県の善光寺に行ってきた。

私がこのお寺を訪れるのはかれこれ6度目。

門前の藤木庵という蕎麦屋の十割蕎麦を
食べるのを楽しみに足を運んでいるのだが
今回はちょいと異なる様相だった。



それにしても帰省ラッシュの新幹線といい
この善光寺といいすごい人だった。

善光寺には年間600万人もの人が訪れるとのことなのだが
考えてみれば人口の20数人に1人が訪れてしまう数。
本当なのだろうか?

本堂に一番近い三門は現在修復中で
写真は2番目の門の仁王門。



長野といえば私の場合
この善光寺や川中島の戦い、
東山魁夷、りんごなどが挙がるのだが
今一番気になっているのがこちらの旅館。

藤屋旅館だ。

建物は大正12年に建てられた洋館で
国の登録文化財にも指定されている。

世間では大正ロマンな建物だと言われているが
おっしゃる通り。

外見も中を覗いてみても
泊まってみたくさせる匂いがプンプン漂っていた。



善光寺周辺には
長野駅から善光寺に伸びる中央通りを1本外れると
宿坊という20強の宿舎が日本全国から集まる信徒を
精進料理で迎えてくれる。

藤屋旅館とは異なった趣ながら
こちらの方も十二分に泊まってみたい香りが漂っているた。

立派なホームページで
善光寺の歴史やら宿坊の問い合わせ先やらを
紹介しているので気になるむきは読んでみて欲しい。



さて、肝心の腹ごしらえだが
冒頭の藤木庵の十割蕎麦が生憎の売り切れだった。

返す刀で向かった先は仁王門の袂にある角の大丸。
藤木庵が創業1827年に対して
大丸は1700年頃からこの地にあるそうだ。

今の本堂が1707年にできているので
そのちょっと前あたりにできた計算になる。



10分程の並びの末、中に入って驚いた。

鉄火場と呼ぶに相応しい嵐のような光景が
そこにはあったのだ。
私のような観光客が我よと蕎麦を求めて殺到し、
従業員がまさにてんやわんやだったのだ。

蕎麦の風味が強いざる蕎麦にしようか
真っ白な更科蕎麦にしようか迷ったのだが
メニューの順位で天ぷら付きの更科蕎麦を
大盛り¥150増しで注文させていただいた。



更に15分程待たされたが
店の状況を考えると同情が怒る気にもさせない。

ようやく「やってきたのがこちら。

更科蕎麦にしては黒が強いが
ここのはそういう蕎麦なのだろう。



手打ちをウリにしているその蕎麦の実力は・・・

コシはまずまず、
更科蕎麦にしては蕎麦の風味が強い。
嫁がざる蕎麦を頼んだので一口分けてもらったのだが
更科蕎麦の方が風味が強い。

ただし手切りが甘く蕎麦が不揃いなので
何もつけないで食べる分にはまずまずなのだが
辛汁に漬けると不揃いがたたり、
汁の絡みの都合上、喉の奥で辛汁がしつこく感じてしまう。

藤木庵の方が旨いのは明白だった。



海老と山菜2品のてんぷらは揚げ置き。

中央の釣り針のような形をした細い山菜は
何と言うものなのだろうか?

名も知れぬ冷めた天ぷらは
味の方も初体験。

店を出た後も気になり
繁忙をぬって聞けば良かったと後悔した。



東京から僅か1時間半のこの場所は
1泊2日の小旅行でも十分時間を使えるだろう。

藤屋旅館に泊まって善光寺参りをし、
藤木庵で蕎麦を食べ、東山魁夷美術館で
和人随一の芸術に触れる。

新幹線代を含めて旅費は1人3万円弱だろうか?

いいじゃないですか。

今日は東京とは程遠く退屈をされた方もいるだろうが
ご馳走様でした。

大丸
長野市大門町504
TEL026-232-2502
9:00~18:30
不定休

天ぷら更科蕎麦 ¥1,450(大盛り¥150増しを含む)

甚平満足度 ★★★☆☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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青山一丁目 クヌーギーズにて「黒胡麻ペーストカレー」をいただきます

2007-05-02 13:54:51 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

明け方までの悪天候とはうって変わっての快晴。
私が思うゴールデンウィークのイメージに
ぴったりな気持ちの良い日だ。

さて、今日は面白いお店を発見したのでご報告を。

カレーダイナークヌーギーズ。

店名こそもう少し考えろよと
ツッコミを入れたくなってしまうのだが
料理の方にはしっかりと頭を使っていた。



店名からは勝手にクヌギさんという方が
オーナーだと思い込んでいるのだが真偽はさておき
脇の階段から2階に上がらせていただいた。

場所は青山一丁目の交差点を青山霊園方面に。

信号をひとつ渡ったところに
ご覧のフードコート?がある。

以前ご紹介したイタリアンのMIKITAは
この脇道を30m程入ったところにある。



実はこの場所。

以前はフレンチのお店が同じ場所に入っていたのだが
潰れたのか暖簾変えで今のお店になったのか
1年程前にこのカレー屋に様変わりした。

メニューを見て驚いたのが
カレーを選ぶ選択肢の多さ。

この多さという言葉も想像を裏切ってくれる。

カレーの種類だけでなく
ごはん、クスクスやバケット、温野菜を
ルーで食べさせてくれるのだ。

2時間半の熟考の末(ウソです)、
黒胡麻ペーストカレーをクスクスと散々迷った挙句
ライスLサイズで注文させていただいた。



やってきたのがこちらのカレー。

ルーが真っ黒なのは想像通りだったのだが
ライスにふりかけた黒胡麻は灯台もと暗しだった。

付け合せにはカリフラワーとキャベツの酢漬け。
カメラを近づけるだけでも甘い香りが漂ってくるのだが
大丈夫だろうか?



アップで見ると
化石の標本のような見てくれだ。

これは何かといえば
黒胡麻ペーストが凝固したものだった。

興味津々の面持ちで一口・・・

甘い・・・のだが胡麻のしつこい後味を
カレーの辛味が見事に消してくれる。

こいつは面白い!



この甘さは胡麻ペーストと
玉葱なんかだけじゃぁ作れない。

果物を使っていそうだが
リンゴジュースは使っていないんじゃないだろうか?

インデアンカレーの辛味を抑えたものにも
感じる方もいるだろうがよくぞ考えたものだ。



最初にやってきたサラダのドレッシングも
フレンチドレッシングに白胡麻とツナなんかを
併せてあったのだろうか?

とても良い味だった。

キャベツの千切りをライス代わりに
出してくれるようなお店があれば良いのにと
思っていたのだが、バケットや温野菜でカレーを食べる。

いいじゃないですか。

夜のメニューには揚げ野菜やらペンネやらと
違った趣で酒が飲めるのでこちらの方は後述したい。

ご馳走様でした。

カレーダイナークヌーギーズ
〒107-0062
港区南青山1-3-27長谷川ビル2F
TEL03-3796-5511
11:30~15:30
18:00~24:00
日曜・祝日定休

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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神保町 スヰートポーヅにて「中皿ライス」をいただきます

2007-05-01 16:31:13 | 水道橋・神保町・御茶ノ水・小川町・本郷

生憎の空模様、皆様いかがお過ごしでしょうか?
暦とおりの出勤に不満足な甚平です。

私の休みと言えば、
明後日から4日間は越後の国の田んぼを
起こしに行ってまいります。

今日はそんなライス繋がりで餃子のお話を・・・

以前紹介した神保町の「キッチン南海」の前に
かれこれ70年の歴史を持つ餃子屋がある。

スヰートポーヅ。



私とのお付き合いはたかだか10年程度なのだが
東京ではちったぁ名の知れた有名店なのだ。

それにしても餃子は本当に難しい。

特に餡の野菜と肉のバランスが大問題だ。

下手に野菜を入れる位なら
ひき肉と生姜とにんにくだけで作った方が
よっぽど美味しく出来上がってしまう。

とは言えニラや白菜の存在も捨て難い。

こちらのお店ではそんな悩みに対して
ひとつの答えを出してくれている。



いつもならば大皿ライス(餃子16個にライス)に
ライスを大盛りにしてもらうのだが
時間が中途半端なこともあり晩飯を意識して
中皿ライス(餃子12個)のライス普通盛り
¥881を注文した。

ちなみに+¥126で味噌汁付きの
定食にもなるのだが1度だけ頼んだっきり
ずっ~とライスのみで注文している。



こちらがスヰートポーヅの中皿ライス。

新香も申し訳程度なので
本当に餃子とごはんだけで食べる食事なのだ。

体調が良い日や2人で行った日なんかには
大皿に水餃子¥840や天津包子¥787という
小さな肉まんのようなものを注文したりもする。



こちらのお店、
餃子は餡を挟んだだけで
肉汁を逃がす作り方をしているのに対し、
天津包子は逃がさずジューシーな熱々を
饅頭の中に閉じ込める作りをしている。

餡の調理による違いを体感するために
是非試していただきたい。



ひとつの答えというのがこちら。

肉が9割、白菜、生姜が1割程度。
にんにくは使わず、圧倒的に肉で作り上げている。

ひき肉だけで作った餃子が外れにくいように
思い切った配分をしているのだ。



この餡を皮の上部だけ密着させ
両サイドはポッカリと開いたまま焼いて蒸す。

間違いなく肉汁が流れ落ちていると思われるのだが
ご覧のように蒸しあげられた餡はプリッと仕上がり
余計な脂を落としたようにさえ見えてしまうから
ここがこのお店の肝のひとつなのだろう。

皮も鉄板に密着した部分だけは
パリッとしているのだが
両面ともモチモチしている。

旨い。



自ら望んだ控えめな昼食にも
食べるに連れて後悔が込み上げてきた。

大ライスもしくは水餃子も頼めば良かった・・・

新香をいつも以上に噛み締めて
しょんぼり背中を引っさげ地下鉄に向かった。

ご馳走様でした。

スヰートポーヅ
千代田区神田神保町1-13-2
TEL03-3295-4084
日・月曜定休
11:30~15:00
16:30~20:00

中皿ライス ¥881

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★☆☆

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