銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

青山一丁目 あまから忠にて「銀杏がんも」をいただきます

2007-05-31 22:09:27 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

この季節におでんを喜んで喰う輩が
世の中にははたしてどれくらいいるのだろうか?

ハヤシライスとおでんのお店。あまから忠。

青山一丁目の住宅街に佇む
コンセプトも外見的にも普通の人が
寄り付きにくそうなお店だ。(失礼)



場所は青山一丁目界隈で積極的に穿っている
Mamasやかとう清正、MIKITAのある並びだ。
そろそろ順路説明もしつこく感じる頃合なので
気になる方は過去の日記で確かめていただきたい。

店内に入りメニューを捲ろうとするその手を
おでんとハヤシライスどっちにします?と言う
親父のしゃがれ声が静止させた。

店名の如くなのであった。



私は冒頭の通りおでんを、
大盛りもおかわりも¥100なので迷わず後者を選択した。

おでん定食はごはんにキンピラ、
キャベツとキュウリの漬物におでんが7つ。

おでんは汁物と言う訳だ。

来た瞬間に目を奪われたのが
ごはんとキンピラの按配。

キンピラは後述するにせよ
主食のおかわり有料化法案反対な私でさえも
このごはんにならば¥100を払ってでも
おかわりをしたいと思わせてくれる具合だった。



おでん7種は大根×2、たまご、がんも、
ちくわに昆布、にんじんと牛蒡の変わり揚げ。

個人的には昆布をちくわぶなんかと
トレードして欲しいのだが
世の中昆布を外せない人もいるのだろう。



目を奪われたというキンピラ。

写真は相当寄ってるので
牛蒡とにんじんの流麗な細さと
均一加減が伝わりにくいのだが、
今まで食べたキンピラの中では一番細い部類で、
それが美味しさを伴ったものだった。



キャベツとキュウリの塩漬けを
キャベツは千切りのように仕上げている。

面白い。

このようにすると塩が少なくても
旨さが担保できるのではないだろうか?

これはさっそく自宅でも
試してみたいと思わせてくれる一品だった。



さぁ。肝心のおでんだ。

出汁はオーソドックスな鰹節と昆布に醤油を足す。
実家でも慣れ親しんだものだ。

大根は下処理されているが
この下処理がちょいと甘い。
出汁に大根のアクがかすかに移っている。

逆にこれが家庭的な味に仕上げてもくれているのだが・・・



四の五の言わず大好きな大根からいただく・・・

うん。まずまずだ。

出汁が染みて年輪のようにも見える
大根をまじまじと見る。

これぞおでんという瞬間だ。



昆布を平らげてがんもに取り掛かる。

そういえば最近はがんも率が高いなぁと
しみじみと感慨にふけりながら
箸でそいつの正体を暴きにかかった。

運命だ!!!



大きながんもの箸を入れた丁度その先に
たったひとつしか入っていない銀杏が私を待っていた。

しかも普段食べるがんもにはない
見慣れないものも・・・

キクラゲだ。

にんじん、銀杏にキクラゲのがんも。

豆腐の食感とキクラゲのコリッとした食感が
出汁の広がりに変化を与えてくれる。

旨い。

こちらのお店。おでんの出汁に一言申したが
ごはんや脇役達には全く隙がなかった。

こんな季節のおでんと感じる方もいるだろうが
全然問題なし。

ご馳走様でした。

おでん&ハヤシライス あまから忠
港区南青山1-8-13
TEL03-3402-1770
11:30~14:30
18:00~21:00
土・日・祝日定休

おでん定食¥1,000(おかわりライス¥100を含む)

甚平満足度 ★★★▲☆
甚平満腹度 ★★★▲☆

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