銀座の甚平喰い倒れ日記

甚平を愛するサラリーマンの食生活を綴った日記。銀座界隈を中心に東京の美味しいお店をご紹介。

青山一丁目 花・味兆にて「おばんざい」をいただきます

2007-05-25 16:53:13 | 青山・外苑前・赤坂・乃木坂

嫌な天気だ。
いよいよ憎たらしい梅雨に入ってしまうのだろうか?

今日は前々から気になっていた
日本料理を名乗るお店に行ってきた。

花・味兆。

場所は青山一丁目の交差点を墓地方面に
右手にあるホテルプレジデントの
ちょうど裏手あたりにその店はある。



時間が14時に近く
お店の前には夜のメニューが出ていたのだが
最後の客として迎え入れてくれた。

中に入り内装の落ち着いた感じに心地よさを感じた。

日替わりは¥1,260なのだが生憎手仕舞い。
¥2,100のおばんざい御膳なるものならということで
ちょいとお高い昼食をいただくことになった。



最初にやってきたのがこちら。

くりみおからと言っていたのだろうか?
おからをクリーム煮したものに
煮詰めたはまぐりが和えられていた。

これは旨い。程よいクリームとはまぐりの塩気が
おからのもわっとしたパサつきをしっとりと抑えていた。



こちらのお店。

醤油をなんと各テーブルに5種類ずつ揃えている。
仙台・金沢・山口・大分・鹿児島。

左から右へ寒い地方のものはやはり塩度が高く、
南に行くほどまろやかになってゆくのだと教えられる。



先付けには先ほどのおからの他に
マグロの刺身が運ばれてきていた。

写真の色は忠実に出ている。
遠目には一瞬漬けかと惑わされたのだが
食べてみると旨い赤身だ。

この刺身ならば先ほどの5種類の醤油も
つまにこそ使えど全く必要が無い。



バチではなく、ミナミかクロの赤身。
クロじゃないよなぁ・・・とマグロに
思いをはせていると膳がやってきた。

ひじきにがんも、角煮に豆腐、焼き物は鶏だった。



そいつにごはんと赤出汁に新香で一揃えだ。

赤出汁を啜ってみる。

うん。まずまずだ。

赤出汁は麩となめこのものだった。
塩気を柔らかく抑えていてこちらの方も
美味しくいただけた。

ごはんの加減も良い。

とびっきりな米ではないが
2膳をつぶを残さずいただけた。



がんもの方は出汁が良い。

柔らかい味だと連呼しているが
加減の良い出汁は甘からず辛からず
本当にはんなりとしている。



焼き物の鶏は大山だろう。

多すぎない塩を潰さない加減で
食べると時折ピリッと鶏の味を引き立てる。

こいつも旨いぞ。

ここの焼き魚が無性に
食べてみたくなってしまった。



ひじきはもう少し戻しても良い気がしたが
味付けに関してはこれまで同様不満は無い。

写真の通りにんじんと蒟蒻を
わざと立てているのが気付きにくいが
らしさをしっかりと発揮していた。



角煮。

出汁で煮詰められた角煮は
普段食べるこってりとしたものとは
一線を画している。

わかりやすく言えば
肉じゃがのように角煮を作ってみてくださいと言えば
ピンとくるのだろう。



自家製の豆腐が黄色く見えるのは
こちらは豆腐の上に出汁をのせているからだ。

匙ものを嫌う日本料理だが
私は全然気にならない。

大豆がそこまで強くなかったので
これはちょいと出汁に負けていた。



最初に運ばれてきた際に
私は一瞬からすみか!と胸が踊ったのだが
焼たらこだった。

このたらこも刺身同様なかなか良いものを使っていた。
こいつが1本あれば3膳は飯が喰えそうな
私好みの1品だった。



食後には杏仁豆腐と珈琲が出てきた。

杏仁豆腐や珈琲自体は悪くないのだが
煎茶、番茶と茶を変える気配りがありながら
料理の名残を消してしまう珈琲はちょいと感心しない。

もったいない。



帰りがけには女将も板長も店先に出て
客を見送ってくれる。

接客や細かな気配り。
とても良いお店なのだが
珈琲は過剰すぎましたな・・・

後から調べるとこちらのお店は
演歌歌手の松前ひろ子さんがオーナーだとか。

北島三郎親分の縁者のお店で
甚平の北島ファミリー入りも1歩近づいたのかな。

美味しいごはんをご馳走様でした。

日本料理 花・味兆
港区南青山2-4-4南青山コアパレス1F
TEL03-3746-2552
11:30~14:30
18:00~22:00
日曜日定休

おばんざい御膳 ¥2,100(ごはんのおかわり無料)

甚平満足度 ★★★★☆
甚平満腹度 ★★★★☆

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