晴れたら山へ

写真を中心にした山登り、沢登りのブログです

北アルプス:槍ヶ岳、大キレット、北穂高岳 縦走

2022-12-12 09:56:46 | 登山

      北穂高岳から大キレット、長谷川ピーク方面を望む

期日 : 2011年8月6~8日 三日間
参加者: ( L)、Akky、K.IMAI、 K.WATANABE、M. MAEDA 計4名

コースタイム・記録 

8月6日 曇後雨
コースタイム
 松本IC8:00=沢渡8:45~55=(タクシー)=上高地9:15~20―明神10:03~10―横尾(昼食)11:30~12:00―槍沢ロッジ13:20~35―大曲14:30―天狗原分岐15:40―坊主岩屋下16:55―殺生ヒュッテ17:50 
     
時間6:30、距離18.5km、標高差2865-1505=1360m


記録
 昨年は、ジャンダルムに行ったが、ガスがかかり良い写真が撮れなかった。今年は大キレットに行き興味ある写真を撮りたいと思った。
 カーナビの設定がまずく待合わせに時間がかかったが、上高地には予定した時間に着いた。本日の天気予報は12時より雨とのことであるが、明日からの予報が悪くないので予定通り歩くことにした。
 明神、徳沢と森林の道を快適に歩き予定より早く横尾に着いた。ここで食事をしていると予報通り雨が降ってきた。カッパを着けて歩きだす。槍沢ロッジではかなりの雨になり、他のグループはほとんどここに泊まったようだ。

 雨で気が滅入るが、出発する。キャンプ場には結構テントがあった。ここからいよいよ登りとなる。
 ガスで槍ヶ岳が見えず、疲労も出てきてつらい。大曲の上のお花畑でキスゲの出向かいを受ける。
 天狗原分岐付近からさらに急坂になる。沢の冷たい水で元気を取り戻して歩く。岩ゴロのカーブを曲るとヒュッテ大槍分岐の道標が出てきて、すぐに槍の下に殺生(せっしょう)ヒュッテが見えた。もう少しであることが分かったがヘロヘロ。なんとか自分を励ましヒュッテに到着。天気が悪いためお客が少なく空いていた。ピールで乾杯し、おいしいカレーで元気を取り戻した。


        大曲のニッコウキスゲの群落


        天狗原分岐 ガスがかかっている


        ヒュッテ大槍分岐


        坊主岩屋下


        坊主岩屋


        殺生ヒュッテより槍ヶ岳が見えた


        ヘロヘロになりながら殺生ヒュッテに到着  夕食がおいしい


8月7日 晴後曇一時雨
コースタイム
  殺生ヒュッテ5:45―槍ヶ岳山荘6:20~30―槍ヶ岳頂上7:25~35―槍ヶ岳山荘8:00~20―大喰岳8:40―中岳梯子(登り)9:17―中岳9:20―南岳10:25~35―南岳小屋10:40~45―二段梯子(下る)11:15~20―大キレット鞍部2748m11:27―昼食11:30~50―長谷川ピーク12:19~24―A沢コル2784m12:49―飛騨泣き岩峰13:40―北穂高小屋14:40
時間8:55、距離6.8km、標高差3180-2748=432m


記録
  天気が良くなり槍ヶ岳を見ながら元気に登る。小屋にザックを置き空身で槍の穂先に行く。大渋滞なので周りの景色を見ながら岩を登る。小槍や頂上方向は結構迫力がある。大喰岳、奥穂が見えてきて梯子を登ると頂上であった。北穂高、前穂高、ジャンダルムや笠ヶ岳、黒部五郎岳が雲の間より見えた。小槍に登っている人が見えた。すごい。ブロッケンも歓迎してくれた。渋滞する下りの梯子や鎖場を下りて大キレットへの縦走を開始した。


        殺生ヒュッテを5:45に出発、北穂小屋まで縦走 


        槍ヶ岳山荘へ


        槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳


        小槍が大きく見えた


        山頂への梯子の登り


        頂上への梯子を登るMさん


        頂上から北穂方面


        笠ヶ岳


        頂上からはブロッケンも見えた


        頂上にて


        頂上から梯子を下る


        混雑する登りの梯子


        鎖場を下るMさん 



 槍ヶ岳山荘から北穂高岳へ縦走を開始。飛騨乗越、大喰岳、中岳、南岳、北穂高岳と歩いていく。



        岩ゴロの大喰岳山頂 標高3101m


        中岳山頂へ二段梯子を登る


        中岳山頂 標高3084m


      中岳より南岳へ 少し見えるようになってきた


        南岳山頂 標高3033m  またガスが出てきた


        南岳山頂


        南岳小屋で一休み 


 南岳小屋を過ぎて大キレットへ下る。始めは緩い下りであるが、獅子鼻岩を過ぎて急な岩坂を下り、鎖を頼りにさらに下る。次の二つの梯子を、13m程下って大キレットの鞍部を歩く。振り返ると下ってきた岩稜がそびえている。ここから岩稜を登ると長谷川ピーク。山頂から両側が切れ落ちた鎖のあるナイフエッジを下るとA沢のコルに着いた。途中で雨が降ってきたのでカッパを着けた。雨は強くならず風もなくて良かった。振り返ると長谷川ピークが鋭く尖っていた。しっかり鎖があり皆余裕で下った。


        南岳小屋より獅子鼻岩を経て  大キレットへ下る


        南岳からの下り


        鎖場 標高2870m付近


     鎖場を下る 2870m付近


        鎖場の連続 2860m付近


        2850m付近 上段の梯子 7.5m 


        下段の梯子 5mを下りてトラバース


        岩ゴーロの狭い稜線を下っていく 後ろに下って来た岩が見える 2760m付近


        大キレット鞍部 2748m から降りて来た方向を振り返る


        大キレット鞍部から長谷川ピークを登る


        長谷川ビーク山頂(現在地)より緩いナイフエッジを下る 人がいる所から鎖あり 慎重に下る  


        長谷川ピークナイフエッジの鎖場を下る 余裕のAさん


    長谷川ビークの長い鎖場を下る 下りると桟道がある。スタンスは結構ある 下りるとA沢のコル 


        A沢のコルより長谷川ビークを振り返る


        A沢のコルより飛騨泣きへの登り ガレ


        飛騨泣きへの厳しい登りからA沢のコルを振り返る


        飛騨泣きへの登り


        飛騨泣きの鎖場  前のグルーブが登っている


        飛騨泣きのステップと鎖場 (親切)
          

      飛騨泣きより北穂の小屋が見えた 

 ここで4人のグループに追いついてしまった。追い越すわけにもいかずのんびりと飛騨泣きへの岩坂を登る。大きな岩がそびえる飛騨泣きの岩壁となった。ステップと鎖が付いているが、腕力のない女性には厳しいと思われた。ここで足がすくんだ人がいて困っているグループがいた。メンバーがスリングを渡して励まし通過を助けた。岩壁を登りナイフエッジを鎖につかまり通過する。雨で濡れて滑りそうな所もあった。前のグループの男性は、ステップの岩を踏み外し危ない所であった。我々のメンバーは余裕を持って通過。飛騨泣きの岩壁から北穂高岳小屋がはるか上に見えた。

 ここからやや緩い北穂北壁の登りとなる。前のグループの後についてゆっくりと登り、いやになる頃14:40にようやく北穂高岳小屋に着いた。振り返ると通過してきた厳しい道が見えた。無事に通過できて安心した。予定した時間通りであった。小屋のテラスで見ていたら飛騨泣きで苦労していたグループが思いのほか早く到着した。気になっていたのでホッとした。小屋は思いのほか混んではいなく快適であった。


      飛騨泣きのナイフエッジのトラバース 鎖がしっかりある 足のステップもあるので一段下がって通過


        北穂高への急登


        北穂高小屋からキレットを振り返る


        北穂高小屋に到着


        前穂高と北尾根を望む 

8月8日 晴
コースタイム
  北穂高小屋5:25―北穂高岳5:30―南稜分岐5:40―鎖場6:05―休憩(2805m)6:30~40―鎖場6:50―涸沢小屋7:40~8:05―横尾10:25~35―明神12:25~35―上高地13:05~10=(タクシー)=沢渡13:30~45=休憩(そば屋,杣ノ屋)13:45~14:20=白骨温泉15:00~16:00=国道158号16:20=松本IC17:10    
            
時間7:45 距離17.8km、標高差3106-1505=1401m

記録
  常念岳からの日の出や、滝谷からキレットに押し寄せる滝雲、いつか登りたい前穂北尾根や奥穂高岳、深く切れ落ちた大キレットに別れを告げて北峰から南峰、南稜を下った。


      常念岳からの日の出


        日の出


        大キレットにかかる滝雲


        北穂小屋の上が北穂高岳山頂 標高3106m


     北穂高岳からの展望 前穂、奥穂、シャンダルム、涸沢岳


        槍ヶ岳、中岳、南岳、大キレツト最低コル、長谷川ピーク、A沢コル、飛騨泣き


        前穂北尾根 

 南陵を涸沢小屋、横尾に向けて下った。


        南陵分岐から涸沢へ


        奥穂、奥穂小屋、ジャンダルム、涸沢岳を望む


        2960m鎖場を下る


        2900m屏風岩、北尾根、下に涸沢ヒュッテが見えた


        2770m鎖場を下る


        同じくガレ場を下る


        2600m黒ユリスラブを下る。 


        2500m付近 


        涸沢小屋が見えてきた


        ガレを下ると


        涸沢小屋に着いた 大休憩


        涸沢カールを見下ろす涸沢小屋


        奥穂、奥穂山荘 涸沢岳が見えた


        屏風岩西の登山道から


        本谷橋に着いた


        屏風岩正面壁


        横尾のテン場に無事到着

 涸沢カールや奥穂の小屋を見ながら下る。途中長い鎖場があったが難しくはなかった。岩ゴロの道を下り森林限界に入ると道も緩くなり涸沢小屋に着いた。展望がよく一日のんびりしたいところである。
 この後、屏風岩の大岩壁を見ながら横尾、上高地と下った。時間がかかったが白骨温泉に寄って汗を流した。


感想
槍ヶ岳から大キレット、北穂高を歩いて   K.IMAI 
 
 上高地から殺生ヒユッテまでは長く一日がかりであった。又途中雨の出迎えとなる。翌日の槍は渋滞ではあったが天候もよく感動の出発となった。大喰岳、南岳へと進むうち今までの山行とは違った険しさを感じた。それが魅力でも有り気持ちを湧き立たせてくれた。
 大キレット手前で雷また雨となったが何事も無く渡り終えた。そこから望む垂直に立ちふさがる北穂高岳頂上には長い時間がかかったが、4人手を取り合って喜びあい、目的を達する事が出来た。
 翌日の下山も長く楽ではなかったが、白骨温泉の湯が疲れを取ってくれた。        



         槍ヶ岳、大キレット、北穂、涸沢小屋 縦走ルート




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