太郎義信と今川家の息女・綾姫の婚儀の後に村上討伐を実行すると宣言した晴信。
これは『今川』ブランドを最大限に利用した勘助の策略。
これが功を奏したのか安曇野の合戦後は、続々と村上方の支城が武田家に寝返ります。
この武田の快進撃に村上義清は越後の長尾家に落ち延び勢いを立て直そうと判断。
それにしても村上義清・・・。
いきなりザコキャラに転落したな。
武田がレベルアップし過ぎて、中ボスであった村上義清はもはや易々と倒せる敵キャラになってしまったんですね~。
しかも義清は越後の援軍を得て出陣してきたのに、
「村上勢は一度は勢力を取り戻したものの、武田家の反撃に遭い敗れました」
というナレーションで終了!
あの3ヶ月間の復讐劇は永島敏行の
「うおおおおおお~~!」
という咆哮で終わり。
ダンカンと同じ終わり方です。
笑えます。笑えますよ、このぞんざいな扱い。
もう村上シーンに金をかけたり、ドラマの尺を割いたりしたくない、というNHKスタッフ陣の思いが伝わってきたシーンでした。
時代は変わるものです。
この後、村上義清は川中島の戦いに2回参加し、結局何もないまま71歳で死亡。奇しくも晴信と同じ年に亡くなっています。
で、今回の合戦で一番割を食ったのは馬場信春でしょう。
逃した相手(ヒサ)に唾を引っかけられるとは。
でも、信春も流石は百戦錬磨の器量人!
なんだかカッコイイ台詞を言ってその場をやり過ごします。
合戦シーン以外の見所は、若者2人が丁稚奉公から本格的に社会人デビューしたことでしょうか。
その2名とは春日源五郎と飯富源四郎。
春日源五郎、改め春日虎綱は最初から『弾正』を(おそらく朝廷の許可なく)名乗っていたのですね。初めて知りました。
対する飯富源四郎、改め飯富昌景は官位を名乗っていないというのに。
この差は何なのでしょうか。
そして今回も生き残った平蔵とヒサの夫婦。
平蔵っていつの間にこんなに逞しい男に成長したのでしょうか。
琉河としては彼を応援したい反面、「宮本武蔵」でいう本位田又八みたいな最後まで成長しないダメキャラでいて欲しかったなぁ~と思ってもみたり。
誰も彼もが立派な武将になってしまっては、キャラ比較にメリハリを感じないし、緊迫感が漂う中で一息つける場面が無くなってしまう。
次週から『風林火山』で一番のメインイベント川中島の戦いが始まります。
ラスボス長尾景虎が動き出し、それに対して勘助はどのような策を用いて立ち向かうのか。
いよいよ物語は佳境へと突入しました。
『風林火山』クラブに参加しています。ドラマについて、もっと語りたい方は是非ともご参加を。(バナーをクリックすると詳細をご覧いただけます)