必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【功名が辻・感想レビュー】功名の果て

2006-12-03 21:53:49 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》
一領具足に対する対応の意見の不一致により、熟年離婚の危機を迎えてしまった山内夫婦!
今回は、その夫婦の『それから』が描かれました。

OPクレジットで六平太と新一郎のテロップがあったので、「なんだろう?」と思っていたら、死体のシーンでの登場でした。クレジットVIP席も空欄だったので、六平太のテロップをそこに表示すれば面白かったのに。

前回に引き続き、一豊様に罵詈雑言を浴びせる千代。
「京より拾を呼び寄せよう」
と言い、何とか千代の機嫌を取ろうとする一豊。
千代はその後、新右衛門の許を訪ねますが、そこでも千代の意見は反映されず。新右衛門はあくまで一豊の肩を持ちます。(主君と一緒に泥を被るつもりでいますから当然なのですが・・・)
「それがマツリゴトか・・・」
と言い残し、千代は山内家を去ります。

そんな千代の許を訪れたのは、な、なんと
き、キリちゃん!
室井滋はどうした?ん?
と思っていたら、拾でしたか。(ワザとらしくてスミマセン
拾は山内家を去った後、湘南という名をもらい立派な僧侶として暮らしている模様。
キリちゃ・・、じゃなかった湘南と暮らし始める千代。まだ心の傷は癒えません。そして、そんな母に湘南は
「自分の犯した罪を嘆き、最も悩んでいるのは父上ではないか」
という様なことを告げます。おお、千代ですら理解できなかった事をあっさりと、さり気なく諭します。さすがは15歳で(以下略)。

そ、そしてあの黒田如水が登場!
秀頼の誕生と共にひっそりとフェイドアウトかと思っていましたが、こんな大役が残っていたとは!さすがは寄り道が大好きな大石さん。よくやってくました。
もうね、最終回間近までも播磨灘物語を引っ張ってくるとは思いもよりませんでした。
そして何故か反徳川の危険人物となっているクロカン。なんて素敵なダーティヒーロー。伊達や島津を差し置いて黒田如水が反徳川の最重要事物になっているとは!さすがは豊臣家の大参謀。
世の中のクロカンファンとモアイ斉藤洋介ファンには涙が出るほど嬉しいサプライズではないでしょうか。
なんでもこのドラマの世界ではクロカンが島津、加藤清正、長宗我部らと手を組んで大乱を起こそうと企てていたそうです。さすがは現在の某人気脚本家と一字違いのニックネームを持つ軍師様。注:黒田官兵衛のニックネームは琉河が勝手に決めました物凄い企画力です。どうせなら、ウソでもいいから空いた左手で何か仕出かして欲しかったです。
ところで、井伊直政はタフですね~。鉄砲傷はもう癒えたのか?

一方、土佐では一豊が仮病を装って千代を城へ迎えます。
そして、いつの間にか仲直りをしてしまいました。
「ひどい!」
とキリちゃんが言っていたのが何だか笑えました。
ともかく、この一騒動のお陰でこの2人はケンカしたけど仲直り!という結末に収まりました。
先週、物凄い勢いで一豊様に罵詈雑言を浴びせていましたが、案外簡単に元の鞘に納まりましたねぇ。やはり、時間が足りなかったのか。

それよりも高台院様は悲しいことに痴呆が始まってしまった模様です。
「あの人が死んで10年
あまりの悲劇に訂正もすることが出来なかった千代。これってワザと大石さんが言わせているんですよね?勘違いじゃないですよね?夫を亡くしたショックで時の流れが感じられなくなってしまった妻の悲劇を表現しているのですよね。全く持って、大石さんの脚本の深さには感心させられてしまいます。
そして大坂城は淀殿の思うがままにされてしまいます。あの猛将、福島正則ですら片桐且元みたいな役割を担わされてしまっています。
この淀殿の顛末は次週語られる様子です。

さて、次回とうとう最終回。
家康は嫡男・秀忠に将軍職を譲り、立場が危うくなった豊臣家!
さあ淀殿、そんな家康の仕打ちにどう出るのか!
そして視聴者はもう一度、徳川家康のピンクフンドシを見ることが出来るのか!

倒れた一豊様が最期に千代に託した言葉とは!?
全ての収束は「永遠の夫婦」にて。