必然的なヒストリー

クソムシが歴史系映像の感想を書いたり、妄想キャスティングしています。このブログは純度の高い自己満足で構築されています。

【功名が辻・感想レビュー】ガラシャの魂

2006-10-22 21:30:31 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

①山内一豊が徳川軍に付く事を決意
②石田三成が徳川軍に付いた武将の妻子を人質に取ろうとする
②細川ガラシャの最期
この3つがメインであった今回。

「義の人」として描かれている石田三成が②のような行動を取る事について、このドラマでは彼がどのような心境を経て、この策を実行に移すのかと楽しみにしていましたが当たり前のように妻子を人質にとっていました。彼が焦るあまり極端な事をしでかした事実のみ、伝わりました。これは三成の失策であり、この策は効果が表れるどころか諸武将に反感を与えてしまいます。
これは琉河の私見ですが、三成のいう「義」とは豊臣家へ忠誠を尽くし、完全なる滅私奉公、従わない奴は敵であるという意味合いを指していて、弱気を助け強気を挫くという様な、いわゆる「正義のヒーロー」ではないと思うのです。このドラマでは、今まで三成という人物を後者の様な存在で描いていたのに、いきなり前者のような存在へと変わってしまったことに違和感が。
前者的な考えを三成が持っていたとすると
豊臣をないがしろにする徳川に付く者はワルであり、そいつ等にどんな裁きをしても許される
と彼が思い、「徳川に付く武将の妻子もワルの一端であり、人質に取られても仕方が無い」という結論にたどり着くのも必然的なわけです。だから、そのような人物として最初から描けばいいのです。無駄に律儀で正義感の強い人として描くから違和感が生じるのです
もっと言えば、三成そのものの存在が豊臣家の癌だという様な描き方をしても良かったと思います。
「皆の者、豊臣の為に忠誠を尽せ!」
と三成が学級委員みたいな口調で諸武将に訴えたところで、彼より古くから秀吉に仕えていた加藤清正らは納得がいかないのですよ。だから秀吉薨去後、家中が分裂したという面を強調しても良かったのでは。
ドラマの話とはかけ離れますが、三成は秀吉が薨去した時点で自分の時代は終わったと悟るべきだったと思います。後世、柳沢吉保が徳川綱吉の薨去と共に隠居を申し出たように、三成も五奉行の立場に執着せずに後事を黒田如水辺りに任せて、佐和山に隠居すべきだったのですね。徳川家康を敵と見なして早くから危険性を訴えていたのは見事ですが、如何せん自分の人望の無を理解していなかった事が失敗の要因でした。三成さん、恨むなら主君の豊臣秀吉を恨んで下さい。
石田三成の所見については次回も述べて行きたいと思います。今回は、この辺で。

話は変わりますが、どうすれば豊臣政権を維持出来たのか?考えてみますね。
答えは「出来ない」としか言い様がありません。この時点で、維持できる方法が思いつかないのです。前田利家も没しており、上杉景勝も家康に対抗できるほどの戦力はなく、毛利輝元は祖父の遺産を食い潰すだけで腰が重いし、宇喜多秀家は諸将から人望があったものの政治面は疎く(家臣団の亀裂を招いている)、とてもではないですが家康に対抗できません。残りの五奉行なんてもっての他です。必然的に徳川家の天下になっていたことは間違いはありません。

やはり、秀吉の対徳川に対する認識が甘かったのですね。では、今度は秀吉はどうすれば良かったのか、考えて見ました。
①北条を滅ぼして、家康を関東に封じ込めた時点で、茶々を家康に押し付ける。
②断るようなら、「織田の姫君をないがしろにするか!」とイチャモンをつけて合戦へ。家康が茶々受け入れを受諾したならば、方広寺並のイチャモンをつけて、やはり合戦へ持ち込む。
何とかして家康を倒す(怪しい伊達は奥羽にて留守。主力は上杉・細川・宇喜多・池田・蒲生ら)
④秀頼は誕生するはずが無いので、関白は秀次に。茶々が生きていれば、織田信雄に押し付ける

これで良かったと思います。③の家康退治が成功していれば、唐入りしようが何しようが豊臣政権は安泰だったのです。秀吉が唐入りした場合は、三成が清正らに暗殺されるのみで事は収まり、秀次が関白として高台院に操られながらも職務をまっとうし、幕府的な機能が完成され危うい綱渡りで何代かは続いたはずです。秀吉が内治に専念していた場合は、摂関政治の再来が訪れたはずです
③が失敗した場合は豊臣政権の維持はムリです。例え、秀次が生きていたとしても彼には諸将をまとめる事が出来ず、公家となり天皇に侍るしか道が無いでしょう。諦めて必然的な出来事に身を任せましょう。

で、ようやく本題。
一豊が徳川に付くかどうかがドラマの焦点のはずなのに、何故か今回のメインは細川ガラシャ。
で、そのガラシャさんは槍につかれて昇天。
死んだらどうなる」とか「死んだら驚いた」とか副題が付きそうな、この「ガラシャの魂」というタイトル。ガラシャさんがここで死を選んだ理由の一つに
細川忠興はガラシャの側に他の男が近づくことを許さなかった。その執着ぶりか加速し、彼女の外出すらも認めなくなった。だから、ガラシャは一人屋敷に取り残され、「他の男」である三成勢の前に顔を出すわけにもいかず、夫に操を立てて、シを決心
という、切ない説がありますが「功名が辻」では、見事この説を採りましたね。本当に不運な人生です。忠興は妻の人生を何と考えているのでしょうか。人格が破綻しています。ちなみに、この男はガラシャに挨拶をした植木職人を斬っています。愛妻家とかいう次元ではありません。それでもって、有事の際には死を選べだと
忠興が一緒にガラシャを籠に乗せて、戦場へ連れて行き、彼女専用のスペースを陣中に確保しておけば済む話だったんですけどね。なんという身勝手な男だ
ところで、嶋田久作さんを小笠原役でゲスト出演させるのは勿体無いような気がします。スタッフは余程、ガラシャの人生(というか長谷川京子さん)に力を入れているようですね。

一方、山内家では康豊が安宅の関みたいなイベントを起こして、掛川から千代の許へ。神主に化けた康豊を六平太が泣きながら棒で叩いたら、面白かったのですが。ついでに代官が石橋蓮司だったらもっと面白かったのに。って、康豊に付いていた人がスルーされてカワイソウ。地味に盛り上がるところなのに、手柄を康豊に奪われてしまいました。
ところで今回、千代が増田長盛に啖呵を切ったシーン。千代ちゃんカッコイイ~ッ
「私が生涯を捧げる人物は、天地ただ一人」
一度でいいから言ってみたいセリフです。

そしてやっぱり、ガラシャの処へ行ってしまった康豊。
彼女の処に行く暇があるのなら飛行機恐怖症を直す事に専念しましょうよ。
それにしても、ドラマの展開が予想通りで見ていても面白くな・・・。
彼の説得も空しく、ガラシャさんは夫の為、細川家の為にその人生を捧げました。

話は主題の山内一豊の話へ-
一豊様が家康饗応の場で「金ヶ崎の退き陣」の話を持ち出したのは意外でした。
なるほど、これは上手い理由付けですね。
「命を救われた恩義がある」
いかにも一豊様が言い出しそうな事です。
これが引き金となり、千代の手紙で毛利家の分裂(安国寺坊主と吉川広家の対立)を察知し、家を守るため」という中村一氏と同じ理由で徳川家に付く事を決意。
ようやく決意しました。結局、背中を押したのは千代だったのですね。それにしても、毛利家の分裂が決め手になるとは・・・。視聴者の立場から言わせてもらうと、「毛利家」というのが、どのくらい重要な立場なのかという事を丁寧に説明して欲しかったですね。というか毛利家を出せ!配役を勝手に決めてやる!(実は配役は決まっているのですが、琉河の脳内キャスティングということで
毛利輝元・・・長塚京三
安国寺の坊さん・・・佐野史郎
吉川広家・・・沢村一樹
ふう、気が済みました。
それにしても徳川に付く動機付けがイマイチ弱いですね。2~3週このネタで引っ張った挙句、案外アッサリと「家のため」とのたまって徳川方へ。肩透かしを喰らった気分です。結局、口では格好良い事を言っていましたが、ただの優柔不断だったということですね。でも、これで全て、千代の思惑通りに事が運びましたね。良かったね、千代ちゃん

次週、いよいよ関ヶ原へ。
千代が危機に晒されていましたが、さてどう切り抜ける!?

(お詫び)
今回、楽天さんのブログを使用なさっている方には、私の記事の中にNGワードが含まれている為か、トラックバックを送信することが出来ません。トッラクバックをして下さった方にはこの場を借りてお詫び申し上げます。


【功名が辻・感想レビュー】大乱の予感

2006-10-15 21:30:57 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

石田三成と徳川家康、今夜のご注文はどっち!!
という展開で始まった今回。

物語もいよいよ佳境に!
というわけですが、まだまだ天下分け目の大戦は始まりません。大石さんも焦らしがウマイですね~。上川さんと仲間さんの次は西田敏行さんと篠井英介さんの熱愛報道でも流して、お茶の間を賑わせて下さい。

では、本題。
今回のテーマは堀尾吉晴の隠居、中村一氏の最期と一豊と苦楽を共にしてきた親友との悲しい離別でした。
意外だったのは「仏の茂助」と言われた吉晴がさっさと徳川になびき、利己的だと思われていた一氏が
「家康なんぞに付かんわ~」
男気を見せていたこと。しかし、彼も「家は潰せぬ」と言って家康方に付くことを決意。おそらく余命幾ばくもない事を悟ったので、己の意志を突き通すよりも残される家族のことを考えて、家康方に付く事を決意したのでしょう。今回の一氏は格好良かったです。必ずしも正義が正しい選択かどうかは分からない。一氏の苦渋の演技が良かったんです。
中村一氏、最初で最期に良い仕事をしたなと思いました。田村さん、お疲れ様でした。
堀尾吉晴にも、このぐらいのエピソードを見せて欲しかったです。今までの温和な彼の正確を考えると細川藤孝並みの乗換えの早さに違和感を覚えました

当然のことながら、徳川サイドのシーンも多かった今回。
「利家とまつ」のオマージュ的なエピソードも出てきましたね。あれ、伊藤英明と松嶋奈々子は?何なら二役で成宮さんを出演させても良かったんだよ
そこら辺のエピソードはサクッと終わり、前田家に肩透かしを喰らった家康の次のターゲットは五大老の一人にて、軍神・上杉謙信の息子、上杉景勝へ。
その上杉家の重臣・直江兼続役に矢島健一さんですか。う~む、良い役者さんなんですけどね。この役にはサプライズゲストを起用して欲しかったところ。「白い巨塔」繋がりで行けば、江口洋介さんがまだ出演していないんですけどね。さすがにそこまでの予算はありませんでしたか。
今回チラッと出てきて家康に何かを囁いていた五奉行の一人、増田長盛。よく見れば「棟梁」の不破万作じゃねーか。お前が得意の手抜き工事をしてくれたお陰で豊臣の「」はメチャクチャだよ!

そういえば淀殿も秀吉の薨去と共に、存在感が段々と薄くなってきましたね。
私の人生ってなんなんだろう・・・
って。何でそんな急に切ないキャラになってしまったんですか。アノ伝説的な電波ぶりを最終回まで披露して欲しかったのに。でもね、ネタ探しの視点ではなく、彼女の内側からの視点で考えると気持ちが分かるんですね。確かにそうなんです。人生最大の目的を果たしてしまった今、彼女は何を生き甲斐にしていけば良いのでしょうか。「秀頼の成長を生き甲斐に」というのは「功名が辻」における淀殿の役割とは違いますし。まるで、青い鳥のようです。あなたのし~あわせ~、見つけ~て欲し~かった~♪。まさにワンダーリン・デスティニーです。

そして、肝心の山内一豊。掛川にて家康を饗応した一豊。病をおして現れた一氏の意見に揺れ動く一豊。心の底では家康には付きたくないけど、千代に「お家の為にじっくりと」とまるで「家康に付けよ」と言わんばかりにせっつかれる一豊。
さあ、彼が選んだ結末とは!?

次回、「ガラシャの魂」!彼女の運命は!・・ってこのテンションの高まりに水を差すようなタイトルですね。ガラシャのエピソードは出してもいいけど、タイトルにするのはどうかなぁ。


【功名が辻・感想レビュー】三成暗殺

2006-10-09 11:29:30 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》
「戦国自衛隊・関ヶ原の戦い」(主役・反町隆史)みたく、このタイトル通りに石田三成が本当に暗殺されてしまったらどうしようか・・・と心配した回でした。

で、オープニングクレジット。登場人物がスッカスカ!やはり大河ドラマは終盤近くになると登場人物が極端に減りますね~。
と、ここで呑気なことを言っている場合ではありません!
なんと浅野ゆう子さんの役名が高台院(寧々)となっているではありませんか!!
北政所という役名をすっ飛ばしていきなり高台院!なってないぜ、スタッフどもよ!

今回の内容は「葵徳川三代」とだいぶ被る部分がありましたね。
清正・福島らの武闘派と三成・行長らの官僚派の対立に家康がちょっかいを出すお話でした。本当は前田利家が両者を繋ぐキーパーソンだったはずですが、唐沢さんはサプライズゲストなのでナレーターにて亡くなったことになっています。三成を擁護する者は(このドラマでは)日本にはおらず、帰国した者達は三成が豊臣政権を牛耳っているように見えています。これが清正らの逆鱗に触れたようで。
この原因は察するに秀吉が五奉行筆頭・石田三成という人物に権力を集中させてしまったこと。この手の融通の効かない人物には、温和な性格を持つ人物を補助として付けないとマズイですね。これは秀吉の人事ミスですね。豊臣家にとって痛恨の一撃です。

秀吉の死後、やりたい放題の行動に出た徳川家康。さすがはピンクのふんどしで世の中の女性ファンを虜にした徳川家康。やることが違います。中老達の弾劾にものらりくらりとかわす家康。遂に己の野望を表面に出し始めましたね。おなじみの「大老に物申すか!」というセリフも出てきましたし、琉河としては満足です。

命を狙われた三成が家康の許に逃げ込みますが、その理由は家康が作中で丁寧に説明口調で語ってくれたので助かりました。実に分かりやすいですね。家康にとっては共通の敵を作っておいた方がいざという時に一致団結しやすいですからね。まるで現代社会の縮図を見ているようです。
しかも、共通の敵である三成は豊臣家とは関係のない存在となっています。やるね、家康。豊臣家から放逐することで三成は豊臣政権から離れ、孤立無援に・・・。と、この辺は例によって千代様が解説してくれましたね。何でもお見通しの千代様。もう、この物語のクライマックスは千代と家康の一騎打ちでいいんじゃないのか。
で肝心の一豊さん、アナタはこう言いたいわけですね。
「医者はどこだ」

今週の「何で今更出てくるんだ」賞生駒親正に選ばれました。アンタは以前から堀尾・中村と一緒に中老として活躍していたんじゃなかったのかい?池田恒興と同様に出演させるタイミングを間違えてしまったキャラだと思います。

来週は、家康が言い掛かりをつけて上杉討伐に出陣します。ということは・・・、そういうことですね。時期的に一豊の親友のあの人の寿命が尽きますね。予告でチラッと流れていましたが、それがそのシーンなのでしょうか?(代名詞ばかりで分かり難くなってしまい申し訳ありません)。

【功名が辻・感想レビュー】秀吉死す

2006-10-01 21:23:26 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

太閤・豊臣秀吉薨去。享年63。

前回から3年の月日が流れましたが、凄い老け様で驚きました。
しかもオープニングでの秀吉の粗相。ある意味リアリティがありすぎて、普通なら引いてしまうところですが大石さんの細かい演出に拍手。琉河はあれで良かったと思います。呆然と立ち尽くす秀吉の演技・・・。周囲の人々の無言のリアクションも良かったです。

何かと話題になっていた前田利家役の唐沢寿明さんもサプライズ出演した今回。役割が秀吉の介護だけとは!
「はいはい、おじいちゃん、こちらですよ~」
って。なんと!これから来る高齢化社会に警鐘を鳴らす為だけに唐沢さんを起用したのですか!

肝心の秀吉ですが、淀殿とのやり取りは流石に可哀相に思いました。
淀様、アナタ本当に秀吉が嫌いだったんですね~。秀吉に体力も気力が無くなったと見るやいきなりキツイ一言を。
臭い
泣きたくなる気も分かる気がします。廊下ですすり泣く秀吉。そこまで描く必要があるのか、と思いました。切ないです。切ないのですが、これまでの秀吉の所業を考えると・・・。自業自得ではないか・・、という気もします。
難しいところですね。
今回だけを見れば秀吉は哀れな老人として観る事が出来ますが、今までの旭姫や秀次など身内にした事を考えると因果応報だという気もするのです。
ところで今回、淀様の所業はこの程度では済みません。

場面は変わり、山内家のエピソード。
世継ぎの子がいないことを案じた千代が侍女を一豊にあてがいます。(下品な言い方ですが、ボキャブラリーが貧困なので、この表現以外思いつきませんでした
にも関わらず、一豊は侍女に目もくれず貞操を千代に捧げます。
そして、
「実の子を諦めた。文句のある奴は山内家から出て行け!」
と啖呵を切った一豊様。夫としても人間としてもグッジョブです。
これは琉河にとっては好印象です。

そして場面は再び、豊臣家へ。
「わしゃ怖い、わしゃ怖い、死ぬのが怖い」
そう言って寧々にしがみつく秀吉。あくまで人間としての感覚。信長の超然とした最期とは対照的でした。いくら権力を得て社会的に高みを登っても、やはり死ぬのは怖い。
「権力も手に入れたし、やりたい放題やったし、いい人生だった」
とは思えない様子。いや逆か。権力を得たからこそ、死んでも死に切れないのですね。社会的地位を得て、当代随一だった者が考えるのはたった一つ。
次世代以降の家名の存続。
自分の築き挙げた天下が崩壊するのを恐れて「死ぬのが怖い」と言っている様子。いつも琉河は「残りの人生は消化試合」と考えて暮らしていますが、こんな私でも死ぬ瞬間はやっぱり「死にたくない」と思うのでしょうかね。
と哀愁を漂わせて、このままフェイドアウトですか、秀吉さん、お疲れ様と思いきや。

その夜、やっぱり出てきた淀様
ここから恐怖の一幕が始まります。
「私は市じゃ。サルよ、サル。これからは織田家の天下となる故、安心して逝きなされ」
耳元でそっと囁く淀様。もうHPがゼロに近い太閤殿下になんてことを!
しかもこれだけでは満足できなかったのか、トドメの一発を。
早う逝きなされ
スカイハ~イ!釈由美子はどこ?
「お逝きなさい」
ってアナタ。「逝きなされ」と「生きなされ」では音は一緒でも、意味は180度違いますよ!
悪女とかそういう次元ではありません。人の道を外してしまいました。彼女の軌道修正の方がよっぽど難しそうです。
その明け方未明、秀吉死す。トドメは淀様がさしました。
なにわのことも 夢のまた夢

秀吉の訃報を聞いた家康はフンドシ一丁で狂喜!浜ちゃんの裸踊りを訪仏とさせるシーンでした。
「待った、待った、待ってたんだよ~~~」
感極まって涙が流れてしまうほど、この時を待っていたのですね。
鳴くまで待とうホトトギス。いよいよ家康が動き出します。

秀吉の死を本気で悲しむ者はほんのわずか。堀尾、中村ですら「悲しみ」というよりは「これからどうなるんだ」という思いの方が強そうです。三成と寧々ぐらいでしたか、ドラマで涙を流していたのは。一豊が涙を流すシーンは見られませんでしたが、おそらくあの後、号泣していたと思います。

秀吉の死んだ朝に一豊の許に届いた秀吉の声。
信長存命時の気さくで人たらしが上手い「藤吉郎」だった頃の秀吉の声。
これは大河ドラマに有りがちな主役の特権(本人が死ぬ時に主人公に何故か幽霊となって別れを告げる。ジェームス三木氏の常套手段)ではなく純粋に死ぬ間際に秀吉は若き頃の自分を取り戻せた、ということをアピールしたかった製作側の演出と考えたいです。


次回、加藤清正、福島正則、細川忠興らが三成の命を狙います。そして、危機を感じた三成が取った行動とは!?
とうとう最終章の幕開けです!


【功名が辻・感想レビュー】関白切腹

2006-09-24 20:59:31 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》
今回、とうとう秀次の出番が終了しました。
潔すぎる程のその御最期!
それが、関白としての最後の務めじゃ
という成宮さんの言葉に思わず目頭が熱くなりました。
今回、成宮さんの演じた「秀次」は今後、大河ドラマや時代劇で「豊臣秀次」を描く上で新たな道標になるといいなぁと思います。ドラマ功名が辻では判官贔屓という言葉がそのまま当てはまる程、秀次寄りに描かれていましたが結果的に大成功だったと思います。原作ではどのように秀次が描かれているかは存じませんが、大石さんは良い仕事をなされたのではないでしょうか。
いや正直、琉河が成宮さんのコアなファンということを差し引いてもこのドラマにおける秀次の存在は大きかったと思います。

そして、その直後に出てきた秀吉と淀殿の顔面アップシーン。やめてくれ。
特に秀吉のアップはきつかったです。
そして今回も名言を残してくれた淀様。
聚楽第に残っている者を一人残らず成敗なされよ
うほっ!アンタが黒幕だったんですか。そんなに血がお好きですか、淀お嬢様!
そして秀吉も最早、中身の綿が抜けた操り人形。そうじゃ、そうじゃと大賛成。本当に耄碌してしまいましたね~。家康ですら、豊臣家を滅ぼした時には女子の命は助けてあげたというのに。このドラマの淀殿はあくまで悪役で貫き通すつもりらしいですね。パートナーの大蔵卿の局や三成がいないのに、このインパクト。もう、何も言いますまい。とことん我が道を進んで下さい。

では大変心苦しいのですが、今回の不満点を。
一つ目は、秀次と一豊の緊迫したシーンで突然、千代が乱入してきたところ。
あの場面は秀次が伏見城へ行くか、行かないか、つまり関白としての沽券と命を天秤に掛ける大事なシーンだったはず。それを千代のおかげで、うやむやというかグダグダに。正直、あの場面で千代が出て行くのはお節介を通り越して常識外れな様な気がしますが。
二つ目は不破万作の出番が少なかったこと。これは個人的な理由なので、まあいいです。歴史上でもマニアックな人物ですし。
三つ目は伏線も無しに、拾(千代が拾った子)が山内家を追放された事。突発的過ぎて、いまいち感情移入が出来ませんでした。今回は特に秀次最期のシーンと重なったので、余計にインパクトが薄かったように思えました。

というわけで成宮さん、さようなら!「NANA2」は必ず見に行きますからね~!
次回、秀吉薨去。何だかえらく老けた秀吉公のお姿が!予告を見ていやな予感がしましたが琉河は死ぬ回だからといって、最後の最後で良い人になって逝くなんて有りがちな展開は許しませんよ。最後まで、嫌な奴で逝って下さい。
そして、VIPゲスト唐沢の登場。
急展開が続きますが、振り落とされないように頑張って付いていきたいと思います。

【功名が辻・感想レビュー】太閤対関白

2006-09-17 21:09:38 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

「秀吉政権」編もいよいよクライマックスを迎えようとしています。
秀吉秀次、骨肉の争いが始まりました。
あくまで自分の実力を世に示さんとする秀次。自らの手で“功名”を挙げるまでは意地でも「関白」職にしがみつこうとする秀次。雉も鳴かずば討たれもすまいとよく言ったものですね。
秀吉に「3歳の娘と拾(秀頼)を娶わせよう」と言われて、「拾様が年相応になられたら」と、拒否する秀次。
拾がその歳になった時のワシの年齢を考えてみよ~っ
と怒り狂う秀吉。その言葉、そのままそっくりお返しします秀頼が元服するまで生き延びる自信がないのなら、そのまま秀次を関白職に据えて置けば良いと思いますが。分別の付かない幼子が豊臣家を継いだらどうなるか、秀吉自身が一番知っていると思います。織田三法師みたいな存在になるに決まっているではありませんか!現に秀次もこのドラマでは「いずれ秀頼に関白職を譲る」と言ってますし。そこまで実子が可愛いのか!私情を抑えて、「公」を貫き通すのが正しいやり方だと思いますが。耄碌しましたね、豊臣秀吉。
耄碌だけならまだしも、陰湿なジジィとなった秀吉は秀次に拾を抱かせて
「子の抱き方も知らんのか、アホンダラ!」
と、これまた難癖を付けています。挙句の果てに被害妄想に陥って
「余を脅す気か~っ!」
と秀次に怒鳴りつける。ここまで来たら、ゲームオーバーです。さすがにプッツンと何かが切れた音がした秀次。
もう秀吉に忠誠を尽す気が失せた秀次は哀れ、酒浸りの日々に。
そして秀次とスールの契りを交わしている不破万作らは打倒太閤を図ります。これが、秀次の命運を分けることに(それにしても不破万作と聞くとどうしても、アノ大工の棟梁の顔が浮かんできます)。この謀の波紋は蜂須賀党の一員として秀吉の天下統一の貢献してきた前野将右衛門の身にも及びます。
この顛末は次回へと持ち越し。

そして、今回もお約束通りやらかしてくれたコノお方。
淀城で「あの弛んだ肌(中略)嫌じゃ~、嫌じゃあ~」と呟き、一方では秀吉の隣でニコニコと笑いながら秀次がオロオロする様を見て喜んでいる淀殿
だから、お前は一体何者だ。単なるネタ提供者か。
彼女は日野富子、北条政子、マリー・アントワネット、春日局、玉梓、富江、大魔王幸子、どの強者達とも一線を画す存在となりました。全く持って不気味な程、謎な存在になりました。謎だ、謎だ。わが子を武器に秀吉を操縦する淀殿。そしていとも簡単にそれに引っ掛かる秀吉。謎だ、謎だ。黒幕は明らかに淀殿なのに、太閤と関白の対決にしか目が行かない連中が謎だ。秀吉だの秀次だの言ってる前にこの人を何とかしないとアカンじゃないのか。淀殿の存在、謎だ、謎だ。淀殿は謎の彼女Xなのか!?そうか、彼女のヨダレに答えがあるに違いない!(マニアック過ぎてすみません)
とりあえず、淀殿は「アンネの日記」とか「ハチミツとクローバー」を100回読んで、人生をやり直したほうがいいと思います。人間の心を取り戻して、もう一度やり直すのだ!!!!

というわけでここ最近、ドラマの展開が彼岸に行き過ぎて史実などどうでもよくなってしまった琉河ですが、次回はしっかりとした感想を書きたいと思います。決して、暴君ではなかった秀次。彼の運命は悲劇の結末へ。


【功名が辻・感想レビュー】豊臣の子

2006-09-10 20:58:55 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

鶴松が亡くなり、悲嘆にくれる秀吉は見ていてツライものがありましたが、その後に皆が揃いも揃って髪を下ろしているシーンを見て思わず吹いてしまいました。しかも、一豊様と一氏は流れに乗り遅れているし。お互いに顔を見合わせて、オロオロしながら髪を下ろすシーンは面白かったです。
しかし、面白かったのはここまで。その後、髪を下ろしたまま
「うはははぁ!」
と笑いながら、唐入りを叫ぶ秀吉を見て八つ墓村の「祟りじゃあ」と叫びながら走り回っていたアレな人を思い出しました。はっきり言って怖かったです。ああ、遂に来るべき時が来てしまった、という印象を受けました。
その後に、秀次に関白を譲る秀吉のシーンがありました。本来なら、オメデタイ出来事なので晴れやかなシーンになるべきだとは思うのです。
しかし秀吉の背中に
「秀次には何の期待もしてないよん」
というオーラがありありと出ていて、何とも不気味なシーンになってしまいました。秀次が少し哀れになりました。どこまでも純粋なんですね、秀次君。建前だけに翻弄されて真実が見えていないというか。

場面は移り、名護屋の唐入り本陣へ。
淀殿と三成も従軍していました。そして、出来事は宴会を行っていた夜に起こりました。突如、三成の部屋に訪れた淀殿。そして、彼女の口から恐るべき言葉が!
「今一度、太閤の子を産む。されば、三成。我を助けよ」
これってどういう意味?
この場合、「太閤の子を産む」と「三成、我を助けよ」は繋がる言葉ではありませんよ!秀吉の子を産むのに、どうして三成の助けが必要なの?
ということはやっぱり・・・。
うわ~!うわ~!
淀殿が三成の部屋に入った時、勝手に障子が閉まったし(そのように見えた、障子に映る月明かりの夜の風景がやけに禍々しいものであったし。なにしろ淀殿、アナタ毒を持ちすぎ!しかも、自分の毒に自身がやられてしまっている感じだし。これってどこの「世にも奇妙な物語」ですか?タモリの解説はまだ?

そして、六平太が再登場!
役割は大陸での日本軍の状況を千代に知らせる為。そして
人はみな、虚と実を持ち合わせて生きているんだ
という名言を彼女に託す為。当たり前のことを言っているのですが、彼が言うと説得力がありますね。そして、また去ってしまった六平太。次の登場はいつでしょうか?
というより、淀殿と三成のシーンが気になって、気になって、せっかく六平太を久々に見ることが出来たのに、彼のシーンはどうでもよくなってしまいました。

そして年は変わり、豊臣家に淀殿のマリオネットになる為だけに生まれ、まさに「不良債権(by桑野信介)」という言葉がそのまま当てはまるガキンチョが誕生なされました。後の豊臣秀頼ですね。誠におめでとうございます。
しかし、これで秀次の立場が危うくなりました。
「豊臣を継ぐ者として」
という彼の言葉が秀吉の琴線に触れたようで。
三成も秀次をチクチクと追い詰めてましたね。親はわが子の為になら鬼にもなれるという良い見本でしたね。(という展開だったら面白そう)

というわけで次回は、「秀次派」対「淀・三成派」との直接対決。ああ、乱世の足跡が遠くの方から聞こえてきます。


【功名が辻・感想レビュー】北条攻め

2006-09-03 20:57:28 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

非常に細かいツッコミから始まりますが、クレジットの役名表記で「大政所・なか」となっているのにどうして「寧々」には「北政所」という表記がされていなかかったのでしょうか?
非常に謎です!劇中では「北政所様」と呼ばれていたのに!!!

というわけで、本題ですが今回のタイトルは「旭姫、散る」でも良かったような気がします。甚兵衛と旭姫の最期の邂逅が泣き所ですか。旭姫が亡くなった事自体には心は動かされませんでしたが、残された甚兵衛が
針はいらんか!!
と悲痛の叫びにも似た咆哮に何ともいえない無常感を受けました。庶民が旭姫の葬儀を「祭り」のようなイベント感覚で捉えている中、その庶民として生きようとしている彼の心境を思うとやり切れない気持ちが込み上げてきました。寂しいシーンでした。

で、肝心の「北条攻め」ですが、合戦シーンよりは“秀吉による徳川への調略”といった面が強調されていましたね。確かに、この北条攻めは秀吉による政治的な意図があったのは事実だと思います(例えば、伊達政宗など東北の大名への威嚇)。なので、この秀吉と家康の駆け引きのシーンは見応えがありました。
今回は秀吉の力業により家康は関東へ左遷され、表面上では秀吉の勝利に思えましたが、家康の「鳴くまで、待とう」の精神も侮れませんね。まだまだ、この2人の戦いは終わっていないような気がします。(家康は「戦いは終わった」と言っていましたが、なんの、なんの)
後、気になったのはすっかり豊臣家の参謀となった石田三成の台頭ぶり!彼と秀吉のやり取りは迫力がありました。変な二元中継も新鮮で良かったです。
あっ、そういえば忘れた頃に出てきた織田信雄。恥を晒しにやって参りました。彼はピエロか!かつての足利義昭を彷彿とさせる程のタイミングの悪さ&うつけぶりでした。

北条攻めの功により、一豊様は遂に遠江・掛川城を手にすることが出来ました。これが、関ヶ原に繋がっていくのか・・と思うと血肉湧き踊る心地です
それにしても、千代の勘の鋭さには感服仕るばかりです。
「一豊様は、さしずめ家康様の牢番。でも意地悪な牢番にはなってはいけませんよ。そのうちきっと、いい事が・・・
って、アナタ。まるで今後の展開を知っているかのような語り口。いや~、時代の流れを捉えるセンスの鋭さは凄すぎ。もう、人間の能力を超えています。琉河も欲しいですよ、その予知能力・・・、いや時代の流れを捉えるセンスの鋭さ。

秀長逝去・利休切腹がナレーターで済まされていたのに、whyの嵐!
「利家とまつ」へのアンチテーゼでしょうか?物語の大局に絡まず、無意味に登場していた古谷一行さんの存在意義が否定されてしまいました。
秀長・・・、扱いが蜂須賀役のプロレスラー以下ですか・・。大石さん、もうちょっと気を遣ってやれよ!春田純一さん、哀れ。


【功名が辻・感想レビュー】聚楽第行幸

2006-08-27 20:50:40 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》

先週のラストで千代が拾った捨て子。今回は、その続きから始まりました。
私が育てます
と他人の子を何の疑いもせず、育てようとする千代には頭が下がります。この子は今後、どんな運命を辿るのでしょうか?原作を読んでいない琉河には、皆目検討がつきません。そして、びっくりしたのは新一郎の妻一瞬、淀殿の侍女かと思いましたよ

今週、遂に淀殿が豊臣家の権力を握らんと動き出しました。北政所と対決する淀殿!双方、笑顔でしたがあのピリピリとした空間は何ともかんとも。

そして場面は、天皇行幸の接待役を仰せつかる一豊様に変わりました。無事大役を務めようとあれやこれやと奮闘する姿が彼の生真面目な性格を上手く表現していたと思います!蹴鞠の練習をしたり、悪趣味極まりない黄金の茶室で茶道を習う一豊様。涙ぐましい努力です。しかし、その努力も長くは続かず、一豊様は仮病で引き篭もり。そして天皇接待役を放棄!
またダメ人間に戻ってしまいました。これは
「生真面目な人ほど、壁にぶつかると立ち直れなくなってしまうのよ」
という大石さんのメッセージでしょうか?
それにしても寂しいのは、一豊様が欠席していることを話題にしていたのは旧友の吉晴と一氏のみ。秀吉は一豊が欠席していることには気づいていないようで・・・。まあ結局、一豊様は遅刻して何事も無かったかのようにコソッと出席していたので事なきを得たのですが。

そんなスケールの小さい話題はさっさと終わり、今週のクライマックスである淀殿の懐妊、そして出産イベント。手放しで喜ぶ秀吉。その反対に自分の立場を案ずる秀次。そして表情には出さないけど腸が煮えくり返っているような思いをしている北政所。いよいよ不協和音が鳴り始めた大坂城!この緊張感がタマリマセンね~。
その不協和音の渦に最初に巻き込まれたのは黒田官兵衛。「切れ者」であるが故に大魚を逸してしまった官兵衛。身の危険を察知し、隠居を申し出るも許可が下りず。この辺りから、秀吉政権の翳りが見え始めましたね。何気に「朝鮮攻め」を仄めかす事も言ってましたし。

今回、地味に柄本親子が共演していました。面長なところがそっくりで・・。


【功名が辻・感想レビュー】母の遺言

2006-08-20 21:28:15 | 大河ドラマレビュー《功名が辻》
今回、一豊・康豊の母であり、千代にとって人生の師であった法秀尼様が静かにその生涯を終えました。

物語の冒頭でいきなり一豊と康豊の兄弟ゲンカ。この2人って仲が悪かったんですね。初めて知りました。「槍働きでしか名を挙げられない!」と主張する一豊と「秀次を盛り立て豊臣家での地位を確立しよう!」と主張する康豊。端的に言えば、体を使って出世するか、頭を使って出世するか、の生き方の違い。対立するのは当たり前かも知れません。
この兄弟ゲンカを見て「あわわわ・・」と焦った千代は例によって法秀尼の許へ。ところが、頼りにしていた法秀尼は風邪で寝込んでいました。風邪をこじらせた原因が雨の日に観音堂へ
「一豊兄弟が仲良くなりますように」
と願掛けをしに行った事というのには驚きました。
今まで、彼女がそのような行動(もしくは願掛けに行く素振り)を見せたことがありましたか?
ほえ~~~っと思って見ていたら、呆気なくこの世を去ってしまいました。ちょっと急すぎやしませんかね!?
お互いの異なる性分を尊びなされよ。互いに学びあう事を忘れてはいけません
という遺言は確かに立派でした。でも武田鉄矢さんの最期に比べると感動度は低いなあという印象。というのも一豊兄弟は、法秀尼が言うほど仲が悪くはないと思うからです。なので、それを最期まで案じていた法秀尼の想いというのも、いまいちインパクトが薄いのですね。

で、場面は変わり、九州から帰還した秀吉はバテレン追放を宣言。
ここでまた細川家が登場。近藤正臣さんの出番、何気に多いですね。てっきり山崎の戦いで出番は終了だと思っていたのに。全てはお玉(ガラシャ)の出番を増やす為ですか。ガラシャと康豊が何か会話していましたが、スルーします。康豊も別の人と結婚しましたし。これで今後、康豊とガラシャの絡みのシーンが無かったら爆笑します。今までの展開はなんだったのかと。

北政所茶々&石田三成の構図も段々とはっきりしてきましたね。事の発端は秀吉が茶々を側室に迎えようとした事。北政所からすれば石田三成と茶々が豊臣家にのさばることが許せなかったんですね。茶々は、今回はまだ北政所の存在を気にも留めていません。だって、茶々が気にしている事はたった一つ。それは、石田三成の「心」。驚きです!茶々は心の底から三成を好いていたとは!!今までの妖しげな行動は全て三成の気を引く為だったのですね。茶々の目的は三成と一緒に栄華の道を突き進む事
でなければ
「そなたは、それ(秀吉の側室となること)で良いのだな」
と繰り返し聞かないでしょう!その後の三成に囁いた誘惑めいたセリフも全ては彼の気を引く為。だが、秀吉の忠義一本に生きる三成は、彼女の言動に何の反応も示さず。
何だか、茶々が可哀想になってきました。引くに引けなくなった彼女は、このキャラを捨てる事が出来ずに、これからは虚勢を張って生きていく事になるのでしょう。その手始めが北政所との対立。そして三成とは「戦友」として、共に豊臣家の権力を握るために奔走していくと。
これでもう一本、別の話が作れそうだな、オイ。ガラシャ&康豊ペアよりも茶々&三成ペアの方が物語としては面白いですな!
三成も実は茶々を想っていたという設定にして、タイトルは「僕は茶々に恋をする」とか「僕の初恋を茶々に捧ぐ」にすると。何なら、「三成は実は20歳までしか生きられない」とか「三成と茶々は異父兄弟」という設定にしてもいいですよ

ということで最終的には今回は法秀尼様のお話でしみじみと感慨にふけようと思っていましたが、茶々様のおかげで妄想が炸裂しました。おっ、来週も茶々様の出番が多そうです。これは楽しみ。
・・・・法秀尼様の話だけで良かったんじゃないの、今回ばかりは。一話に詰め込みすぎですって、絶対。