ボヘミアンの画家、モディリアーニは、パリのアトリエで制作に没頭した。
僅か1週間で油彩1点と、4~5点のデッサンを描き上たという。この時期に彼の傑作が集中している。
モディリアーニは画壇を駆け上がり、1919年、ロンドンのマンソード画廊に出品された絵の1枚には1000フランという展覧会の最高値がついた。
長い不安と失望から解き放たれたはずのモディリアーニであったが、以前に増して酒と麻薬に溺れていく。
そしてついに、1920年1月24日、モディリアーニは結核性脳膜炎でこの世を去る。
35歳の若さであった。