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春、列島を横断する (10) - 南三陸町志津川

2011-05-05 | 東北



昭和35年5月23日、チリで巨大な地震が発生した。

それから約22時間後、日本にも津波が押し寄せた。
地球の反対側からまさか津波が来るとは….。 その距離なんと1万7千km。

ここ三陸地方の志津川町を襲った津波の高さは、なんと6mという途轍もないものであった。この津波による死者、行方不明者は全国で140人にのぼった。




南三陸町志津川の松原公園内の「モアイ像」は、平成3年、復興と防災のシンボルとして津波襲来30周年にチリ共和国との友好の証として建てられた(チリ地震の際、大津波で全て倒れ、散乱したイースター島のモアイ像が日本企業の協力の下、15体が立て直された経緯がある)。


この像は、イースター島にあるモアイ像のレプリカで、本物のモアイと同じ種類のチリ共和国本土の石から、現地の石工が製作し設置したものだ。



三陸地方はリアス式海岸であり、津波が湾内に進むにつれ高さが増幅されるため、明治29年には死者、行方不明者2万7千人、昭和8年には3千人が犠牲となった三陸津波が起こっている。



今回の大震災で、このモアイ像は津波の衝撃で土台と頭部が割れたが、土台はそのままの場所にあり、頭部もそこから少し離れた場所で見つかったという。




イースター島の言葉で「モ」は未来、「アイ」は生存を意味する....。









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