Tenkuu Cafe - a view from above

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-空から見るからこそ見えてくるものがある-

大伽藍の衛兵 - 焼岳

2008-10-20 | 中部
焼岳2455mは、北アルプスの槍ヶ岳から連なる稜線の南端に位置し、唯一の活火山。穂高連峰をバックにした上高地にあって、茶色いトロイデ型の焼岳は一種独特の存在感がある。深田久弥は、「群雄の大伽藍の衛兵のようだが、なかなかのくせもので表面は穏和を装いながら次に打つ手を考えているかもしれない」と述べている。大正4年6月の噴火で、梓川をせき止め、それがのちに大正池と命名されたことはあまりにも有名である。この時期 梓川の流れと黄金色に色づく落葉松林を前景にして上高地から仰ぐ焼岳は、ひときわ美しい。